忘れてはいけない気持ち

昨日、特別支援学校の子供たちと接する機会があった。

私が失敗をすると子どもたちは大きな声で
「どんまい!」「大丈夫だよ!」
と言ってくれた。

失敗が続き「今日はダメだ…」と嘆いていると
「ダメじゃないよ!」
と言ってくれた。

心からまっすぐ出るような素直な言葉が胸に刺さった。

物事の通理を理解したり、
知識を得たり、活用したりすることは難しいかもしれないが、
その分、心で思っていることを
なんのフィルターも壁もなく
素直に表現してくれるんだなと感動した。

他人の目など気にせず、ずっと「がんばれ」と応援してくれていたし、
こんなにも素直な言葉を浴びたことがいままであっただろうか。

心で思っていることがまっすぐに伝わってくる時ってわかるもんだなと思った。
彼ら、彼女らには
誰かに気に入られたいとか、ほかの人より目立ちたいとか、いい人に思われたいとかそういう気持ちがないから、
すごくすっきりしていていいなと思った。

確かにできることは少ないかもしれないが、
その分、こうして素直な気持ちを表現できるということは一つの才能だし、
私をはじめ救われる人はたくさんいるんだと思う。

素直な気持ちと触れ合うと、
自分自身の素直な部分が引き出される。
子どもたちの励ましを受け
「ありがとう、優しいね」と私から出た言葉は、
心から出た言葉だった。
じんわり心が温かくなるもんだな。

今までどれだけ上辺だけの「ありがとう」を言ってきたのだろうかと
自分を軽蔑した。
大人になって理解力がつけばつくほど、
気持ちを素直に表現できなくなっていく。

大事なことに気づけた日だった。
忘れていけない気持ちだと思って
ここに記します。

書いている間も思い出して心があったかくなったよ。

そういう子たちの
うまく言葉で表せないけど、表現したい気持ちを
どうにか理解してあげたいなと思った。

どうやって言葉にして伝えればいいか方法がわからないだけで、
心の奥底には
優しい温かい気持ちがあるんだと思う。

また一つ、生きる意味、生まれてきた意味をじっくりと考えられた。

たまに予想もせずこういうタイミングが向こうからやってくる。
そしてつながっていく。
だから長く生きることは面白いんだと思う。


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