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読書体験を取り戻す日記#46〜50

昨日、ビール1杯しか飲んでないのに眠れなくなって、2時間おきに目が覚めてしまいしんどかった。
強制断酒。
おすすめのノンアル情報、お待ちしております。

井上荒野「あちらにいる鬼」読了。
瀬戸内寂聴といえば、平安時代のエロ本こと源氏物語の訳本と
「人生は恋と革命です」という言葉が、
ニコニコした尼さんの姿とどうしても結びつかなくて、
まあそれでもいいやと特に深く考えたことはなかった。

「あちらにいる鬼」と寂聴さん出家前の晴美時代の小説を並行して読んでいると、
解説で川上弘美も言及していたのだけど、どちらも不倫と性愛の話を書いているにしては文章が清潔すぎてびっくりした。
(そしてその清潔さは川上弘美作品にもあると思う。私は川上弘美の大ファンです。)

愛がなんだとかいうわけでもないけど(あいみょん)、
近頃のロマンティック・ラブ・イデオロギーがしんどすぎる。
これを持ち出されてしまうと今の私は無力で無価値であるけれども、
それでもあなたを愛していたいという気持ちは、
祈りでも誓いでもなく、単なる生活の延長線上にある。
愛は清潔感とともに。

別に私の恋愛経験なんて普通で、今すぐここで詳らかにできるぐらいのことしか経験していないけど、しかしそうは言っても、
「私が死んで焼かれたあと、白いかぼそい骨のかげに、
私の子宮だけが、ぶすぶすと悪臭を放ち、焼けのこるのではあるまいか。」
とは思ってしまう。

出家する際、インタビューを求められた元不倫相手が
「知りません、過去のことですから」と突っぱねた話、痺れる、、


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