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【櫻坂46】日向坂46以上に苦難の道を歩いた櫻坂46・2期生。彼女たちの力と満開の日を信じたい。

さて今回は櫻坂46の回です。個人的に櫻坂46の2期生はみんな大好きなので、今このタイミングで書いておかねばと思いました。

ここから先、大分『欅坂46』の1期生を落としますので、苦手な方はご注意ください。

■グループに活気がない、2018年のけやかけ暗黒期。

2018年のけやかけは本当に地獄でした。

大して撮れ高のないペアロケ。内輪ネタで盛り上がるひな壇。平手が笑うと賑わうネット。挙げ句ファンが「つまらないのは(MCの)土田と澤部のせい」と言い出す始末。

後番組の『ひらがな推し』に出演するアンダーメンバー・けやき坂46の方が遥かにバラエティに対して前向きで、『欅って、書けない?』との落差が凄まじいことになっていました。

片やタライを頭に落としたり何でもないフレーズをセクシーに言ったりと体当たり企画で盛り上がってるのに、片やエースがオカマバーで(人生相談して)急に号泣するという地獄のような絵面もありました。

ちなみにこのエースはその翌月に卒業を発表。メンバーの多くがそういう精神状態で番組に出ていたので、2018年以降のけやかけは年間を通して最悪の雰囲気でした。ゲストで来た平成ノブシコブシ・吉村が出演後に共演NGを出すレベルです。(今は和解しています。)

ちなみに番組への取り組み方が色々アレだった人はみんな2019年内にグループを離れました。それなりの話題やスキャンダルを残して。

何かしらの息抜きがないとやってられなかったんでしょう。それくらい2018年-2019年の欅坂46・1期生は腐敗していました。

一方でそんな『けやかけ』は2019年2月にようやく転機を迎えます。2018年の『坂道合同オーディション』の合格者9名が、2月11日放送分から番組に参加。そこから徐々に雰囲気が変わっていきます。

番組を変えた2期生。しかしその努力はまだ報われない。

閉塞感しかなかった番組にとって、新たに加わった2期生はまさに渡りに船。ここぞとばかりに2期生のフューチャー企画を連発するようになります。その数なんと年間放送回数の約1/3にまで及び、通常回でも2期生へのフォーカス多めの構成が取られます。

さらに2期生は、バラエティに積極的な『井上梨名』『武元唯衣』『松田里奈』、ビジュアル面で注目を集めた『田村保乃』『森田ひかる』、独特なオーラが目を引く『藤吉夏鈴』『山﨑天』、お嬢様キャラの『関有美子』、「私ってかわいいじゃないですか」を地でいく『松平璃子』と、非常に個性が詰まったメンバーが集まっていました。

そんな彼女たちにフォーカスした結果、2019年の後半に差し掛かる頃には番組の雰囲気は劇的に改善。2018年の暗黒時代が嘘のように明るい空気感を取り戻していきます。

一方でアイドルとしての活動は前途多難でした。2期生7名が参加予定だった9thシングルはセンター・平手友梨奈の参加拒否により立ち消え、ほぼ撮影済みのMVも完全にお蔵入り。その結果2期生は加入してから2年近くシングルに参加できない状態が続きます。

ようやく参加できたシングル『誰がその鐘を鳴らすのか?』も配信限定となり、リリースした直後にグループは活動を休止。彼女たちは欅坂46の楽曲に十分に参加できないまま櫻坂46への改名を迎えます。

さらに9thで表題曲に参加するはずだった2期生は7名なのに対して、櫻坂46の1stシングルの表題曲『Nobody's fault』に参加できた2期生は6名(新2期生除く)に。松田里奈のように9thではフロント入りする予定だったにも関わらず、今回3列目(最後列)まで下がったメンバーもいます。

ドキュメンタリー映画『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』では多くの1期生がセンターの重責を担ってきた平手へ感謝を述べるシーンが映し出されていましたが、逆に2期生の目にはどんな存在に映っていたのでしょうか。

「あの時あのシングルがリリースされていたら。」

そんな"タラレバ"を考えてしまうのも無理はなかったと思います。

■松平璃子の卒業と、2期生が持つ確かな力。

松平はオーディションの時から配属は絶対に欅坂46がいいと強く訴えるなど、欅坂46ありきで『坂道合同オーディション』に参加していました。

しかし念願叶って欅坂に配属されたにも関わらず、参加できた楽曲はラストシングル『誰がその鐘を鳴らすのか?』を含む3曲のみ。また9thでは選抜落ち、改名後も表題曲に参加できないなど、苦い思いを味わうことになります。

その結果彼女は2021年1月8日に卒業を発表。欅坂への思い入れの強さや、卒業した1期生・長沢菜々香との交遊の深さ、度々見せる自分への自信の無さから「改名前に辞めるのでは?」と懸念していたファンも多かった彼女でしたが、改名から僅か3ヶ月にしてとうとう卒業という決断を下しました。

ここからは筆者の率直な感想になってしまいますが、このタイミングで卒業するのは本当にもったいないなと感じてしまいます。

この記事でも触れましたが、櫻坂46は十分な活動機会を得られなかった2期生に報いるように、彼女たちを中心とした体制に移行しようとしています。

確かに楽曲のテイストは松平が求めていた方向性とは違うものになる可能性があります。それでも楽曲へ参加する中で櫻坂46としての魅力や強みに気付き、なんなら自分の手で築き上げ、そこで新しい楽しさを見つけられる可能性は決して低くなかったでしょう。

それに何より、松平を含む2期生はあれほどまでに落ち込んでいた『けやかけ』の雰囲気を大きく変えるだけの力を確かに持っていました。

そんな強い力とバイタリティを持つ彼女たちだからこそ、個々に強みを獲得しながらグループを支えていけるはずだと思っていました。こうした思いがあるからこそ、筆者は松平の卒業が残念でなりません。

今後はこの連鎖が続かないことを祈りつつ、残った2期生たちが報われ、その力を遺憾なく発揮できる日を楽しみに待ちたいと思います。

ということで今回は櫻坂46(欅坂46)の2期生についてピックアップしていきました。

櫻坂になって2期生の活動も本格化し始め、ようやくこれまでの努力が報われるか。と思った矢先での卒業発表だったので、今回ばかりはさすがにショックを受けました。

これまた勝手な想像ですが、何より2期生自身がりこぴ(松平)の卒業を残念に思っているのではないでしょうか。日向坂46の1期生と同様に、苦難を乗り越えてきた仲間は一人ひとりにとってとても大切な存在になります。そんな仲間がいなくなってしまうのは、彼女たちからしても非常に辛いものがあると思います。

2期生の努力が最大限報われる日は、もう少し先になってしまいそうですね。

* * *

さてしんみりしてしまいましたが、今回はこれにて!

まだまだ発展途上のグループですので、いつか2期生みんなが続けて良かったと思えるグループになってくれるといいですね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

#8.いつか来る満開を願って

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