トイレットペーパーの使う量について
「地域性」の特徴を紹介するテレビ番組の中でトイレットペーパーの使う量について論議されており「沖縄県」は多く「愛媛県」では少ないという結果を発表していた。番組をじっくりと見ていたわけではないが一人ひとりにインタビューしていたので、ここでは「一人あたり」の利用量のことを言っていたものと思われる。
愛媛県出身の「藤岡弘、」さんがトイレットペーパーの使い方を紹介していた。「10cmほどとり折り返しながら三回目くらいで切り、一度拭いたのちにさらに折りたたんで同じトイレットペーパーを三回使う」とのことで「えっそれだけだったら間違いなく手についてしまうのではないか」という心配を勝手ながらしてしまった。
使う量というのは地域性なのか、あるいは個人の感覚によるものなのだろうか。
ネットで調べてみたところ「一世帯あたり消費支出額の都道府県庁所在地都市ランキング(2016年〜2020年平均)」を見つけた。下の表は、「GD Freak」の「トイレットペーパーの家計消費支出ー8. 1世帯当たりのトイレットペーパーの消費支出額の都道府県の県庁所在都市によるランキング」をExeclに転記したものである。
テレビ番組で紹介されていたようにトイレットペーパーの使う量が一番多いと言われていた沖縄県が一番支出額が多く、また少ない愛媛県は46位で支出額が低いという結果がでている(この表では和歌山県が日本全体の中で一番支出額が低い)。しかしこの表は「一人あたり」ではく「世帯あたり」であり、地域による世帯の構成、在宅時間の差、男女の比率にも影響があり、個人のトイレットペーパーの使い方については地域性による違いとまでは言えない。
過去に投稿した「トイレットペーパーの切れ端がお尻に残る問題」の中でトイレットペーパーの種類(シングル、タブル)についてはシングルは関西、ダブルは関東などの好みがあるようだということを書いた。
シングル派は関西、ダブルはは関東などと地域によっても好みが変わるという噂を耳にした。あまり友達がいないため職場の2、3人にしか聞いてないが関西出身はシングル、関東出身はダブルを使っている傾向が見られた。好みの問題というよりは、私のようにあたりまえのように「ダブル」を購入するというそんな感じで、昔から関西はシングル、関東はダブルでそれが受け継がれただけなのではと推測する。
上記の「1世帯当たりのトイレットペーパーの消費支出額の都道府県の県庁所在都市によるランキング表」をみると、全体的に東側に位置する都道府県が支出額が多く、西側の都道府県は少ない傾向があるところから、ダブルであってもシングルであっても一回あたりに取る「長さ」は実はかわらず、ダブルの場合はシングルのおよそ2倍の量を使うことになると仮定することができる。
Pouchというサイトの「トイレットペーパーはシングル派? ダブル派? 関東と関西で意見が分かれたよ〜っ」という記事を見ると、都道府県別のトイレットペーパーの好みについての図が掲載されている。支出額47位の和歌山県、46位の愛媛県、45位の岡山県、44位の香川県すべてがシングル派の県である。一概には言えないがシングル派の県は年間の支出額も少ないことを鑑みると、シングル、ダブルに関わらず一回あたりの長さは変わらず、結果的にダブルの場合は約2倍の量を使うことになるということかもしれない。
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ここまで地域差のことを書いたが、この表を見たときに1位と47位の差よりもトイレットペーパーにおける一年間の支出額が案外と「少ない」ことのほうが気になっていた。
私が好んで利用している「エリエール シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー12ロール」はエリエールオンラインショップで購入すると577円である。年間トイレットペーパーの支出額を1位の沖縄県の4,519円とすると「エリエール シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー12ロール」7.8個分と少ない。もちろんスーパーなどで購入すればもう少し安価で手に入れることができるため10個と仮定したとしても、個人的にはもっと購入している感覚があった。しかも私は家にいる時間が少なく自宅でのトイレットペーパーの消費はそれほど多くないと思っていた。
ということは、私の一回あたりの使う量は多いのだろうか。
とても恥ずかしいが、普段拭く際に手に取るトイレットペーパーの量を写真に撮った。
全て広げると長くて画像に入りきれないため半分で折り返し、端から折り返し部分までが55cmであったことから合計110cmということになる(以下写真参照)。ミシン目の部分で切りたい思いがあるのでどうしても長めになってしまう。これはちなみにダブルのトイレットペーパーである。
これを二度ほど行う。
これが多いのか少ないのかはわからないが。少なくとも「藤岡弘、」さんの10cmほどとり折り返しながら三回目で切るよりは多いことは間違いない。
みなさんはどのくらい使っているのでしょうか。ぜひ一回あたりのトイレットペーパーの量を写真に撮り比較してほしい。
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トイレットペーパーつながりでもう一つ気になっていることがある。
外出時の「シャワートイレ」。用を済ませたら洗いたいし洗わないと気持ち悪いが、ただ外出先のトイレは多くの人が利用してためにシャワー機能を利用することに対して抵抗がある。デリケートゾーン用のウエットシートや、流せるおしりふきなどで代用しているが、トイレの都度となると結構の量を持ち歩かなくてはならずバッグ重たくなる問題に関係する。
あと、恥ずかしい話であるがシャワー機能を排便を促すために使いたいと思っているが、外出先ではそれができないのがもどかしい。
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トイレットペーパーの使い方に関して、地域性がありそうとということは仮定できたものの証明ができたわけではない。ただこういったことは日々の生活が習慣化しそれが自分の行動として身についたもので、使用量が多くとも少なくとも快適でいられればそれでよいのだろう。
トイレにまつわることは当たり前のことなのにブラックボックスである。もう少し見える化できたら良いと思いながらも、赤裸々にさらけ出すのは粋ではないし、でもやっぱりこっそりと知りたい。
そんなテーマである。