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今年の10本目

今年の10本目、IRRESISTIBLE、観ました。

国政には国政なりの、地方には地方なりの争点があります。でも中には、「我が町の選挙でそれを訴えられても…」という大風呂敷を広げる候補もいます。

数年に1度だけ現れて、終わったら消える人たち。有権者の抱える問題を置いてけぼりにした選挙のために、あぶく銭のような大金が注ぎ込まれます。

この映画が、まさにそうでした。基地の撤退を境に衰退し切ったアメリカの片田舎の町長選挙を舞台に、ヒートアップしていく民主党対共和党の代理戦争。

その下世話さにゲンナリしながら、代理戦争の勝敗の行方に関心を奪われていた観客は、最後にこの映画に欺かれます。それは、痛快な欺きでした。

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皮膜
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