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繰り返す時間が教えてくれるもの

5月のフリーステージに
ダンスサークルの仲間11人で参加してきました。

昨年の12月に振り入れを開始して
5月のGWの舞台本番まで5か月。

毎週土曜日のサークルの練習会
そして4月後半の追い込み。
もちろん毎日自主トレを繰り返していました。

4月に入ると、疲労からか、膝を傷めてしまいました。
予定していたフォーメンションからは外していただき
なるべく膝の痛みの無い方向で本番まで調整。
無事に、メンバーとして本番の日を迎えることができました。

わたしにとっては初めてのステージでしたので
自分が舞台に上がった時に
どんな感情になるのか
まったく予想できず、緊張というよりは不安要素の大きい日々でした。


稽古中の動画では、カメラの都合でメンバー全員は見えていなかったため
わたしの姿が映っていないシーンも多く
立ち位置について何を注意されても
本質的には理解できないまま
ただ先生に指示されるままに動いていました。

前日のリハーサルを迎え
その夜に送られてきた、舞台全体の映像を観たときに
全てのメンバーの姿がハッキリと映っていたため
チームの中で、わたしが、どの役割を担っていて
何をするパーツなのかが見えて
一気にストン!と理解できました。

おかげさまで、本番では自信を持って踊ることができました。

一番楽しかったのは本番で
その次に楽しかったのはリハーサル。
舞台で照明に照らされてダンスをするのは
特別な気持ちで興奮しました。

客席もよく見えましたし
仲間の顔も見えました。

もっとドキドキしてしまうものかなと思っていたのですが
暗転になって板付きで準備している 僅かな時間
心臓がギュッと締め付けられるような感じがしただけで
音楽が始まると全く緊張はありませんでした。

フォーメーション、次なに?次なに?
というのだけ頭の中で確認しながら
不安になっても、普段通りの仲間の表情を見ると安心して動くことが出来ました。


ステージで踊るのは5分。

それに対して5か月という期間
仕事や家庭のスケジュールを詰めて調整して
練習と準備に費やしたことは
踊っているわたし以外の人の目から見れば
不思議な時間の使い方なのかもしれません。

もっとほかのことをしたほうが有意義なのではないかと
考えるひともいることでしょう。

わたしも以前はそんな風に思っていたので
イベントに参加する気持ちは全くありませんでした。

けれども、参加を決めて、練習を重ねて
本番を迎えて
ステージ上から観た景色は
経験した者でなくては共感できないであろう
光に満ちた世界でした。

わたしの魂が求めていたものがそこにはありました。

たった5分の曲を
なんど練習したことでしょう。

繰り返し繰り返していく中でしか
自分の中に得られないものがある。

そして、その時に一緒に居るひとたちとも
特別の関係になれるんだなぁ…
と感動してしまいました。


たまごは短時間で簡単に茹でられるけれど
温泉卵みたいに、ゆっくりじっくり形になっていくものも
美味しいよ。

見た目は同じでも
味わいは少し違うよ。


これからも
ゆっくりと時間をかけて
繰り返し繰り返し大切にしていくものに携わりたい。


自分という人間の世界観を研ぐようにして生きていきたい。

好きなものを大切にしたい。

これからも、自分に期待して
楽しんでダンスを続けていきたいと思います。

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