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サラリーマンと散歩

自分はリーマンだ。どこにでもいるようなリーマン、、、10年以上同じ会社だ。もうすぐ40といったおじさんだ。
一般的なリーマンといったら語弊があるかもしれないけど、月の1/3はスーツ、2/3は私服で事務仕事。
融通が効くと言ったら聞こえがいいが、会う客=ほとんど法人の社長、役員なので、一癖も二癖もあるようなやつら。
常識がない人もけっこういるし、エクセルやワードも満足に使えないような社長もいるし、訳の分からないことで怒るクズもいる。
どんな職業もそうだけど雇われてる側はその職ならではの苦労、気疲れがあり、そういうのが貯まると精神的なストレスになる。

僕は酒も女もやらない。酒は体質に合わないし、女は金出してまで必要としていない。ギャンブルは?といったら、暇つぶしの5スロや1ぱち程度。
20代の頃はどっぷりハマった口で給料日から1週間で全部なくなってたりしていたし、消費者金融から100万以上借りたこともある。
だが、いろいろタイミングもあってそういう感じから抜け出していまや自宅の住宅ローンまで組めて貯金やさらにちょっとした投資までしている。
物欲もないし、車、時計やファッション系などにも興味ない。音楽は好きなのでたまにお金使う時もあるが、
いつのまにか給料明細も見なくなった。

それでも仕事できつい時があってストレスに悩んだりした時期があった。
そんなとき精神を救ってくれたのが散歩だった。
人間は何かに依存する生き物で、それが食だったり、ギャンブル、男、女、ブランドモノ、見栄を張ったり、、、
結局対価としてお金や健康や信用を失ったりする。
なんだか会社の思う壺、いや、国の思う壺、世界の思う壺、馬鹿らしく思うようになり、少しでも補える何かほかにないか?と考えていた。

帰り混んだ電車に乗るのがさらにストレスで、それを避けるために毎日ではなくてたまに6キロほど帰り歩いたのがきっかけで何かが変わった。

知らない道や街を歩くのが新鮮だったし、身体を動かすとポジティブな意識ばかり溢れてくるのが分かった。

『疲れたら途中で電車のればいいし、気ままに帰ろう、そんなに早く帰ったところで家でゴロゴロするだけ』

『仕事であんなことあったけど、さらに問題起こして仮にクビになったとしても別な仕事すればいいや』

『よく考えたら午前中だけであの量の仕事こなしたんだから俺って天才やん』

『あ、行ったことないパチンコ屋だ、どれ、1ぱちでも軽くやっちゃおう』

『よく考えたらアイツ、クソ訳わかんねーこと言ってるわ、客だからこっちもついつい常識麻痺してたわ、気使いすぎてた自分に反省だな』

『歩いたら腹減ったなー今日はご褒美でマクドナルド食っちゃおう』

『今週疲れ気味だからもうどっかで有休使って休もう』

、、、と仕事ごときでいろいろ考えてすぎてた自分に気付かされる。
歩きながらプラスな方向に考えれるようになるのだ。

散歩をした結果、する様になった結果、その先に見えてくるものがあった。

それって前は軽い鬱だったんじゃない?と思う人もいるだろう。そんなことはどうでもいい。
結局働くこと、仕事、会社、客、、、そういったことを毎日引きずって、知らず知らずプライベートに持ち帰ってた自分を恥じるべきだったのだ。

『明日また考えればいいや』
『アホなやつの事は間に受けるな』
『もう適当でいいや』

というスタンスに変わってきた。
精神的に強くなるきっかけ。
散歩は素晴らしいものだ。

だからこそ今も定期的に散歩は続けている。

記事投稿:アライサン

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