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白鳥みたいになりたい

かつての私はそう思っていた。らしい。

というのも、先日高校時代の友人に
「昔、白鳥みたいに生きたいって言ってたよね〜」と言われてはじめてそのことを思い出した。

たしかに高校生のときの私は、水面下でバタバタ必死に泳いでいても、水上では涼しい顔して生きている白鳥のような人になりたいと思っていた。

しかし、しかしだ。
今ではそう思っていたことすらすっかり忘れ、口を開けば頑張っているのに努力が認められないとグチグチ文句を言いすっかり腐っていた。
もっと涼しい顔して生きていかねば。
かつての自分に叱られた気分だ。

それにしても高校時代の友人というのは、青春純度100%の私を知っているわけで、何だか小っ恥ずかしい気分になる。
けどだからこそ、今も私の中にくすぶる青臭い部分もさらけ出して話せる。

なるほど、高校時代の友人は一生の友なんだなぁと照れくさいことを思ってしまった。

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