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雑貨屋のおばあちゃん

雑貨屋のおばあちゃんは、まるで異国の伝説のように面白がります。「都会じゃ、保育園の開園に反対する人も、多いんだってねぇ」。

この町に7つあった小学校は、1つに統合されて、おばあちゃんの店の向かいの小学校は、主を失い、そのまま打ち捨てられていました。

時が止まった校庭で、桜が咲いていました。子どもたちに見上げられもせず咲き、そして散っていました。

「子どもの声が騒音なんて、そんなこという人がいるのかねぇ」。校庭に子どもの歓声が響いていた頃を懐かしむ様子で、おばあちゃんは、不思議がります。


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