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「好きなものには素直でいよう」の個人的トリガー【地方学生の美大進学日記】

 一見美大受験に関係ないけれども、受験勉強の過程で気づいたことも、ここで書きたいと思う。

 さて、今回はみどり先生の話。先生についての説明はこちら。

 先生は相反した好みを持っているな、と私から見たら思う。ガチの動物好きであると同時に、マンガとアニメも大好きらしい。

 動物の作品を描いたり、骨格標本を作ったり。動物園に行って写真を撮ったり。それらの好みはすぐ分かった。先生の個展にも入学して早いうちに行ったし、なんか美術室に鹿の骨置いてあるし。

 けれども、マンガ好きであることについては、初めて知った時には驚いた。

 入学したてのとき、先生はブルーピリオドをオススメしていた。それの理由についてはまあ分かる。美術系の進学について知る上で有益な情報を得られるからだ。

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 ブルーピリオドより、橋田悠。記事の作者が描いたもの。

しかしまさか、ジャンプ系のマンガもお好きだったとは。私がそれを最初に知ったのは、先生が高校生のとき、シャーマンキングの絵を描いていた、と話していたのが最初だったような。2年生6月くらいの話だ。少し遠くから聞き耳を立てていた私は、思いっきり割り込んでマンキン話をした気がする。好きなキャラの話で思いっきりタメ口きいた。きいた。その節は本当に申し訳ありませんでした…。勢いが。

 先生が好きなのは、シャーマンキング、封神演義、ハンターハンターなど。鬼滅の刃も全巻読んでるし、呪術廻戦も大人買いしていた。強い。強すぎる。新しいものを、「イマドキの人気作品」を楽しみにいく躊躇いがないように見えた。

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ShamanKingより、恐山アンナ。同じく筆者が描いたもの。

 羨ましいと思った。なにせ私はマイナー作品のオタクだ。有名作品が自分に合うか、読んだり見たりする前はいつもビクビクするタイプだ。

 先生が最近、アバン先生の話をしていて、「ダイの大冒険も好きなんですねー」と話を振ったところ。

「王道ファンタジー好きなんですよ」

 と返ってきた。わかるーいいですよね、最初素直にそう思った。そして気づいた。

 ああ、そういえば。

 私も王道ファンタジー好きじゃん。小学生の時から読んでる、ファンタジーのシリーズあるよ、自分にも。私が読んだり見たりするのを躊躇ってるのにも、そのジャンルのやつ、あるじゃないか。

 それに気づいてからは、作品を楽しむにあたっての躊躇いはなくなったように思う。友人から借りたマンガも、より楽しめるようになった気がする。心変わりしたかのように。

 トリガーはどこで引かれるか分からないな、と空を仰ぐ。