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【台紙制作記録①】アクセサリーの台紙デザインで大切なことを徹底分析してみる。

毎日投稿21日目。
こんにちは!ひなです。

今日のテーマは「アクセサリー台紙」。

私はハンドメイド作家の活動もしており、近々ブローチの台紙をつくろうと考えているので、今日は台紙デザインについて分析してみようと思います!


|台紙の役割|

そもそも台紙って、なんのためにあるのでしょうか?
アクセサリー台紙の役割について考えてみました。

・商品を見やすくする
・全体の統一感を出せる
・世界観を伝えやすくする
・高級感や信頼感を出せる
・ブランド名を明記できる
・値段を明記できる
・商品を陳列しやすくする
・商品を保護できる
・お客さんに渡しやすいetc…

簡潔に言うと、
・ブランドや世界観を的確に伝える役割
・商品をより魅力的にみせて購入に繋げる役割
・商品を扱いやすくする実用的な役割

の大きく3つであると考えます。


|よくある台紙の特徴|

では、実際にどんな台紙があるのでしょうか。

アクセサリーによっても異なるかと思いますが、今回は「イヤリング、ピアス、ブローチ」の台紙でよく見られるものを、項目ごとに分析してみますね。


【形】

・長方形
台紙と聞いて1番に思い浮かぶのがこの形ではないでしょうか。
商品のサイズに合わせて、さまざまなサイズや比率の長方形が存在し、特に一般的なのが、名刺型や、名刺よりひとまわり小さいサイズ。
名刺と同じサイズにすることで、印刷費を抑えられる可能性があります。

また、ディスプレイに使う什器などは、一般的な台紙サイズに合わせて作られているものが多いため、陳列しやすいなどのメリットがあるでしょう。


・細長い横長型
こちらも長方形ではありますが、中でも細長いタイプ。
名刺の半分のサイズで、H27.5mm×W91mmのものが一般的。

小ぶりのアクセサリーに使用されることが多く、名刺型と横長型の2種類用意しているショップも多いです。

このタイプは、立てて置きづらいので、机やトレーに並べるなどの方法で陳列します。

印象としては、長細い形状であることから、洗練されたイメージや、上品な雰囲気が出やすいと感じます。


・正方形
正方形もよく見られる形。
タテヨコ55mmのサイズが一般的で、箱や袋に入れやすい。

名刺サイズと比べると小さめなので、大きめのアクセサリーや、垂れ下がるアクセサリーなどとは相性が悪い可能性があるので注意が必要です。

印象としては、やさしくて可愛らしい雰囲気を出しやすいと感じます。


・丸型
たまに見かける丸型。
直径60mm〜70mmのものが多いです。

角が無い分、丸型台紙はやや大きめにした方が、アクセサリーとのバランスを取りやすいのではないかと思います。

正円のものは、コロンとしていて可愛らしい印象。
楕円は、ややクールでフォーマルな印象を感じます。


・モチーフ型
ハート、花、動物など、ブランドイメージに合わせた形の台紙。

台紙の印象が強く出るため、商品に目が行きづらくなる可能性があります。

また、特殊な形状にすると、印刷費が高価になりやすい…。

とは言え、ぱっと見での世界観は伝わりやすくブランドイメージを表現するためには効果的です。


【素材】

・紙
基本的には紙の台紙が一般的。
紙の種類によって、印象を大きく変えることができます。
また、加工がしやすく、文字を書くこともできるため、基本的には紙を使用するのがおすすめ。

特によく見られるのが箔押しやエンボス加工
特殊加工を施すことで、ハンドメイドであっても、手作りっぽくない高級感や信頼感を演出できます。

・PVC、アクリル
透明や半透明の台紙に多いのがこの素材。
透明感や美しさを表現したいとき、台紙の印象を弱くしたい時に効果的ですが、文字等は読みづらくなるので注意が必要。

・その他
厚紙に布やレザーを貼るなど、ブランドイメージに合わせた素材を使用する場合もある。
手間がかかるので量産しづらいですが、商品に使っている素材を使用すれば、ブランドの統一感を保ちやすい。


【仕様】

基本的には、アクセサリーを台紙に取り付けるための、穴や切り込みがあるものが多いです。

ピアスとブローチは穴で、イヤリングは切込み&裏側にクッションを付けるなど、それぞれの形状に合わせる必要があります。

どのアクセサリーにも対応できるように、穴と切込みの両方を1つの台紙に取り入れておく場合も見られます。

また、フック等に引っ掛けて陳列するために、フックをかけるための穴が空いていたり、裏側に引っかりがあるものもあります。

【表示】

ピアスorイヤリングや、アレルギー対応or非対応など、商品によって異なる事項を伝えるための表示があります。

全ての商品に合わせて台紙を制作すると費用が嵩んだり、後から金具を変更する場合もあるので、ハンドメイドのアクセサリー台紙は、臨機応変に記載を変更できるデザインのものが多いです。

チェックボックスを印刷しておいて、手書きで明記する方法や、シールで貼る方法などがあります。


【入手方法】

台紙は、既製品を購入する方法と、オリジナルで制作する方法の2パターンで入手可能です。

ブランドイメージを的確に伝えるには、オリジナルのデザインを制作して発注する方法がベストでしょう。

たかが台紙、されど台紙…。
台紙によって印象が大きく変わるので、商品と同じくらいこだわった方が良いと思います。

ただし発注するとコストがかかるため、お試しで既製品を購入するのも一つの手。

既製品の場合、ネットやパッケージ用品店、100円ショップなどで販売されており、案外手軽に手に入ります。

表現したいイメージに合うのであれば、既製品に手書きでブランド名を書いたり、スタンプを押すなど、自分で加工するなど、工夫するのも良さそうです。


|台紙デザインのポイント|

では、オリジナルの台紙を制作する際に、どういった点に気をつけたら良いのか?ポイントについて考えていきます。

まずは、台紙の役割を思い出してみましょう。

・ブランドや世界観を的確に伝える役割
・商品をより魅力的にみせて購入に繋げる役割
・商品を扱いやすくする実用的な役割

これらの役割を発揮できることが大切です。
分解してポイントをお話ししますね。

【ブランドや世界観を的確に伝える役割】

・まずはブランド名の分かりやすさが大切。
プレゼントで購入する場合もあるので、気に入っていただけた際に、何というブランドなのか分かるようにしましょう。
ブランド名がわかることでリピートしていただけたり、SNS等で発信していただけるかもしれません。

・ブランドイメージに合わせてデザインすること。
表面の記載だけでなく、色、形、サイズ、素材など、ブランドイメージに合っているかどうかを大切にしましょう。
その際、他の商品との相性を考えることも必要です。

【商品をより魅力的にみせて購入に繋げる役割】

メインは商品であることを忘れずにデザインしましょう。
商品に目がいくかどうか、商品が見づらくなっていないか、注意が必要です。
また、雰囲気の合わない台紙や、安っぽい台紙を使用すると、商品の魅力が伝わらなってしまう可能性があります。
台紙は、商品をより一層魅力的にみせるためのもの。
例えば、薄い台紙は安っぽく見えたり、折れやすくて扱いにくかったりします。
厚み等にもこだわってデザインすることが必要です。


【商品を扱いやすくする実用的な役割】

・どうやって販売するのか?陳列方法に合わせてデザインしましょう。
ミゾに挟んで立てて並べるなら、挟むための余白が必要だったり。
フックに引っ掛けるなら、デザインの良さを損なわないような穴のサイズや位置を考えたり。重たいアクセサリーなら、厚めのしっかりとした台紙にしたり。

購入後の渡し方や、梱包の仕方まで想定してデザインしましょう。
入れる箱や袋が決まっているなら、それに合わせてサイズを決めることが必要です。
郵送するのであれば、折れにくい形や素材にするのも良いかもしれません。


型にはめすぎず、自由な発想を持ってつくるのももちろんアリですが、

「これらの役割を果たせるかどうか?」を意識しながら、色やカタチ、素材等を考えていくことで、効果的な台紙がつくれると考えます。


以上のポイントを踏まえて、次は実際の台紙を作っていきたいと思います!

印刷会社選びからラフ制作まで、順に詳しくご紹介するのでよかったらご覧ください☺︎

完成まではまだ少し時間かかりそうですが…今日はここまで!

ではまたお会いしましょう☺︎
今日もありがとうございました!

ひな


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