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コミュニケーションの教科書 #4 人を動かし、共感を呼ぶコミュニケーション

人間関係論

 「コミュニケーション」という言葉は、一般に意思疎通や情報の伝達と訳されますが、厳密には「人間関係を促進することを目的に意思や態度を共有化することを期待して、受け手と送り手がお互いに伝達あるいは交換する過程」を意味します。具体的には、次の働きが挙げられます。

(1)意思や情報の伝達

 人を動かすコミュニケーション

(2)相互理解


 共感を呼ぶコミュニケーション

 人間関係では、先入観や思い込みによる関係の悪化、疎外などもあります。言葉が足りないためのものが多いといわれています。コミュニケーションが不足すると起りがちです。しかし、第一印象や感情的なものもありますので厄介です。インタラクティブなコミュニケーションで、よい関係を築くことが必要です。

コミュニケーションの基本的障害

 私たちは日頃、言葉を使ってお互い考えや気持ちを、意思を知らせたり、知ったりしています。聞き違いや言い違いは、たまにあるにせよ、比較的うまくやっていると思っているものである。そして、うまくいかない人に対して、その人の人間性とか性格の問題として片づけてしまっていないでしょうか。しかし、実のところ言葉のもつ限界も知らないがために、起るトラブルがたくさんあるのです。コミュニケーションの落し穴に、多くの人が知らず知らず落ちこんでいるのです。

(1)事実と推論を混同する人


「このリンゴの中に種がありますか?」

「はい、あると思います」「多分あるでしよう」

(実際にはリンゴをわって確かめねぱ事実はわからない)

(2)心を閉じてしまう人


自分の意思、考えが絶対的であると信じてしまう人。(頑固もの、意地張り)

自分の経験、知識にしばられて、詳しい事実を知ることができない。

  1. 一人の人間がすること、経験は限られている。

  2. 物事は、たえず変化の過程にある。

  3. 事実、経験の中からあることを選び、あることを捨てて、知識としている。


 こうした取捨選択の働きを忘れると、独善的になってしまいます。このような人とはコミュニケーションができないばかりか、自己成長できなくなってしまうものです。

(3)言葉のみを聞く人


コトバは記号。コトバそのものには意味はない。
 →「これは重要書類だからヤイてくれ!」

言葉は記号。意味をもっていない。使う人が意味を託しているにすぎない。
 →餅をやく 魚をやく 背中をやく 手をやく 世話をやく

人間の心は、状況と関係の中で、めまぐるしく変化し、その動きがまた状況や関係に微妙に影響し、その変化が人の心にまた影響を与えています。
 →相手の真意、真情は? 感情の動き?

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