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#エモいってなんですか?〜心揺さぶられるnoteマガジン〜

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理屈ではなく何か感情がゆさぶられるそんなnoteたちを集めています。なんとなく涙を流したい夜、甘い時間を過ごしたい時そんなときに読んでいただきたいマガジンです。
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2019年7月の記事一覧

なんだか泣けてしまう気持ち

わからないけど、なんだか泣けてしまう、そんなときがある。 私の場合、ニュージーランドの国歌をうたうと泣けてくる。 なんで? と聞かれてもちょっと困るのだけど。とにかく、胸が熱くなって涙が滲んでくる。 ニュージーランドの国家がけっこう好きだ。歌う機会はほぼない。でも、娘の小学校の集会に参加すると遭遇する。 昨日は、2学期の終わりの日ということで、「がんばった生徒が表彰される集会」(終業式みたいで、そうではないもの)に行ってきた。そこで、国歌を歌う子どもたちの姿をみた。

【薄い本】Eine kleine Nachtmusik

Eine kleine Nachtmusik (アイネ・クライネ・ナハトムジーク) 『小さな夜の歌』 ・・・ 『セミってさ、昼しか鳴かないらしいよ。夜はどこかで寝てるのかなぁ。』 彼女が急にそんなことを言い出した。既に夜の帳は下りている。夜風で揺れるカーテンの間から、気だるげなネオンが見え隠れする。彼女の服を脱がせ、ブラジャーのホックに指を掛けたところだった。 『なんで急にセミが出てくんだよ。』 少し顔をしかめ、疑問をぶつける。彼女は時々突拍子もないことを突然言い出

一日だけの同級生

今でも、ときどき、あの子の顔を思い出す。 16歳、高校一年生のままだけど。 わたしは、田舎町の、いわゆる進学校とよばれる公立高校に通っていた。生徒の大半が、東大や京大などの旧帝国大学を目指していたが、文武両道を掲げるだけあって、スポーツも盛んで、野球部が甲子園に出場したこともあった。 そんな高校に入学できたのがうれしかった。両親も、とても喜んでくれた。 4月になってしばらくすると、クラスもしだいに馴染んできた。将来の夢を語ったり、部活の話をしたり、そんな中、空席がひとつ