天沢優

1996年生まれ。料理学校卒業→パティシエ→料理人(ホテル清掃員)→躁鬱病を経験→ホー…

天沢優

1996年生まれ。料理学校卒業→パティシエ→料理人(ホテル清掃員)→躁鬱病を経験→ホームレス2ヶ月→リゾートバイト

最近の記事

ピアノ弾きの神様

病室のベッドの上でこれからの死を待つだけ女の子の囲む泣き崩れるだけの大人達。病室の外では神に祈るだけの者も居れば、ただ時間の経過を楽しむだけの者も居る。 “死神の役割は苦痛だ。 そして、退屈だ。 涙と枯れた声が背中を押す。” お婆「お願いです。死神様。神様。」 “補足しておくが私は死神ではない。 一般的な見た目をしているが 私は運命の神だ。” お婆「私を連れて行ってください。孫を助けて」 “でた。死の取引。 そんなものに私は応じない。 運命は変えられないのだ。 私は

    • Non:Fiction Season2 Part13

      ※これはフィクションです。 俺は日曜市で食材の買い出しをしていた。すると酔ったジジイが広場で叫んでいた。 ジジイ「安倍首相は〜!!!」 みんな見て見ぬふりだ。俺はつい“面白そう”と思ってしまいジジイに近づきディベートを仕掛けた。酔ったジジイのロジックは滅茶苦茶だ。俺は言葉で殴りまくった。ジジイは不機嫌だ。そのうち、立ち上がり俺を殴ろうとした。 俺「辞めてください。俺と戦うと死にますよ?」 ジジイ「ワシはなぁ〜そこにヤクザのぉ〜」 でたでた。酔ったジジイあるある。“

      • Non:Fiction Part12“終点”

        ※これはフィクションです。 引用するがまるで水の中だ。誰も俺の事が見えてない街で、誰も俺の言葉が聴こえない街で、誰も俺を愛さない街で、誰も俺を生かしてくれない街で、俺が勝手に壊れただけだ。もがけばもがくほど沈んで行き、叫べば叫ぶほど声が出なくなる。 行き場は無く生き場が無かった。 引用するがまるで真っ暗闇だ。俺も何も見えずみんなも何も見えてない。叫んでも声が帰ってくるだけ。手に触れると手は逃げる。助けてと目で訴えても誰も目を見ない。そう。俺が勝手に壊れただけだ。走っても

        • Non:Fiction Part11“踊れ”

          ※これはフィクションです。 盆踊りを知ってるか?神への豊作を感謝し来年の豊作を祈願する。先祖代々を呼び、踊る。 しかし俺の地元の盆踊りに神は居なかった。ただ先祖代々を呼び、踊り狂う。それが俺の地元の習わしだ。それを幼少期から見ていた俺だが大人になると一変。違う見方になり“祭り”ではなく“乱痴気騒ぎ”になるのだ。 男も女もどんな奴でもナンパしてセックスが出来る4日間。不倫?浮気?そんな言葉が無くなる4日間。性の赴くままに愛し合うそんな4日間。 そうなると男も女も街で大喧嘩だ。

        ピアノ弾きの神様

          Non:Fiction Part10“小革命”

          ※これはフィクションです。 ここら辺でもっと昔に遡ろう。市が計画した“地域の繋がりをもっと深めよう”のキャンプ企画があった。俺と俺の親友であるリクは親同士が仲良く、勝手に応募しやがった。 しかし俺とリクは“地域の繋がりを海底まで掘りまくった”のだ。 小学4年生の俺とリク。このキャンプでの班決めや作るカレーの具材を決めるレクリエーションの様なものが市役所の会議室で行われた。 正直言うがそんなキャンプに連れてこられる様な子供達は友達が居なく親に可愛がられて育ってきてる。いわ

          Non:Fiction Part10“小革命”

          Non:Fiction Part9“1寸先は闇”

          ※これはフィクションです。 お前らはふと思ったことがあるか?もし、酔って運転してみたら?もし、酔って目をつぶったままバイクを運転しても帰れるんじゃないのか? 結論から言う。無理だ。というか一般人なら“何を言ってるんだ?”、“普通に考えたら分かるだろ”と思うだろう。だが俺は違った。やってみないと分からない。すごく馬鹿だった。もう衝撃でもない、オチも全て分かりきった話をしよう。 “ドッカーン!!” 目を開けると下に

          Non:Fiction Part9“1寸先は闇”

          Non:Fiction Part8“Overdose”

          ※これはフィクションです。 ODを知っているか?Overdose。つまり薬を大量摂取して精神的苦痛から自分を解放する事。 俺にとって薬は紛れもなく酒だ。母親から17歳の時に赤ワインを飲まされた時から親友というか恋人というかセフレというか悪友というか…そんな存在。この酒の飲みすぎで死にかけた事が人生で1度ある。本当に死を直前に感じた。テキーラ飲み干した?そんな甘いものじゃない。酒の神バッカスが目を逸らしたくなるくらいだ。 【

          Non:Fiction Part8“Overdose”

          Non:Fiction Part7“敗戦記録”

          ※これはフィクションです。 俺は喧嘩に明け暮れていた。と言うよりは殺されたかった。俺は躁鬱病だと自分で気づくまでに3年かかった。その間、自殺未遂を繰り返していた。自分では死ねない。そう思った俺はヤクザに喧嘩をふっかけるようになった。これはその敗戦記録だ。全部書くと莫大な量になるので要所で省いて簡潔にまとめる。 『事件①キックボクサー』 ①キックボクサーにオカマちゃんとバカにされる。 ②怒る俺。 ③殺されかける俺。

          Non:Fiction Part7“敗戦記録”

          Non:Fiction Part6“マブい女達”

          ※これはフィクションです。 俺は性に貪欲だった。BARで女を引っ掛けてはヤリまくっていた。1晩で3人と別々にヤッた時もある。そんなマブい女達の事件ファイルを簡潔に紹介してやる。 『File①シルク』 俺は変わらずBARで飲んでた。というよりはいつものBARではなく知り合いの飲み屋“KT”だ。ちなみにKTも輩しかいない。俺の働いている居酒屋のマスター曰く、「最後の人間が行き着く場所」と言っていた。 というのも元々、俺が

          Non:Fiction Part6“マブい女達”

          Non:Fiction Part5“チャマ”

          ※これはフィクションです。 見たことあるか?片腕の無いおっさんとヘロインを打ちまくった子連れママと真っ白なバスローブを着た変態と普通のおっさんが麻雀をしている光景を。カオスだぞ。しかもそれを普通の時間として扱っている俺。 雀荘には“ヤバいやつ”が集まっていた。しかも雀荘の上はヤクザの事務所だ。俺はそこでマリファナを吸っていた。親分と若頭2人と。 親分「ワシにとってはこれは子供の遊びよ!」 キラさん「そうですね。」 親分「遊びの延長線上がコレやろ!」 と言って出した白

          Non:Fiction Part5“チャマ”

          Non:Fiction Part4“時20分”

          ※これはフィクションです。 マリファナを知っているか?日本人にだけ効かない薬草。この言葉に尽きる。世界で解禁の流れが作られているのに対して中国と日本だけが規制というマイノリティー的思想を産んだ伝説の植物だ。 怖い?とんでもない。酒は人を暴力的に変え、時には人すら殺しかねない。タバコは他人すらを巻き込む空気汚染テロだ。ちなみにWHOが出した調査によればマリファナで死んだ人は0人。ちなみにレタスは6人。 それでも日本人は揺るがない。 とまぁ、ここくらいにして本題に入ろう…。

          Non:Fiction Part4“時20分”

          Non:Fiction Part3“キラさん”

          ※これはフィクションです。 いつもの事だ。俺はいつものBARの横にあるカウンター席のみの飲み屋で酒を飲んでいた。俺の特等席は端っこ。全員が見えるし何より硬い椅子に添える壁がある。何気ない日常だったがほぼ一生を変える出会いに遭遇してしまう。 真っ白なバスローブを着た50代後半のおっさんが1人入ってきた。“どんな格好で飲みに来てんねん”と思いながらどうやらママとは古い仲の様だ。 ママ「いらっしゃい…キラさん!」 キラさん「おう!ママ!久々!」 いくら顔なじみでも真っ白バ

          Non:Fiction Part3“キラさん”

          Non:Fiction Part2“姉御”

          ※これはフィクションです。 “俺にとってあなたとの思い出にろくな事はありません。でも何より俺を初めて弟の様に可愛がってくれたあなたが大好きです。安らかに。” 俺にとってのルーツはなんと言っても“あのBAR”だ。女に捨てられた俺がたどり着いた裏路地にひっそりと佇む1件のBAR。あのBARは紛れもなくゲートウェイドラッグだ。もっと強い刺激を求めてのめりこんで行った。 そこで初めて出会った女がいた。まだ21歳になりたての俺をその女だけが迎えてくれた。洋画が好きでよく話し込んでい

          Non:Fiction Part2“姉御”

          Non:Fiction Part1“愛”

          ※これはフィクションです。 俺は当時働いていた居酒屋の前で父の弟、つまり叔父に馬乗りになられて殴られていた。首を絞められ気絶寸前。顔を殴るのでなく溝内を殴打。あの時、多分少し地面が濡れていた。絶妙に見えた地面に汚い街が写ってたから。 俺は叔父の胸ぐらを掴み離さなった。おかげで叔父のTシャツはビリビリに破けていた。道行く人々はまるでアリを見るように過ぎ去って行った。むしろ働いていたマスターも横でただ見ていた。 なぜこうなった?話すると長い。

          Non:Fiction Part1“愛”

          芸術とは?

          芸術における最大のテーマは“制約を跳ね返すこと”だ。 これは私が好きな海外ドラマのgleeに出てくるウィル・シュースター先生の言葉だ。私はこの言葉をずっと信じ続けてずっと愛してきた。

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          芸術とは?

          生と死に囲まれて

          10月30日午前0時頃 ソウルの大きな坂において10万人による将棋倒しが起こった。死者149名。 私は気が気ではなかった。 友達であり親友であり妹の様に 可愛がっていた子がソウルに 遊びに行っていた。 電話は繋がらない。 LINEの既読はつかない。 頼むから… 無事で生きててくれ。 Twitterやニュースでその子に似てる人が 倒れていないか?を目を凝らして 探していた。 日本人の死者は居ないか? そればかり気にして寝られずに不安で 死にそうになっていた。 ところが…

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