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当たり前だけど、踊るだけがバレエじゃない。

大学生(ももうすぐ終わり)のひなこ・22歳です🩰
バレエを観るのも踊るのも大好きで、現在はその歴史や周辺知識についてゆるゆると学んでいます。その奥深さには、毎日驚かされるばかり。奥深すぎて、満足いくまで知識をつけるには人生100年あっても足りなさそうです。

そんな私が最近思う「バレエの芸術性」について、長々と書いたのでよかったら途中まででもご覧ください。

テクニックだけがバレエと思っている人、意外と多い説。

私は、一応4歳からバレエを続けています。といっても、本気で習っていたのは小学生いっぱいくらいまで。それから20歳くらいまではたまに踊れればいいや、くらいでした。しかし細々とではあってもバレエを続けてこられたのは、ただただ踊るのが好きだったからです。

一方、あるきっかけで20歳すぎくらいかから、「バレエの歴史や音楽を学び始めました。遅ればせながらも踊るだけでない奥深さを知り、もっとバレエが好きになりました。
そこで今、とても感じていることがあります。それは、本気でバレエを習っている頃にこれらの知識を持っていたかった、ということ。知っていたら、もっと本気でバレエ続けただろうし、楽しかっただろうな、と。
私の周りには、それなりにバレエを習っている子がいました。でもバレエ史などの周辺知識まで学んでいるような子はいなかったと思います(他教室も含め)。バレエ学校などでは、歴史とかみっちり教わるのだろうけど。普通の教室に通っている子で、そこまで自分で学んだり、周りに教えてくれるような人がいたり、っていうのは中々ないんじゃないかな、と感じます。

「バレエ=芸術」という見方が広がるべき

バレエに触れつつもその背景などを知らないって、ものすごくもったいないのではないでしょうか。単なる踊りだけじゃなく、別のところにも存在するバレエの奥深さについてもっと色々な人が知るべきです。習っている人はもちろん、周りの人や世間の人も。
これはバレエをやっている人にとっても、バレエ界全体においても、有益だと思います。例えば、プティパはどんな注文をしてチャイコフスキーはあの素晴らしい音楽を作ったのか。それを知っていたら、自然と踊りの表現の幅も広がります。(私は最近読んだ森田稔さんの「永遠の白鳥の湖」で知りました)
そしてバレエの奥深さを広めることがなぜ重要なのか、改めてまとめたいと思います。

芸術としての奥深さが正しく広まれば、バレエ界へのリターンも大きいのでは

単に、観客のレベルが上がる、とかそういうことではありません。バレエの奥深さを広めることで、バレエを鑑賞する人、習う人自体が増え、バレエ界がもっと豊かになる可能性がまだまだある、と私は思うからです。

そもそも、バレエに長い歴史があったり、他の芸術とのかかわりがあったり…というのを知っている人は、日本に多くいるバレエ経験者であっても、ごく僅か(だと思います)。
今までバレエに触れてこなかった人ならなおさらで、多分「バレエ=細くてきれいな人が爪先立ちで踊るやつ」くらいにしか思われていないです。そんな人が、フランスに憧れていたり、世界史が好きだったりします。ファッションが好きだったり、クラシック音楽が好きだったりします。
そして彼らに、「バレエリュスにはシャネルやピカソも参加していたんだよ!」という話や「フランスで一時期衰退したのはこんな理由があって..」などと話すと、途端に興味を持ってくれます。音楽好きの人は、"生演奏"というワードにも驚いてくれます!笑
こういった情報を少し表に出すだけで、バレエに興味を持つ人って実はたくさんいるのではないでしょうか。その人たちが、自ら得意とする分野で、その視点からバレエを観、語り合うというのは、とても面白い世界な気がします。そして何より、バレエ界が色々な意味で豊かになります。
こういうアプローチができることからも、バレエって総合芸術なんだなと改めて思わされますね🥺✨すてき🥺✨

私の思う「バレエを広める」

なのでこのような文脈で、バレエをやっている子たちや、他の芸術や歴史に興味がある人達をうまく巻き込むことができれば、バレエ界はもっともっと活性化するのではと考えています。そして、その一翼を担いたい、というのが私の将来の夢でもあります。
「どうにかして広めたい」ではなく、「興味のある人にしっかり開かれたものにしたい」ということです。

私の理想は、お金をはじめとした様々なことを気にせずに、それぞれが最高のバレエという芸術を追求できる世界です。そのために、バレエ界を豊かにしたいんです。
もちろんバレエに全く興味がなく歴史も芸術も好きじゃない人がバレエを知るきっかけを作ることも大切ですが、それは、興味が少しだけある人よりも丁寧にアプローチしなければならないと思います。あくまでバレエは「芸術」なので。

ちょっとまとめ

ここまで、データも何もない、ほとんど経験と憶測で語っていますが、お許しください。こんな大口をたたいている私自身も文化や芸術には疎く、勉強途中です。
しかし、バレエを鑑賞してても「キレイ~!テクニックすご!」で終わっていた昔と比べて、少し勉強しただけでより鑑賞が楽しくなっています。もちろん、以前のような見方もバレエ好きな人にとっては退屈でも何でもありませんが。

しかし、音楽や歴史などの背景知識を持って鑑賞したり、もしくはそういった分野から入ってきてバレエを好きになったり、というのがもっと生まれるように、何か行動を起こしたいのです。一応やっていましたが、ちょっと色々あって頓挫しています。
私の想いに共感してくださった人がいたら、何か一緒にやりませんか?急なお誘いですが(笑)

最後に!!

長くなりましたが、最後絶対言っておかなければいけないこと!私のバレエの先生は、バレエが本当に大好きで、いろんな資料や知識を持っていて、本当に素敵な女性です。きっと日本に数あるバレエ教室もそんな先生がたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
「昔からバレエの周辺知識を得たかった」という私の発言は、そんな先生方やお教室を攻めているわけでは全くありません。ただ、バレエ=芸術という見方をしていなかった自分や、そういう見方が広まっていないという世間全体の問題だと思っています。(この間も無知な知り合いにバレエ=ダチョウ俱楽部と言われました、悲しい…)

まあ、例えばですが、お教室でそういう講座を少し開く、みたいなのもゆくゆくはアリなのかななんて。興味ある方いらっしゃったら、ほんと、やるべきだし本気なので、コメントください。(これを最後に言うあたりが、ビビりな私の性格を表しています。)

ここまでお読みいただいた方、ありがとうございました。

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