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パーソナライズドスキンケア市場

こんにちは、AquaAgeの狩野です。
今回は、パーソナライズドスキンケア市場についてお話します。

パーソナライズドスキンケアは、一人ひとりの肌の状態やニーズに合わせて特別に調合された製品やアドバイスを提供するアプローチです。科学的な分析や技術を使用して、肌タイプ、肌の問題、環境要因などを考慮し、最適なスキンケアを特定することを目指しています。

具体的な提案方法としては、以下のようなものがあります。

  1. 肌の分析: 肌の水分量、油分量、弾力性、シワ、シミなどの測定を行い、アドバイザーによる肌のカウンセリングや、画像解析を利用したスキンケアアプリなどが使用されることもあります。

  2. 遺伝子チェック: 遺伝子チェックの結果をもとに、遺伝子に関連する特定のスキンケア成分やエイジングケアの方法を提案します。

  3. オンラインアセスメント: オンラインの質問フォームやアセスメントを通じて、一人ひとりの肌の状態や問題を把握し、それに基づいてスキンケアのアドバイスや製品を提案することがあります。一部の企業では、AIやアルゴリズムを使用して、より正確な評価と個別の提案を行っています。

  4. カスタムメイド製品: パーソナライズドスキンケアでは、一人ひとりの肌のニーズに合わせて調合されたスキンケアが提供されます。

日本におけるパーソナライズドスキンケア

日本ではパーソナライズドスキンケアは今のようなテクノロジーが発達する前からあります。
ポーラは1989年にパーソナライズスキンケアブランド「APEX」を発売し、肌のデータを元にしたパーソナライズド化粧品を提供しています。
APEXは、膨大な肌データと画像解析、水分計などのテクノロジーを組み合わせて、店舗内で分析結果を提供し、直接商品をオーダーするシステムです。

発売当初はカウンセリング、分析、商品の提案までの流れと言った一連の流れは分析から商品をオーダーするまで非常に時間も手間もかかるものでした。
ただ、テクノロジーがそこまで進化していない時代から時間も手間もかけて、ブランドが継続しているということはブランドの信用度が高いことがうかがえます。

1989年の誕生以来、APEXは進化し続けてきました。
現在、肌データ数は2,020万件を超え(2022年12月末時点)、世界レベルでもこれだけのビッグデータを所有する企業や研究所はありません。
また、気象と肌の研究は現在はさらに細分化され、例えば紫外線は全国を152ヶ所に、マイクロダスト®は613ヶ所に区分し、その地域を考慮して化粧品を提供。

https://www.pola.co.jp/brand/apex/about/index.html

https://www.pola.co.jp/brand/apex/about/index.html

資生堂も2019年にloTスキンケアの「オプチューン」を発売し、専用のアプリとカートリッジを使用して肌の画像解析に基づいたスキンケアを提案しています。(※現在は新規の申し込みを停止中)
また、S/PARKという資生堂の施設では「マイコスメ」というサービスを提供しており、研究員が直接肌の解析を行い、一人ひとりの好みに合わせた化粧水や乳液を選ぶことができます。

花王も「est Skin Athlete Gym」というサービスを展開しており、花王独自の皮脂RNA技術を活用した肌解析サービスと肌測定器を使用し、ビューティーアドバイザーがサポートしています。このサービスは期間が決められており、6か月もしくは12か月の間にパーソナライズドなサポートを提供しています。

これらの企業は、テクノロジーとデータを活用して、より個別のスキンケアを提供する取り組みを行っています。今回紹介したのは日本の大手化粧品会社ですが、日本のベンチャー企業でもパーソナライズドスキンケアの需要が高まっている中、日本の化粧品ブランドが積極的に取り組んでいることがわかります。

アメリカにおけるパーソナライズドスキンケア

ロレアルは、2018年に『CUSTOM DOSE(D.O.S.E)』を発売しました。この商品は、アメリカの一部の医療機関で販売されており、肌の写真を画像解析して、一人ひとりに必要な成分を配合した美容液を提供しています。また、ロレアル傘下のLa Roche-Posayでは、ウェアラブルデバイスを使用して個人の肌のpH測定と発汗量を読み取り、それに基づいてスキンケア商品をカスタマイズするサービスも展開しています。

P&Gは、2017年にOlay Skin Advisorというパーソナライズドサービスを開始しました。このサービスでは、スマートフォンで撮影した肌の写真を画像解析し、その分析結果に基づいて自社商品を提案して販売しています。

Johnson & Johnson傘下のNeutrogenaでは、Skin360 SkinStacksというサービスを提供しています。このサービスでは、スマートフォンアプリと専用のスキャナーを使用して、肌の画像解析と水分測定を行い、スキンケアのアドバイスを提供します。さらに、一人ひとりの肌データを基に3Dプリントのシートマスクや3Dプリントグミ(サプリメント)を作成することも可能です。

最後に
パーソナライズドスキンケアの利点は、一人ひとりの肌のニーズに合わせて最適なケアを提供できることです。日本とアメリカを比較しても、AIや画像解析を利用した手法が主流です。これらの技術の精度は専門家でなければ判断が難しい面もありますが、自分に合ったスキンケアを見つける楽しみが増えています。メーカーのアプローチや提供されるサービスや商品を総合的に考慮し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

参考URL
https://www.j-mac.or.jp/oral/fdwn.php?os_id=205


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