⑥2019.10.31 母、動脈硬化だってよ

母が胸が痛い時があると言い、受診した地元の病院の循環器内科でまずCTを取った。

動脈硬化が進んでおり、心臓近くの冠動脈が一部細くなっている箇所があるので、状態を見るためにカテーテル検査が必要とのこと。
この時診察してくれたのは副院長先生。

そして、10月中旬に検査入院をしてきた。
2泊3日の検査入院でカテーテル検査をした結果、やはり血管が細くなっている部分からいずれ詰まることが考えられるのでステント挿入という手術が必要ということがわかった。

その時検査をしてくれたのは副院長でなく、若手の医師だった。

検査後の説明を受けた最後に若手医師が
「検査だけじゃなくてステント挿入も一緒にできたけど、上の先生と連絡が取れていないから…(できなかった)」的なことをボソッと言ったのが、母はずっと気になっていたらしい。


今回、兄に任せるつもりだったので私は検査には同行しなかった。
私が行ってたら「その発言の意図は!」ってしつこく聞いていただろう。

なんとなーく釈然としない気持ちを持ったまま、退院して翌日から血液をサラサラにする薬と、血管を広げる薬を処方してもらって飲んでたのだけど、母がかなり頭が痛いと言い出した。

造影剤の副作用かな、と思ったのだけど、どうやら血管を広げる薬の副作用のよう。

病院に母が電話で問い合わせしたところ、できればそのまま飲み続けたほうが良いので、朝晩飲むものを朝だけとか夜だけとかにしてでも飲んだほうがいいと。

しかし母的には飲めば頭痛がかなりあるのでもう飲みたくないと言った。
医師からは、自己責任で飲むのやめてもいいよ、と突き放した答えだったそう。
別の薬を処方するとか、そういう歩みよりはなかったと。

その時電話を受けた看護師さんからの言付けで指示した先生はおそらく副院長。

諸々対応に不満が出てきたところで母が別の病院で手術したいと言い出した。
病院にキャンセルの電話をしたところ、一度先生と話し合ってください、ということだった。

基本的に今回私は兄たちに任せるつもりだったんだけど、手術を他の病院でするにあたって、手続き諸々心配だったので、まず病院に電話してみた。

そしたら、相談室(名前変えてます)というところで、他の病院の紹介などをしてくれるとのこと。
もし明日キャンセルするのであれば、その時点で紹介状を書いて貰う病院を決めておいた方がいいとのこと。
決めてなかったよねー。
医師との話し合いは、明日。。
もう時間がない。

慌てて諸々調べたんだけど、ほかの市に循環器専門の病院があるとのことで、そこにしようかと、なんとなく家族内で話がまとまる。
朝イチでその病院に電話をしたところ、該当の手術はたくさんやっていると。
状態によって判断するので一概には言えないが、今のところ年内にできるであろうとのこと。
状態によってはすぐ入院して、手術、と言うこともおおいにある、と。
急患も受け入れてる病院のよう。
電話を受けてくれた方が、とても良かったので気持ちがかなり固まったところがある。そういうものよね、人って。

10/30日、いざ、若手医師との話し合い。

病院に着いたらまず、相談室に行って話を聞く。
私が前日に電話で話した内容も、ちゃんと通ってました。
電話では病院の対応に不満がある、という話はしたので。
その話も全部、副院長と、若手医師には伝わっていたようです。
その上で若手医師は他の病院に紹介状を書くつもりで、既に画像の準備もしてくれてたそうです。

相談室では、今の病院と同じような市内の総合病院を紹介され、こちらが考えているほかの市の専門病院についてはどちらかと言えばよくない印象という感じの話し方。

なぜかというと、総合病院では他の科とも連携できるけど、専門病院はそうではないから、とのこと。

うちの母の場合、今は血管以外ほかに悪いところがないので、専門医で良いのでは?
というのと、市内の総合病院でするのなら、正直今診てもらっている病院と状況は変わらないのではないか、という印象。

私自身、婦人科の手術を総合病院ではなく、手術専門の病院でしたんですよね、
その病院も助産師のいとこの印象はよくなかったんだけど、
私自身その専門病院でいい先生に巡り合えたのもあって、専門病院には印象が良い。
単純に専門性に特化している分、件数こなしてるから手術が上手いというのもある。
総合病院も、専門病院も、それぞれ良さがあると思います。。


実は検査を担当してくれた若手医師、
病院着いたところで、母に「あの先生だよ」と言われ、ガムを噛みながら早足で歩いていくのを見た。
なんというか、あんまり態度は良くないのよね。
病院のホームページで見た時も、ちょっとふてくされた感じで写っていたのね。

なので、最初の印象としては、あの先生かぁーうーん、って感じはありました。
2回ぐらい私たちの前を早足で通り過ぎていくのを見た。


診察室に呼ばれた時、
あー思ってたより若いな、私より年下かもな、と。
ガムもしかしてまだ口に入ってます?
(母は気がつかなかったよう)
って思ったし、最初話してる時にこちらを見ない。
基本的に私は目を見て話さない人はあまり信用しないことにしてるんですよね。
医師は特にね。


そして話を聞いていくと、割と状態が悪いので、最初にCTを取った時点で、薬を飲んで準備をしてカテーテル検査と同時にステント挿入をやったほうが良かったとのこと。

要するに、その若手医師は副院長先生から、検査をしろと言われて検査だけやった。
検査して諸々状態を見て、彼の判断では検査の時点でステント挿入を一緒にやったほうが本当はよかったのではないか、と思った、ということのようだ。

でも、副院長には検査をするだけの予定と言われていたし、薬も処方されず飲んでないので手術前の準備が充分でなかったため、その日ステント挿入までやるのは無理だった。とのこと。

正直だな、おい(笑)

なので、検査後の説明の時に、副院長と連絡が取れてなかった云々と母と兄にこぼしたようだった。

なるほどねー
って思った。


私たち家族としても、え?もしかして検査と手術、一緒にできたんかいっていう疑問はもちろんずっとあって、その辺の事情ははっきりさせておきたかった。
そういうことだったのねー。

若手医師が言うにはどちらにしても、この血管が詰まってしまったら大変なので、対応を急いだ方がいいのは確か。とのこと。

この辺りでやっと目を見て話してくれるようになった。
診察室に入った時に、緊張した空気が漂っていたので、私たちがクレームつけると思った部分もあるんでしょうね。

そして、循環器専門病院に紹介状を出して欲しいと、私から言いました。
ただ、「先ほど相談室で先生が画像など既に用意してくれてると聞きました、迅速な対応していただいてありがとうございます」
と、言った後に、彼の雰囲気が少し変わったように思う。

「手術は今年中というよりむしろ11月中、早めがいいと思います、という話。
紹介状にも、早くして、って書いておきます」と。

そして、薬の副作用については、処方していた薬は頭の血管も広げるので、頭痛が起こることはあり得ると。

なので別の薬を出すこともできます、効果は下がるけど飲まないよりはマシとのこと。

また、次の病院いくまでに薬を飲んでいたほうがいいから、もし足りなければ新しい手術予定の日まで薬を追加で出しましょうか、という提案をしてくれた。

ネットで調べたら、若手医師は認定医の資格は持ってないよう。
そもそも認定医の定義ってなんだろ、と思って相談室で聞いてみたんですが、
認定医というのは手術を決められた回数以上やって、試験にパスしてるかどうかということらしい。


それでも、明らかにこの時点で、目の前の若手医師の方が副院長よりも、母のこと考えてくれているな、というのを感じた。

この人、なんかちょっと変わってるから誤解されやすいけど実は患者思いの先生だな、と私は感じた。
恐らく母もね。


上の先生の見解を曲げる、という頑固さは持っているし、患者を心配させるような発言はどうかと思う。

あと、医師同士の連携は、医師の問題で、そっちでちゃんとやってくれよ、と思ったけど、彼の上司は副院長なのだ、、
そもそも副院長が彼にうちの母の案件を雑に振ったのが悪かったのでは?とも思う。


今回、彼の正直さには感謝しています。
自分の憶測でしかないけど、嘘つくのも面倒なタイプのように思う。


こういう時、大したことない、と軽く判断されるより、病気を重く捉えてくれる医師の方が私にとってはいいんですよね。
いらない手術をする必要はないとは思うけど、本当に、何かあってからでは遅いのだから。

命に関わる事態になりかねない、ということを重く捉えてくれてることに感謝するし、
正直そこまで急いだ方がいいとは私たち家族も思ってなかった。

若手医師の話してることもうーん、と思う部分はあったものの、どちらかというと話を聞いて彼の上司、つまり副院長への不信感はかなり募りました。


若手医師の言ってることがどこまで正しいのか、私たち素人では判断できないけど。

それでも上が信用出来ない病院で診てもらうのは無理だよなと。

一連の流れ、頭の片隅でぼんやりと、ドラマみたいだなぁーって思ってました。


病院行くの何が疲れるって病院側の事情を探りながら、医師の本音を逃さないようにすることだったりします。

病院の方針というのもあるし、
経営のやり方だったりもある。

例えば同じ手術でも、入院の日数違ったり。
カテーテル検査、2泊3日かかったけど、専門病院では、1泊2日で出来るようだし。


父親の闘病の時に原因が分からなくて地元の病院を何件も回ったけど、病院によって、医師によって言うことが全然違う。
誤診もあったし、医師の言ってることを全部鵜呑みにしない、という疑いぐせが私に付いているからなんだと思う。

都内の病院や都内の医師って隙がないんだけど、
地元の病院って、不安になる隙を見せてくるんだよな、、、

悲しいけれど、質の違いを感じざるを得ない。。
中には良い医師もいると思うんですが。


よーく見てると分かりますよ、そこで働いてる人の切羽詰まってる度や、病院全体の状況とかも。
お金がある病院なのか、そうでないのかも分かりますよ。


今回もホワイトボードに
若手先生 12件
副院長 4件

みたいな診察の件数なのか書いてあったんですよね。

それだけでも、今日の午前中は、副院長は決められた患者しか見ていなくて、外来と予約診療は殆ど若手先生1人で診てるんだな、とか憶測できちゃうわけです。

そういう隙が、地元の病院には沢山あって、私のような性格の人間には、深読みさせられる材料が揃いすぎてる。
だから非常に疲れる。


病院で働いてる人たちは本当に大変そうだ、と思うことが多いので、その辺りは国で対策してあげて欲しいといつも思う。

別の病院では父の入院時、父がせんもうで少し暴れてしまうので、看護師の手が足りないので、ご家族で夜通し見てて貰えませんか、と言われた時も衝撃だったし看護師さんたちの悲痛な声がもう辛くて、、
でもそんなことしたら私たちいつ寝るの、、倒れちまう。
結局拘束して貰うことにしましたけどね。

話がずれましたが、無事若手医師から紹介状を受け取り、専門病院の予約をすぐ取り、次の日の朝にもう診察してもらえることになった。

若手医師が素早く対応してくれたことに本当に感謝しています。
紹介状、郵送だと2、3日かかる場合もあるので、当日貰えたというのは助かる。


専門病院の予約は翌日取れたので、
兄が付き添いして診察してくるとのこと。
ある程度沢山質問をして、ちょっとうるさそうな患者家族だな、と思って貰う作戦を兄には言い渡してあります。


病院選びもその病院でどの医師に当たるかも、正直運のような気がします。
先生の知り合いが身近にいる、ということでもなければ、信頼できるかどうかは分からない。
評判良くても自分に合うかどうかは会ってみなければ本当に分からない。

ある程度下調べが必要だとは思うけれど、疑問に思ったことは医師にその場で質問攻めする、それがいいと、改めて思った。

その受け答えでその人がわかると思う。


良い方向に向かっていきますように。
結局最後は神頼み🤣


あと、血管の薬飲むようになってから、
今まで感じてた母の薄らボケ感(言葉悪いですけど)が気にならなくなった。

耳が遠いのは感じるけど、話を理解できなくてボーッとしてる感じがなくなった。
顔が違う。


なので、薬の副作用の件では母自身に電話をさせても大丈夫だろうと判断した。

脳の血管に異常があると認知症のような症状出るようですが、
脳の方の血管には異常はないようで。
何か関係してるんでしょうかね。


若手医師いわく、他にも詰まりそうな血管はあるから、数ヶ月おきに検査をすることになると思う、とも言われています。

早め早めの対応で、母が普段通りの生活を送れる時間が長くなるよう、家族で協力していこうと思う。


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