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【デザインコラム】温泉マークの三本線に込められた意味って知ってる?

毎日投稿20日目。
こんにちは!ひなです。

昨晩は久々に銭湯に行ってきました。

天然温泉に露天風呂、電気風呂に硫黄のお風呂…
色々なお風呂があって楽しい楽しい。
…なんていう感想はさておき、ひとつデザイン的な発見があったのでご紹介しようと思います!


|温泉マークの意味|

みなさんは、温泉マークの意味って知ってますか?
3本の湯気が立っているこれです→♨

今や温泉や銭湯、お風呂を表す際は必ずと言っても良いくらい用いられるお馴染みのマークですが、本来は地図記号のようです。

温泉マーク(おんせんマーク、♨)または温泉記号とは、日本の地図(地形図を含む)において温泉・鉱泉の位置を示す地図記号である。またそれが拡張されて公衆浴場施設を示す記号にも用いられる。

Wikipedia


昨晩の銭湯の壁に書かれていて知ったのですが、実はこの、湯気に見立てた3本線の部分って、少しずつ長さが違うんです。

左:中くらい
真ん中:1番長い
右:1番短い

と言った長さになっており、それぞれ推薦されている入浴時間を表しています。

左: 最初は5分ほど
真ん中:2回目は8分ほど
右:最後は3分ほど

5分→8分→3分という長さで入浴することで、湯あたりを防止し、身体の芯まで温められるとのこと。

なるほど…!と思いますよね。
こんなところにまで意味が込められているとは、面白いです。


|温泉マークの歴史|

どうやら、温泉マークの起源には諸説あるようですが、中でも注目されているのは「磯部温泉」発祥説。

1661年、江戸幕府から出された文書に、現在の温泉マークに近い、円から三本の湯気のようなものが立ち昇る記号が二つ、「磯部温泉」を記した記号として描かれていたとか。

1981年には、『「日本最古の温泉記号」の碑』が建てられ、現存しているようです。

2016年には磯部観光旅館協同組合が、数字の「2」が湯気に似ていることから、2月22日を「温泉マークの日」に制定。

同年、温泉記号の見直し問題が持ち上がり、磯部温泉が異議を唱えたことで、全国的に発祥地として注目されました。


そのほかに、ドイツや別府温泉を起源とする説もあるようですが、温泉マークがここまで広まったのは少なくとも「磯部温泉」の影響が大きいようですね。

ちなみに、温泉記号の見直し問題とは、

経済産業省は2016年、2020年東京オリンピック・パラリンピックで予想される訪日外国人の増加に備えて、従来のマークが「ホットプレート上で湯気をたてている料理と思われかねない」などと改定を表明したが、併用で決着した。

Wikipedia

というもの。

確かに、温泉マークに馴染みがあると思えるのは、日本人だからなのかもしれません。

現在、国際標準化機構(ISO)の温泉を示すピクトグラムは別に存在し、選択制になっているようです。


今後、温泉マークを扱うときは、どの温泉マークを使うのか、その詳しい形など、慎重に扱う必要があるなと感じました。

時に、デフォルメ化するような場面もあるかと思いますが、三本線のように意味が込められているものは、できるだけ崩さずに意味を大切にしたいと私は思います。


今日はちょっと軽めの「デザインコラム」として、温泉マークについてお話ししました!

また発見があればご紹介しようと思うので、よかったら覗いてみてくださいね☺︎

最後までご覧いただきありがとうございました!


ひな




参考文献
『Wikipedia』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF

『石和名湯館 糸柳 「温泉マークの意味・起源とは?ISOの温泉マークに変更されるの?」』
https://www.itoyanagi.co.jp/news/137/


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