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【無痛分娩】出産レポ①〜自然陣発から19時間〜

7月12日午後0時52分
第一子となる男の子を出産しました。

陣痛開始から出産までとても順調に進みましたが、産後の母体トラブルの為私は我が子と別の病院に搬送されました。(3日程で元の産院に戻れました。)
今回無痛分娩を選択した理由を含め出産レポとして残し、痛くて怖い思い出はここに封印してしまいたいと思います。

■計画無痛分娩を選択した理由

まず、無痛分娩を希望した経緯について。
昨年10月、旦那の転勤に合わせ静岡へ引越してきた私には勿論友達や知り合いはいません。
妊娠が発覚する11月までは再就職やパートタイムでの就労を視野に入れていましたが、悪阻が本格的に始まってからはそれどころではなくなってしまいました。
仕事柄旦那は平日朝早く出勤し夜も日付を跨ぐことが殆ど、休日も職場に足を運び中々連絡がつかないことが多い為、知り合いのいない土地で妊婦の専業主婦となった私が緊急時に頼れるあてはありませんでした。
産院については自分で調べ、近くで評判の良い産院に通うようになりました。
そこでは土日祝日夜間以外という制限付きではあるものの無痛分娩も実施しているということ。そのことも考慮した上での選択でした。

決して旦那が協力的でなかったわけではありません。夜中に帰宅してきても洗濯機を回して食器を洗ったり、休日に果物やゼリーを沢山買い溜めしたり、忙しい中頑張ってくれたと思っています。ただ、私の悪阻は思っていた以上に酷く、点滴でなんとか栄養を補う日々が続きました。
初めての出産や終わりの見えない悪阻への不安に1人向き合う時間が長すぎて、年末頃には自分のメンタルが限界だと自覚しました。

計画無痛分娩を決意したのはこの頃で、出産の瞬間だけは夫婦で絶対に分かち合いたいと思ったことが大きな理由です。

■出産レポ①〜陣痛開始〜
ここからは陣痛開始から19時間後までの出産レポになるので時系列で簡潔に書いていきます。

7月8日午前
39週目の妊婦健診を終える。
この時点でおしるし、陣痛、破水、出産の兆候は一切なしで子宮口も開いていないと診察。
今週中に何か動きがないと計画入院は難しいと先生から言われてしまい、焦りから近くのショッピングモールを歩き回る。

7月11日午後18時頃
子宮が収縮する感覚を定期的に感じるようになり、前駆陣痛かな?と思っていたところトイレに行った際におしるしを確認。
その後お腹の痛みが来るタイミングを数え始めると10分だったり15分だったり、時には7分間隔...まだ陣痛だという確信が持てないままとりあえず旦那に連絡。

午後8時頃
幸い旦那が早く帰宅してきた。
いつも通り夕飯を作り翌日の弁当を仕込む。
もしかしたらしばらく入院かもしれないという淡い期待を抱きつつ多めに米を炊き冷凍。洗い物とキッチンリセットもさっさと済ませ、長めに入浴。

午前1時
入院バッグの中身を再確認し、就寝。
胎動はしっかりあり、お腹の痛みは相変わらず10分感覚くらい。生理痛程度の痛みが20〜30秒で消失。まだ確信は持てず。

午前2時
眠れず。
痛みの間隔を数え続ける。相変わらず痛みの間隔は10分、時には5分。痛みの程度は便秘の痛い波が来てる時くらい。不規則だけれど明らかに間隔が短くなっていることに気付き、とりあえず着替え始める。

午前2時半
もしかしたら勘違いで帰されるかもなと思いつつ一度産院に電話。なるべく早く来てくださいと言われ寝ている旦那を起こす。

午前3時すぎ
産院に到着。
内診し子宮口1.5cmと言われそのまま入院の手続きへ。お腹に機械を付けて陣痛の波を見ると4分〜10分の間隔で結構陣痛が来ていたことが判明。
助産師さんによくここまで耐えたね!と言われ少し嬉しくなる。

午前4時
個室に移動。旦那帰宅。
1人になってから本格的に陣痛が強くなってきて、発作時はイテテテテと声が出るくらい。長くは続かないので深呼吸2回程度で乗り切る。
今のうちに少し眠ろうと努力。

午前6時
結局一睡も出来ず。
陣痛の間隔は急激には短くならないものの痛みはかなり強くなり、発作時はベッド上であぐらをかき布団を握りしめて床を押し耐える。
発作の合間に机にクッションを乗せて突っ伏して寝ようとするがすぐ次の発作がやってくる。

何故かこのあたりでトイレ回数が急激に増え、腸や膀胱が空っぽになっていく感覚を味わう。

午前8時
朝食が出る。
豪華なお魚料理だが陣痛が痛すぎて食べられず。
陣痛間隔は2分〜4分。2分に1回が2回続いた後に4分間隔のが来る。
内診をしてもらうと子宮口4cm。車椅子で分娩室へ移動。

午前9時
院長に内診をしてもらい子宮口5cmと言われる。
陣痛間隔は1分程。ひたすら分娩台で小さく丸まり悶え続けている間に背中で麻酔の準備が始まる。
痛みで身体の震えが止まらない。

午前10時
麻酔が効き呼吸を整える余裕が出てくる。
麻酔の影響で陣痛の間隔は2分〜4分くらいに後退。旦那に立ち会いの準備をするよう電話。
この時点で子宮口は7cmほど。

午前11時
足に保冷剤を当てても冷たさを感じない程麻酔が効いた状態。私の呼吸が安定してきたので陣痛促進剤を入れお産を進める。
子宮口9cm。
11時半頃旦那到着。
自分が思ってる以上にずっと緊張していたらしく急に涙が止まらなくなる。

午後0時
昼食。分娩室の横で旦那がたべる。

午後0時半
麻酔の影響で赤ちゃんの心拍が度々下がっていたので麻酔の量は調節しながら分娩に進むことに。
先生に子宮口全開大と診察され、赤ちゃんが苦しくないよう吸引分娩で一気に出す方針に。
陣痛の発作が来ているタイミングでいきみはじめ、助産師さんに強くお腹を押してもらう。
筋肉の痛みはないけれど骨の痛みや苦しさはある。それでも麻酔のお陰で最後までしっかり目を開き、呼吸をして、冷静に赤ちゃんに酸素を送れていたと思う。涙は止まらなかった。

午後0時52分
何回かいきんだところで赤ちゃん誕生。
産まれた瞬間から自分に似ている息子の姿に涙が止まらない。
一度お腹の上で抱かせてもらい、赤ちゃんは旦那に任せ私は胎盤を出したり会陰の縫合処置へ。
ありがたいことに縫合中は薬で眠らせてもらえたので殆ど記憶はなし。

その後はわりとすぐ眠りから覚め15時くらいまで分娩台でゆっくりさせてもらい旦那とゆっくり話しました。会陰は徐々にズキズキ痛み始め、思った以上の疲れからしばらくは放心。ずっとボロボロ泣いていたから鼻が詰まって声もガラガラでした。
ただ、赤ちゃんが産まれてくる瞬間をしっかり記憶に刻めた感触があるのは無痛分娩の恩恵かなと思います。

産後編に続きます。

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