イジメた側を転校させるシステムははっきり言ってアホ

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 タイトルの意向を前もって説明するが、フランスでは2023年の9月から学校内でのいじめが確定した加害者の生徒を、別の学校へ転校させることが可能になった。いじめが確認された時点で、加害生徒を被害生徒から遠ざけるというイジメ対策だ。これまでは被害生徒の要望があれば転校命令が出せていたが、2023年9月からは、学校の校長と地域の自治体の首長の判断で強制的に転校させるシステムとなった。

 多くの人たち(特にイジメ問題に関心のある方々)にとっては、「フランスのいじめ対策は凄い!」だの「フランスの対策を見習わなければならない」だの意見が飛び出しそうだが、俺個人としては断固として反対である。というか無意味だから被害者側が転校すればいいのにと思ってしまう。こんなイジメ対策をしても焼け石に水だし、加害者を取り除いただけでイジメが収まるとは到底思わないのである。その場しのぎの考えで何とかなると思ってるのが、俺より甘く感じる。

 イジメっ子が2、3人程度ならまだしも10人程度だったり、ましてやクラスのほとんどがイジメっ子だったらどうするんだ。このシステム通りに言えば、全員加害者だから転校せざる負えなくなる。その場合のクラスの人数の補充はどうなるんだ。他のクラスには35人以上くらいいるのに、いじめが起きたクラスだけ一人二人しかいないってことになるやんけ!そうしたら傍から見て不自然だし、学校側もクラスの人数合わせに苦しむことになるやんけ!だったら普通にイジメられた側が転校すればいい話やないか!

 もし仮にイジメっ子が転校した先に、まだバレていないだけで別のイジメっ子とイジメられっ子がクラスにいたらどうすんだ。イジメをやる奴なんて転校させても反省せず、また同じことをやるはずだ。人をイジメる快感を覚えたら、イジメることしかストレス解消できなくなるからな。別の学校のイジメられっ子をイジメて、元からいたイジメっ子とともにまた転校することもあるんじゃないか?ほんでまた転校してまた人イジメてまた転校しての”イタチごっこ”になるやんけ!”二度あることは三度ある”じゃ!

 というかさ、例えの話になるけど急に転校して自己紹介の際に「今日から新しいお友達がきます。前の学校でイジメをしていた…」なんて説明されたら迷惑やろ!なんで転校してきたのかバレへんようにするかと思いきやバラされたら、とんだ公開処刑じゃ!これによって逆にイジメられる側に回って、元からいた学校のクラスの奴がイジメっ子になって、それが発覚して転校されるパターンもあるやないか!一時しのぎで安易に”転校”という処罰を出すな!

 イジメっ子が転校したとして、イジメられていた子が安心して学校にまた通ってくれると思うか?俺は思わへんなぁ。なんならイジメられてた側が転校した方が、復学しやすいと思うけどなぁ。いじめを受けていた学校より新しい学校の方が気分的にも通いやすいやろ!トラウマがある所より、何にも知らない行ったことない学校の方が生徒も落ち着くやろ!元の学校に残ったとしても楽しめるわけがないし、前と変わらずビクビクしてると思うし、イジメっ子と親しかった奴が「こいつ、俺の友達を転校させやがって」みたいな逆恨みで新たにイジメっ子になるかも知れんやろ!そこまで深く考えんと!

 正直ねぇ、このシステムは日本では向いてないと思いますよ。マジで。いじめられた側が逃げるように転校したほうがメリットありますって絶対。いじめっ子をその場しのぎで転校させるシステムなんてメリット無いですよ、デメリットしかないわ!日本で同じシステムが導入されるのは絶対に反対や!