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たまには伝統をみつめる大切さ

東京から離れ、祖父母の家がある徳島に戻った。
なんでだろう、
約20年越しに阿波踊りに興味を持った。早速その話を聞いた祖父が、阿波踊りの舞台を完璧に孫に捉えてもらうために、指定席を買ってくれた。
しかし、台風で中止。
こんなにも台風に対して失望したのは何年ぶりだろうか。
だけど、ショッピングモールで小さな阿波踊りが開催されるらしい。
雨と風邪の中、母に車を走らせてもらった。
初めて見る伝統的な踊りにワクワク。
本当にワクワクが止まらなかった。
多くの客が真ん中の通り道を空け、阿波踊り部隊がやってくるのを待つ。

音が聞こえてくる。
太鼓の音だ。
初心者にはよく分からないが、リズミカルであろう音に心も弾む。
そして煌びやかな衣装に身を纏う女踊りの人たちと男踊りの人たち。
ステージ上で照らされた踊り手を観るのではなく、彼らと同じ目線で観たからこそわかるとても楽しそうな雰囲気。

惚れた。
完璧に好きになりました。
なんで幼い頃に阿波踊りを観なかったんだろう、少し後悔した。
でも躍動感を感じたり、本気で楽しんでる踊り手の心の中を推測ができたのは、頭で色々と考えれようになった今だからだと思う。

早速、惚れた相手にお近づきになる努力をする。
1番手っ取り早いのは相手がいる世界に飛び込むこと。
つまり、阿波踊りの世界に入ること。
本場では難しいから、東京で「連」という阿波踊りのグループに参加してみる事にした。

すると、たくさんある。
東京だけど、徳島とのつながりは深いし、伝統的な踊りに感化された人たちが東京にまで波及させたのかな…と考えたり。

幼い頃からダンスは辞めつつ続けていた。
それは自分が楽しいと思えば再開し、疲れたと思えば辞めてた。
それは、踊りってただ踊る自分が楽しいものと思っていたから。
それは違っていた。
踊りを観る人をも魅了させたり感動させたり心を豊かにすることができることを今になって知った。
遅すぎる発見。
発見がもう少し、いやかなり早い段階で分かっていたら、ダンスを違った視点で見つめて続けられていたのかも。


今度は本気になります。
何度目の正直かわかりませんが…
ダンスのジャンル、お相手のタイプは違うけど、素敵な方でしてね、逃したくありません。
踊りに参加できるのは30歳あたりまでなので、このチャンスを今逃せば、ただの20代の感情の揺さぶりに終わってしまう。
この心のざわめきを体で表現したい。
勉強だけじゃない新しい興奮が今年の夏舞い降りてきた。


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