見出し画像

同性婚(1)

同性婚ができなくても、同性愛者が異性と結婚できれば、不平等ではない。伝統的な結婚制度が破壊される。結婚とは、子孫繁栄のための制度である。

同性婚を認めない被告(国)の主張に義憤を覚えながらも、私には結婚に特に思い入れもなく、「訴訟までしてしたい結婚って何だろう」と思いを巡らせます。

「結婚って、恋する気持ちが不変と信じられない人たちがすがる制度ではないかしら」とうそぶく私は、結婚によって縛られる関係におびえてもいます。

「同性婚否定は違憲」の判決に歓喜する原告たちを見つめながら、「彼等と、私と、どちらが恋愛に対して懐疑的か」と考えています。

恋愛のあとに結婚が続くのは、燃えさかる炎のあとに煙が続くようなものである。(セバスチャン・ロッシュ・シャンフォール『省察・箴言・逸話』)


この記事が参加している募集

#とは

57,861件

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。何らか反響をいただければ、次の記事への糧になります。