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わたしに似合う洋服

2023年冒頭に書いた願い事リストに
「似合う服を着たい!」
という一行がありました。

これが案外、なかなか叶わず。

必要なアイテムはメルカリなどで揃えつつ
折あれば、ショッピングモールなどで洋服を見て歩いていました。

試着してもしっくりこなかったり
見て歩いているうちに、何を探しているのかを見失ったり。

「もう今年は、洋服は買わないで終わるのかなぁ…」
と思っていたら
Instagramに投稿されていた
『テディベアのようなキャメルのコート』の写真を発見しました。

「おお!ステキ」
モコモコした感じも今年風だし、色も優しい。
ただ、ロングなので身長が高くないと似合わないかもしれない。
マックスマーラ風のお洒落なコート。
お値段も気になりますが…

さっそく試着してみようと思い
その店に出掛けてみました。


40代の女性お一人で経営されているセレクトショップです。
インポートものも含め
素敵なデザインの洋服がいっぱい展示してありました。

オーナーさんに
「お店のお洋服を、ぜんぶ見させていただけますか?」
と聞くと、笑顔で
「ああ、どうぞ、どうぞ」
と軽い会釈で快諾してくださったので
端から端まで1枚づつ見て歩きました。

12着くらい気になる服がありましたが
とりあえず、セール品も含めて全て見ました。

「何かお好きなもの、ありましたか?」
と質問されたので
「はい、いっぱい気になるモノがありました」
というと
「あら、よかった!では試着してみてください」
と言われ、オーナーさんお勧めの服も合わせて
20着くらい着てみました。


試着しながら
「今年1枚ダメになって捨ててしまったコートがあるので
新しいコートがほしい」
「通勤着や研修などで履けるようなパンツがほしい」
とお話ししました。

パンツはカジュアルなものや、デニムも可愛いデザインのものがあったので
たくさん履いて、キルティングのスカートも着てみたり。

その中で、特に似合うものを選びました。
モスグリーンを基調にした柄物のパンツで
黒のサテンの太めのリボンでウエストを絞るゆったりめのパンツ。
白いブラウス、ベージュのハイネック、ブルーのハイネック。
わたしの持っているトップスに似合いそうです。

更に、そのパンツに似合うグリーンのコートに決めました。
最初に見た時に、大好きなデザインで
着てみたい色だと思ったけれど
どうしても、コートはグレー、茶、黒が定番で使いやすいという頭があり
「グリーンのコートはちょっとなぁ、どうかなぁ?」
と迷っていました。
でも、思えば30代の頃に
モスグリーンのスエードのコートを愛用していましたし
小物にグリーンを使うことも多いので
これだけ似合うなら、着ちゃおうかな~!
と決定。

あとはセールで、オフホワイトのダウンジャケットを購入。
今年流行のモコモコと
スぺっとした生地のリバーシブルです。
とても可愛い感じだったのと、思っていたよりも更にお値打ち価格だったので決めてしまいました。

ほんとうは、まだまだ欲しいお洋服はいっぱいあったのですが
ファッションにかける予算の上限と相談した結果
この三つに決定。

素敵なお店と、感じの良いオーナーさんなので
またシーズンが変わったら来ようと思いました。


年齢を重ねると
着たい洋服と、今似合う洋服が乖離してしまうことが多く
エネルギー値の高い洋服との出逢いは減っていきます。

たまにピタリとくるものに出逢うと
ほんとうに嬉しくなります。

衝動買いや、無難なものを買うクセをやめると
案外、洋服のための予算は貯金できるので
来年も、ある程度ファッションにかける予算を決めて
「素敵なお洋服を手に入れるまでは買わない」姿勢でいようと思いました。


お会計を済ませた後
オーナーさんと
「歳を取ると、なかなか似合う服に出逢えない」
をテーマに、おしゃべりをしました。

わたしは、自分が似合う服に出逢えない時の理由は
「加齢による変貌」よりも
もっと内面の問題だと感じていて
自分自身は年齢が上がるごとに、経験や好き嫌いのこだわりも増して
どんどん「唯一無二の自分」に近づいていくのに
「誰にでもわりと似合う服」
「なんとなく感じ良く見える服」
「この年齢に見合った服」
という視点で洋服を見に行っているから
出逢えないのではないかと。

何事も
自分の中に答えを探して、見つけた軸をブラさないようにして
その答えをサーチライトのようにして世の中を歩いて行けば
きっと自分にフィットする何かと
驚くようなタイミングで引き合わされるような
今回のお買い物から、そんな気がしました。


来年も、新しい扉を開きたいし
もっともっと喜びに満ちた自分でありたい。

そのために洋服はわたしにとって大切なアイテムなので
これから、もっともっと楽しみたいです。

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