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すきな先生

小・中・高と私にはすきな先生が1人ずついた。どの先生も、大学を出たばかりの新人の先生だった。同性で年齢が近かったのもあるかもしれない。どの先生も、わたしの名前を「あなたにぴったりだね」と伝えてくれる先生だった。自分がこの名前を気に入っているから、この名前が似合うような人でありたい、と思っているからこそ、そう言ってもらえることがとても嬉しいんだと思う。学校、という場所があまり好きではなかった私だけど、教員という仕事にはずっと憧れていた。言ってしまえば封鎖的で、特殊な環境であるなと感じてしまう学校を、今でも好きだと言い切ることは難しい。もっと開放的で、社会に繋がるような場所になればいいなと思うと同時に、学校が嫌いな子どもの気持ちがわかること、寄り添うことできることってかなり強みなんじゃない?と今では思えている。縋るような思いで電話占いをして、貴方は教師に向いている、子どもたちは貴方のようになりたいと思う、と言われてとても嬉しかったこと、「学校が嫌いって気持ちがわかる先生がいたら、救われる子はいるって思ったから。」という美鳥ちゃんのことばに深く共感したこと、その時の気持ちを大切にしたいなと思う。いつか、誰かのすきな先生になれたらな。

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