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【組織】としては解散しても残るのが、【チーム】なのかな。#元外コン脱サラベーシストの本棚#19

日本史上最強とか地球史上最強とか(こっちは嘘だと思うけど。。。)言われる台風が東京に上陸しようとしています。皆様無事でしょうか?

こういうとてもそわそわした状況の時、私は東日本大震災の時のことを思い出します。
あの時、仕事もどんどんなくなるし、余震はいつ来るか全然わからないし。
精神的に助けてくれたのが西條先生でした。
先生もやっぱり東日本の時のことを思い出されているみたいで、オンラインサロンでも取り上げられています。

これもなんかぐっとくるわ。

というわけで、過去一度書評を書かせていただいていますが、

改めてこちらの本をご紹介したいと思います。

まずは以前の書評を転載しますね。

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この『チームの力』は、ありとあらゆるチーム(組織)をマネジメントする人に、
是非読んでいただきたいな、と思う本だ。


西條先生の、あるいはふんばろうから生まれたマネジメントモデルの面白いところは
人間の本能に近い”原理”に逆らわないところにある。


人間が集まっているからにはいかに「プロフェッショナル」とはいえ、
会社でもバンドでも、”人間的な”マネジメントが必要なのである。


「嫌なものはいや」だし「誰から言われるか」がとても大切なのである。


ではなぜ、この人はこの仕事、あるいは状況が「嫌」なのか、
そこに一歩踏み入ることでコミュニケーションが円滑になる場合がある。


彼はこれを「関心」と呼んでいる。
*関心相関性についてはこちらをどうぞ。
https://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/32706/1/WasedaKokusaiKeieiKenkyu_42_Saijo.pdf


さて、基本的に何かのチームに属している限り、
私たちは「そのチームのなすべき何かを達成したい」という目的を共有しているはずである。


ただし、バックグラウンドが違えば何に関心があるかは違う、
これを無理やり押さえつける方法はあるはあるのだが、どこかで破たんすることもある。

これ以上の本の中の内容は実際に購入して読んでいただきたいのだが、
ここではそれをうまくできてしまっている人の事例と、
先日身の回りにあったトラブルを例に出して、「関心」を踏まえたコミュニケーションがいかに重要かを紹介したい。

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◆とあるリーダーの事例

私には今、(というかこの数年)目の離せないリーダーがいる。
関係者にはわかってしまうと思うし、悪い話ではないので、ここではつかじさん(仮名)とする。

つかじさんはとある会社のマーケティング部長をしている。
私も一部業務をお手伝いしていたことがある。


とにかく新しいものへの関心が高く、業界のことにも詳しい。
勉強熱心で仕事が大好きな人だ。
今迄もたくさんの魅力的な製品やサービスを生み出してきた。

ただ、つかじさんは所謂「夏休みの宿題を8月30日までやれない人」だ。
というか、案件が多すぎてそうなってしまっているところもある。
周りはそれにかなり振り回されつつも、
つかじさんのことを本当に悪く言う人はいない。

「つかじさんまたギリギリなんだよー」

と、楽しそうである。


で、この人に興味がわいた私はよく観察してみることにした。

すると、驚くほどメンバーのプライベートをよく知っている。

彼ら彼女らが今どういう状態でどんな姿勢で仕事に臨んでいるか。
何故その仕事をしているか、将来どうなりたいか。

そしてその上で組織をマネジメントしている。

驚くほどばっくり仕事をしているようで、
実は驚くほど緻密にメンバーの「関心」を見抜いて、彼らのモチベーションが
自然に動く方向で組織を運営しているのだ。


そして、驚くのはこれが社内だけにとどまらず、お客さまもビジネスパートナーも
「つかじさんがやりたいことなら協力したいんですよ」
といい、あらゆる協力を惜しまないことだ。

つかじさんはパートナーのこともよく知っている。
よく知っているだけではなく、無茶ぶりしまくっているように見せて、
きちんと彼らのビジネスに貢献しなければならないときは助けてあげているように思える。

とある案件で私のIBM時代同期が企業した会社を紹介したのだが、
「彼らには頑張ってほしいから、いい案件をあげたいんですよね。」
と、私以上に考えてくれていた。


こうなると「この人が言うならがんばろう」と、自然といい関係が周りにでき始める。


素晴らしいリーダーだと思う。
実際この事業部は本当に少ない販促費で素晴らしいパフォーマンスを上げている。

ちなみに、つかじさんも西條先生の元生徒さんである。


◆「関心」を無視したコミュニケーションの失敗例


では逆に「関心」を無視してしまうとどうなるのだろうか。

最近あるブログに「ミュージシャンに言ってはならない一言」
みたいなものが載っていて、知人がtwitterで紹介していた。


http://k-yahata.hatenablog.com/entries/2014/06/15

http://aart.info/13-taboo-for-musician/


ま、私はあまり気にしませんが・・・。


私たちミュージシャンは自分のもっとも好きなことを仕事にしてしまった人という意味で、
世の中では結構レアケースな人種である。


このミュージシャンという人種と一般の人がこのようにぶつかってしまうのにはこんな背景がある。
実際には特に男性が陥りやすいように見える。


ミュージシャンがわからすれば、一番関心があるのは自分の演奏内容やライブ活動、お客様やバンドメンバー
ライブハウスとの関係性であり、ギャラがいくらかはどちらかというと「それでもできるか」とか「今月の他の仕事とのバランス」だったりする。なぜなら自分が本当に好きなことに対して値段を付けるのは人は苦手でクオリティを重視していくからである。続けられさえすればいいのだ。また、共演者の知名度などもさして興味はないことが多い。
有名なひとよりも、よい芸術家との演奏を好む人は多い。
一方できちんと会社に勤めて奥さん養って・・・みたいな同年代に引け目を感じないわけでもない。


会社員の人からすれば、やはり自分の仕事の内容などや家族のことに関心はありつつも、
全然割に合わない仕事をしている(こともある)ミュージシャンはとても不思議に映るだろうし、
良く知らない音楽の世界のことはやっぱり良く知らないし。
そして自分が好きなことを好きなようにやって誰かに毎日拍手を浴びて、という生活をしているように見える。なんだか華やかな世界にいる同年代のミュージシャンが、ましてやもともと知人だったりしたら
何かしら嫉妬もあるだろう。

だからダイレクトに「稼げるの?」とミュージシャンに聴くのはお互い不幸になるコミュニケーションなのだ。

----------------------引用以上(気合いいれてかいてるなあ)


さて、皆様。「チーム」と「組織」の違いはなんでしょうか?

詳しくは本を読んでもらいたいのですが、私の最近の理解では「チーム」は「組織」より制度に縛られず、目的を達成するために有機的に機能できる集団かなと。

私にとって一番身近なチームは自分のバンドだし、何気に自分がブッキングしているお店では共演者を数人単位で「チーム」として認識しています。

今回Music Caravan2019でもふんばろうの佐々木元岩手支部長にとてもお世話になったし。

台風15号の支援で千葉で奮闘するチームエースさんもずっと応援させていただいたりカンパさせていただいたりしている。

次のnoteで紹介する水の保存はかおりんのブログで知りました。


ふんばろうは組織としては解散してるけど、

こういうつながりは残るし。

有事には協力しあいます。

今回、有事になりませんように。




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