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東京でとりあえず3年ってどうなの?島根を出て新卒2年目の率直な感想

年末ということで地元の島根に帰省しています。島根で過去お世話になった人や、この一年新たに出会った人と話す中で、今の考えを残しておきたいとふと思いました。
最近文章を書けていなかったので、リハビリも兼ねて久しぶりに。

特にこんな人に読んでもらえたら嬉しいです。

・将来地元に帰りたいと思っていて、ファーストキャリア(新卒の就職先)に迷っている人
・都会へ出てきたものの、将来の自分の生き方・暮らし方に違和感がある人
・いつ地元へ帰るべきかタイミングを見計らっている人
の少しでも参考になれば嬉しいです。
(島根の後輩に向けたメッセージのつもりで文章を書いています)

簡単なプロフィール

島根県出身。大阪の大学に進学し、在学中にオランダで一年間交換留学。帰国後、島根の若者コミュニティ「ルーツしまね」の運営に関わる。
大学卒業後、東京のIT企業に就職し現在新卒2年目。都内在住。土日などオンラインで島根の活動に関わっている。

就職先を選んだ経緯はこちらの記事もご覧ください。

東京で3年ってぶっちゃけどうなの

ある日、オンラインのイベントで、仲の良い後輩から「ぶっちゃけ東京で3年ってどうですか?」と質問されました。
たしかに、就職する前はよく「まず東京で3年頑張る」というようなことをよく口にしていたような。というのも、島根で活躍している大人たちは東京でファーストキャリアを経験した人が多く、自分もその一員になるためにはまず東京で経験を積むんだ!と思っての言葉でした。
3年という期間に深い意味はなかったものの、30歳までには島根に帰りたいという思いがあったので、東京で3年も働いたらある程度満足するのかなと勝手に考えていました。

新卒2年目が終わろうとする今、あらためてその言葉を聞くとどうでしょう。
率直な感想としては「3年なんてあっという間すぎてまだ全然満足できてない」というかんじ。仕事で実力がついたと言うにはまだまだだし、何か圧倒的な成果を残せたわけでもない。

職場環境・人間関係に恵まれたこともあり、仕事は面白い。そうすると、次の目標ややりたいこともどんどん出てくることに気づきました。自分のできることが増えてくると、周囲からも認められるようになり仕事がもっと面白くなる。(そして給与などの待遇もさらに良くなっていく)
そうして2年間走ってふと振り向いてみると、「これを途中で止めるのは結構勇気がいるな」と気づきました。

それは3年でも5年でも変わらないのかもしれないけれど、長く続けるほど「あえて捨てなければならないもの」は増えるのかもしれません。
このまま続けられる心地よい生活を捨てる勇気を持てるかどうか、今の自分にはまだないけれど、その決断をする日はいつか来るんだと思います。まずは今「捨てる勇気」の必要性に気づけただけでも一旦はよしとしますか。。
東京の引力って強いんだなー

今からできることは何か

では、そんな引力の強い東京で働きながらも「将来は地元で何かしたい」と思っている人は何をすべきなのか。
個人の一意見ではありますが、私が意識していることを書いてみます。

1.地元との繋がりを小さくても持ち続けること

自分の生活・本業に無理のない範囲で、地元との繋がりは持ち続けておきましょう。友人関係や帰省したときに会う人と連絡を取り続けることでもいいです。できれば、プロジェクトやちょっとした仕事に関わることだと、なお良いと思います。
地元にいる人から「今島根でこういうことをやろうと思っているんだけど、オンラインでもいいから関わってくれない?」と言われたらチャンス!もちろん自分の気持ちが向くかどうかは大前提ですが、然るべきタイミングで「やります!」と言えるように、自分の生活にちょっとだけ余白を残しておくのも大切かもしれません。

そうして繋がりを持っておくと、自然と情報が耳に入ってくるようになります。「今、地元ではこんな困りごとがあるんだな」「こういう仕事のニーズがあるのか」と考える機会が生まれます。

これは島根のある先輩に言われたのですが、「私帰りたいと思ってますよー、ってシグナルを出し続けておくことが大事。いつかタイミングが来たときにちゃんと波に乗れるから」という言葉を胸に留めています。


2.本業の仕事を本気で頑張ること

一見すると1と矛盾するように見えるかもしれませんが、両立はできるはず。
特に、将来地元に戻りたいけれどあえてファーストキャリアは都会を選んだ人は、「都会で人脈を作っておきたい」と考える人も多いはずです。

人脈を作るには、本気で仕事を頑張ることが一番の近道だと思うんです。
そう考えるきっかけになったのは、今の職場で出会ったある先輩が、起業を機に退職されることになり、最後に1on1させてもらったときの言葉です。
「本当の意味での人脈って、一緒に仕事をした人としか作れないんだよね。いわゆる異業種交流会とかで名刺交換しても、それは人脈とは呼べなくて、一緒に仕事をした仲間が全てだと思う」

この言葉を聞いて以来、社内で今まで関わったことのない人と何かのプロジェクトに取り組む際や、他部署に何かを依頼する際には「新しい人と一緒に仕事をするチャンス!」と捉えるようになりました。
いつか自分が今の仕事を辞めて、新しいチャレンジに進む際に「以前気持ちよく仕事ができたから、次の道も応援するよ」と思ってもらえたら嬉しいです。


以上、この一年で特に意識するようになったことを書いてみました。
特に社会人2年目だった今年は、少し余裕も生まれて、将来のことをぼんやり考える余白が生まれた部分もあったかもしれません。

とはいえ新卒の最初から地元を意識して・・なんていうのは難しいので、まずは目の前の仕事を全力で頑張る!でいいと思います。(でも身体と心は壊さないようにね)
周りの人と話しながら、ゆっくり考えていきましょう。

ちなみに最近はこんな活動に関わっています。
あと来年はTwitterももうちょっと頑張りたい!よかったらフォローしてくださいm
@hinako_tsk