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言葉がみつからない

福島から北上し、宮城県にある山元町へ来た。ここにある311の震災遺構、中浜小学校で、語り部さんのお話を聞くことができた。

能登地震からまだ日が立たない中で聞く話は、さらにずしんと来る。今回訪れた中浜小学校は、さまざまな幸運が重なって屋上に避難した90人全員が助かった。学校の建物のちょっとした建築上の設計や、外階段、屋上にあった小屋など、何が幸いとなるか分からない。

地震が起きた時の咄嗟の判断、津波の恐怖、改めて一瞬であたりまえの日常が失われてしまうことの喪失感に言葉がない。

案内してくれたガイドさんが、中浜小学校が震災遺構になって一番はじめに来てくれたのが、能登の珠洲市の中学校の生徒さんという。どうか、無事であってほしいと話してくれた。

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