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どうやってリラックスを手に入れるか?part 2

様々な状況での色んな人達の緊張場面を見ていると、上手にリラックスしてパフォーマンスを上げれるかどうか、多く分けて2つのタイプの人が見受けられる。

適度に適当で上手に緊張をパフォーマンスのエネルギーに変えられる人と、真面目に頑張っているのに緊張が解けずに本来の力を発揮できずに終わる人。真面目にやってるのにそんな理不尽な!と思いますが、あるレベルまではどんな表現や仕事でも当てはまる部分が大きい。

その差は何か?

違いは、結果を手放せるか?手放せないか?

適度に適当な人は、自分の役割や抑えるべきところは抑え、その他は、

その瞬間におこっていることや、一緒にやっている人に

委ねることができる。

この、委ねる。とてつもなく怖いことだったりします。自分のコントロールを手放すわけですから。自分が上手くやりたい、結果出したい、認められたいと思えば思うほど、自分を手放すことはできなくなります。1から10まで「全部自分でやらなきゃいけない。」となり、ますます「失敗できない」ますます「緊張する」ことになってしまうのです。そんな人ほど責任感が強くて私的には好意を感じるんですが「自分でやらなきゃ」が足枷になって、60点は必ず取れますが、「想定内」「想像内」「当たり障りがない」といえことになりがちです。

【緊張を味方にできる人の特徴とは?】

1、楽しんでいる。

やること、そのものを楽しんでいる。そのものに夢中になれる。結果よりも、やっていることのプロセスを大切にしている。

2、無邪気。

子供のようになれ。と芝居ではよく言われます。真面目な大人の頭だとどうしても疑いや不安、プライドや常識などが出てきて、こうじゃなきゃいけない。ということを自分でいつのまにか設定し、それに縛られていきます。そうなると、すごく冷めた状態になり、自分や他者を評価判断する脳が活性化していきます。ただ、「子供のように」と言われると子供っぽいふりをして遊んでるふりをしてしまうことがありますが、子供にならなきゃという「〜しなければならない」と自分を強制することになるので、見ていてこれも不自由そうです。子供になれ。というのは、質。自分の心が自由になれている状態の質なんです。

3、周りをよく感じている。

自分だけでやらなきゃという気合いや不要な責任感がないぶん、心にゆとりが出ます。そのゆとりは周りに目を向けさせてくれるのです。ガッチガチに自分だけでやらなきゃ、ちゃんとやらなきゃ…となっていては、周りを感じる心の余裕さえ持てません。感じられると、その場やそこにいる人達とコミットできるので、その状況に必要な1人だけの力では出来ない結果が生まれます。1人だけになっていると、ある意味世界から閉じているので、せっかく人一倍がんばって準備してきても、微妙にその場にずれていたり、相手の状況を無視することにもなり、残念ながら独りよがりな結果にもなりかねないのです。

【真面目、一生懸命、責任感が悪いわけじゃない。大事なのは意識とエネルギーの方向性】

1、改めて本当の目的を見直してみる。

結果を求めてしまうのは、何故なのか?結果を出すことで何を得たいのか?など、そこから自分の深いところを探るのも1つ。

よく思われたい。認められたい。ということが第一の目的になっているとき、やっていることと目的にズレが出るので、注意が人にどう思われるか?などに取られがちになり、やること自体にエネルギーが注ぎにくくなります。結果、やったやったけど、どこか終わった後に、積み重なっていかない空虚さが残り、自分の存在意義さえ危うくなっていく…なんてことが無意識の中で起こっていたりします。話を大袈裟にすれば、死ぬ時に、仕事を一生懸命人よりも責任を持ってやってきたけれど、終わった後には何を自分でやってきたかわからない。良い人だったね。とたくさんの人は参列するけど1週間立てば忘れ去られる。みたいなことにもなりかねない。

「なんのためにやるか?。。。、だから、やりたい!」と自分の為にやる一つ一つが自信を育て、結果緊張しない状態に変わっていきます。

2、良いものを生み出すのは、自分だけでは出来ない。創造の法則を知る。

関与しているのは創造の法則です。「人間は自分では生み出せません。」特に「私がやる」という意識においては、何か新しいもの、人を惹きつけるはっと息を飲むような瞬間や作品、人の心を動かすようなプレゼンとかは難しい。「私がやる」という、意識においては、私の知っている情報の範囲にとどまり、新しいものを生み出す余地がないのです。自分だけではなく、その場、相手、伝える人…そららを感じ一緒にライブしていく感覚が大切です。創造は「今、ここに」しか生まれない。予習や準備をするなということではなく、万全にした上で本番は手放し、「その場とともにある」ことが必要なのです。

スタニスラフスキーの言葉『自分を忘れたら天才になれる』

3、謙虚さが必要。

自分だけで何かをする以外は、1人でプレゼンするにしても一人芝居だとしても仕事にしても、お客さんや説明する人が目の前にいます。チームなら一緒にやるメンバーがいます。それ以外、その場を支えてくれている人々、導いてくれたご縁もあります。芝居なら、まずは作品を書いてくれた作家さん、それと出会わせてくれたご縁、舞台を作ってくれる大道具さん、翻訳家、照明さん、音響さん、制作さん、美術さん…さらにその奥にはその人たちを支えてくれている家族や師匠…さらにその人たちを支えてくれている…と、たった一回の作品を上演するにも何万何千という人や物が支えて関与してくれています。ある意味、人は食べ物や空気なしでは生きれませんから、地球や宇宙まで支えてくれています。バックグランドにそこまでの何か絶妙なタイミングと出会いや出来事があって一つの機会ができている。そう思うと、決して自分一人でやれることはなく、誰にも迷惑かけないように自分だけでがんばりますというのは、本人の意思とは裏腹に傲慢な不自然なことになってしまう。自分のやることばかりに近視的になるのではなく、時には、はるか彼方を見渡す遠視的いしきで、バックグランドに想いを馳せることも大切です。それだけのものに支えられていることを知れば、ある意味、自分の存在の必然を感じ、緊張が湧く余地もなくなるかもしれません。


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