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教え子とのお別れ

 私が教員になって初めて担任をした教え子が、去る4月27日、42歳の若さで旅立ちました。
 昨年9月に、癌と戦っていることを告げられていました。
 残念極まりありません。

 平成8年3月に行われた高校入試が彼との出会いです。
 私が個人面接の控え室監督をしていたとき、志望理由や高校生活で頑張りたいことなどについて、何度も何度も大きな声で練習していたことが今でも鮮明に蘇ります。
 高校生活ではいつも明るく、まさに「クラスの元気印」で、行事などでは盛り上げ役でした。
 好奇心旺盛な性分は、ちょっと早い大人経験もしてしまい、校長室の訪問をしたり、長めの作文を書くことになったことも・・・笑
 また、硬式野球部の活動にも熱心に取り組みました。

 卒業後は、数年に一度一緒にお酒を飲んだり、またクラス会があったりしました。
 公私ともに充実し、変わらず元気にしていました。

 昨年、私の勤務校に会社の方と訪れ、求人の相談を受けたことがきっかけとなり、在校生に測量の出前授業をしてもらったことは、かけがいのない思い出です。

 この出前授業の打ち合わせの時に、癌と闘病している事を知らされました。

 体重は減り、癌も進行をしている状況の中で、弱音を吐かず元気にしている姿を見て、「もしかしたら奇跡が起こり、癌を退治出来るのではないか?」と思いました。

 今年に入り、新年度も測量の出前授業や求人をしたいので進めていきたいという申し出があり、LINEでのやりとりをしていました。

 しかし、結果として2月8日が最後のやりとりとなってしまいました。

 教員として、教え子を見送らなければならないことは痛恨の極みです。

 しかし、「彼の生き様」「残してくれたこと」「これからやろうとしていたこと」はずっと私の中で生きています。

「病魔と闘い、体も痩せ細っても、家族を大切にし、測量の仕事の夢や希望を伝え続けた。」

 私の大切な教え子。

 一生忘れません。

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