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寝台列車でガタンゴトンと揺られながら

電車好きのオットが乗ってみたいと憧れていた寝台列車に乗って、山陰へごとごとと揺られながら向かっている。

サンライズ出雲というかっこいい名前の寝台列車。夜に東京駅を出発し、横にごろんとできるのも快適。ひとり用のコンパクトな部屋は小さいながらもミニテーブルや携帯を充電できるコンセントもあり、居心地もいい。窓が大きくて、景色が良く見えるのも旅の気分が盛り上がる。

枕と毛布もあり、夜はガタンゴトンと揺られながらも眠ることができた。朝、いつもより早く起きてしまったけれど、二度寝もできるぐらい。新幹線はあっという間に着いてしまう感じがあるけれど、ゆっくりとした電車旅もやっぱりいいなと思う。

車窓から大山も見ることができた。ちょっと霞がかかっていたけれど、真っ白い大山は存在感がある。

電車の中で読んでいた本は動物行動学者の日高敏隆さんの『世界を、こんなふうに見てごらん』。
どこで買ったのか、忘れてしまったけれど、ガタンゴトンと揺られながら日高さんの言葉がすとんと入ってくる。

学者さんらしくない、やわらかい言葉で面白く書かれているエッセイ。

かたわらにいつも、これはイリュージョンだといい悟性を持つこと。
ゆらぎながら、引き裂かれながら、おおいにイリュージョンの世界を楽しめばいいと思うけれど、結局はさじかげんなのだと思う。

日高敏隆 『世界を、こんなふうに見てごらん』

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