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嵐の日に宿泊した「温泉旅館由縁新宿」にもう一度泊まりたいと思った理由3つ

 「嵐が丘」ってタイトルのアメリカだったか・・の本があって、母が朗読を聞いていたことを思い出します。そのころは子供で移動といっても学校の往復に加えてせいぜいおばあちゃまのお家に遊びに行くくらいだから、嵐なんて、日本にないもんだと思っていた。
  今日は嵐。
  お仕事でお話を聞いていただいている間中、外で吹きすさぶ嵐の音が聞こえていた。帰りの新幹線は止まっていたり物が飛んできたりの対応で遅れが生じ、東京駅は人であふれかえっていた。
  何より、これまで出張で、私がホテルを選ぶ基準は東京駅から近い、最寄駅からぬれずに行ける、そして部屋が広い(狭い空間が苦手💦)だった。
  ところが、今日お世話になった由縁さんは真逆(ONSEN RYOKAN 由縁 新宿 | ONSEN RYOKAN YUEN SHINJUKU | UDS Hotels | UDSグループホテル公式サイト (uds-hotels.com))。最寄りは新宿御苑駅。そこどこ??というこれまでなじみのない駅。駅から徒歩10分で、今日はずぶ濡れ。パンプスの中に水が入り、靴がバクバクとなって靴擦れ。そして、部屋の広さは12平方メートル。これまでの人生で泊まったホテルの中で1,2を争う小さなお部屋。それでも気に入ったこのホテル。仕事に差し障りがない限り、もう1回泊まりに行きたいとそう思った。その理由を3つ

1.ホテルのたたずまい
  予約のカテゴリーはビジホだけれど、入ってみたたたずまいは旅館です。ヒーリング音楽が流れ、植物が飾られている。掃除が行き届いている。全部がお家のようなイメージ。お客さんはほとんど外国人だけれど、この旅館を選ぶ段階でちょっと品のある感じ。嫌な感じは全然なかった。

2.部屋が狭いけれど落ち着く
  畳のせいか、なんというか、家の中の自分の部屋に戻ってきてくつろいでいる気分。家の一部分なんだから、狭くったって気にならない。お風呂に入りに行くと、露天風呂にはメルボルンから来たご婦人と、シンガポールから来た若い女性が、楽しそうに日本っていいよねえ・・って話している。大阪人の私は全然そう言うのが違和感なくて、楽しそうでついつい一生懸命聞いてしまった。翌朝は雨、嵐の中頭にタオルをかぶって入浴したわよ。そこまでして入りたい?うん!入りたい!そう思った。

3.朝ごはんが丁寧な和食
  多分高級な食材なんて使っていないのだけれど、全部が丁寧に作られていて、すごく幸せ。給仕をしてくれるお兄さんたちが素人っぽくて、優しくて、本当に居心地がいい。ホテルに来たような感じではなくて、知り合いのお家に止めてもらっているようなそんな錯覚に陥りました。

 朝からすごい雨と風で、ここまで濡れたの何年ぶりだろうか?って思うくらい。お風呂だって屋根がないからまあまあ濡れたの。それが全然嫌な感じが残らない。
 おまけについでに言えば、昨日遅く戻ってきてレストランも閉まっているから、きつねうどんを近くのコンビニで購入し、お部屋で食べようとしたら、あたためてくれてない!!「必ず温めること。」という注意書き付きのコンビニのおうどんは、温めないで食べるのはなかなかハードだった。だって、レンジなんてないんだもの。たまにレンジのあるホテルがあるけれど、こういう時に便利だ!って思いました。寒くなってお風呂に行った帰りに、コンビニのオムライスをもってうろうろしている外国人に出会った。きっと 彼も電子レンジ難民。
 希望を言えば電子レンジがどこかにあるともっとよかったかも・・

 狭いの嫌い、濡れるの嫌い、遠いの疲れるから嫌だな・・・と思っていたのだけれど、駅から遠くてもお家には帰るし、家の中に狭いところもあるし、雨の日は駅までは傘をさす。
 きっとこの旅館はお家のような感じがしたから、すべてがきっと一気に許容範囲に入ってきたんだろう。出張費が据え置きでホテル代がどんどん値上がりする昨今、私の財布も寂しくなるので、こんなホテルが増えるといいな・・心からそう思いました。
 
 場所的に少し不便ではあるけれど、仕事の時間が許すなら次もここに泊まりたい!!乗換検索で時間の計算をしてみたのだけれど、やはり若干ハード。9時出発の羽田便に乗ろうと思ったら、朝ごはんは食べれない・・・もう少し余裕を持ったスケジュールで、旅を楽しむように仕事をこなそうかしら?
 出張の滞在先のイメージを変えてくれた旅館でした。

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