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「ママ、大好き」は"余裕のなさ"のバロメーター

小学2年生の息子は、時々
「ママ、大好き~」
と、やたらに言ってくることがあります。

勘の鈍い私は、単純に母親である自分に甘えたいのだと思っていました。

保育園時代、お友達とトラブルがあった日には、いつも以上に抱っこをせがんでくる傾向があったので「大好き~」と言ってすり寄ってくるのも、似たような理由だと思っていたのです。

ですが、昨日の息子とのやりとりを通して、ようやく「そういうわけではなかった」ことに気がつきました。

私は現在、職場で学生指導 (インターンシップのようなもの) を担当していて、そのことで色々と悩まされています。
一度は相手を変えるのではなく、自分が変わろうと接し方を工夫してみたものの、基本的な挨拶すらできない学生はやはり手強く、一筋縄ではいきませんでした。

家に帰って、そのモヤモヤを態度に出さないように意識はしていたものの、完全には切り替えられていなかったのでしょう。

長男が近づいてきて、
「ママ、 ママ~」 と甘えた声を出します。
そしてこう言ったのです。

「ママ大好きだよ、お仕事頑張ってるんだね」


と。

「ママ大好きだよ」に「お仕事頑張ってるんだね」が付け加えられたことで はじめて、
甘えていたんじゃなくて、気遣われていたのだと理解することができました。

なぜ、ママ (私) がお仕事を頑張っていると思うのか?
息子にきいてみたところ、いつもよりため息が多く、疲れているように見えるからだと言います。

母親の元気がない様子から「きっとお仕事が大変だったに違いない」と見抜いて、励ますつもりで「大好きだよ」と言っていたのです。
小学2年生、侮れないっ!

「なんかよく分かんないけど、甘えてくるタイミングあるよな~」
と、のんきに捉えていた自分が本当にアホらしくなりました。

子どもに気を遣わせるなんて情けない話だけれど、「疲れ」や「憤り」は、隠そうとしても、なかなか隠しきれないものみたいです。

これからもきっと、気持ちを切り替えようとしても上手くいかず、態度に出してしまうことはあるはずです。

そんな時「ママ大好きだよ」と言われたら、
「あれ?  私、疲れてる?」
といったん疑ってみようと思います。

この言葉は、私にとって "余裕のなさ"の バロメーターになりそうです。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


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