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ジャズミュージシャンとライブハウスが5/26を迎える前に知っておかなければならない〚配信〛の見られ方-307人のアンケートから見えた事〚速報版(ほぼ定量データのみ)〛

ジャズベーシストの程嶋日奈子です。先日はジャズライブ配信視聴に対する意識調査にご協力いただきましてありがとうございました。

5/17当時

東京都内では6月1日から営業を再開するライブハウスもありますが、まだまだ通常の営業状態に戻るのには時間がかかると思います。今後お店やミュージシャンにとって「配信」はおそらく避けて通れません。
私はジャズのミュージシャンなのでジャズに限ってしまいすいませんが、お店やユージシャンにとってこれからの活動のヒントになるのではないかと思って市場調査を行うことにしました。

と書きましたが、この後緊急事態宣言が25日の判断で26日に解除される見通しです。ただ、我々は徐々に日常を取り戻していくとは思いますが、ライブハウスでのイベント実施可否などは25日の政府発表を待つしかなく、実施が「可」となってもやはり今までの活動がそのままできるとは思えません。

おそらく同様の危機意識を持っている仲間が多かったのか、本当にたくさんのシェア、そして同業者からの回答もいただきました。中間発表をみて〚配信の見方〛動画を作ってくれた先輩も。本当にありがたいです。

今回の記事では1週間で集まった307件のデータを分析していきます。今回は25日に向けてできるだけ早く皆様にデータを提供したかったので定量データを速報版でお知らせします。
では、どうぞ。

調査方法:Facebook,note等でのシェアでGoogle formのリンクを拡散する方法で行った無記名インターネット上アンケート
調査期間:2020/5/17-5/24
分析ツール:google docsの基本集計、Microsoft Exelのピポットテーブル機能に加え、
メタデータ社様から「AIポジショニングマップMr.DATA」を無償提供いただきました。ありがとうございます。今回分析は私が行っているのでまだまだ機能をフルに使えていませんが、本当に助かりました。https://metadata.co.jp/services/ai-positioning-map.html
サンプル数:307 属性は写真参照

①単純集計(Google Forms)

スライド1

スライド2

スライド3

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スライド5

スライド6

スライド7

スライド8

今回の最終集計でも、単純集計から50%以上の人が携帯やPCでイヤホンなどを付けず内臓スピーカーで鑑賞していることがわかりました。
また、投げ銭をしたことが無い人が半数以上、投げ銭の仕方が分からない人も25%いました。

②クロス集計-ヒートマップ形式
(AIポジショニングマップMr.DATA)

HeatMap_ファイル名=[配信意識調査],x軸=[新型コロナウィルス流行前、どの程度ジャズ……],y軸=[ライブハウスいかないのはなぜ],形式=[件数]_202005241955

まずは普段ライブハウスに行くかどうかとその理由です。
これは普段のライブを行うのにも役に立つかもしれません。
示唆1 ジャズのライブハウスに入ったことのない人の理由のトップは
「興味があるが何を見ていいかわからない
続いて「ジャズに興味がない」でした。
示唆2 月に1度以上ジャズライブハウスに通っている人の理由は
「ジャズが好きだから」次いで「応援したいミュージシャンがいるから」でした。

HeatMap_ファイル名=[配信意識調査],x軸=[新型コロナウィルス流行前、どの程度ジャズ……],y軸=[最近ジャズのライブ配信を見ましたか?],形式=[件数]_202005242001

次にリアルなライブ体験の回数と配信の相関を調べると明らかに通常のライブのヘビーユーザー層が配信を多く見ていることが分かります。

示唆3:ライブ配信を見ているのは普段からライブに来ている人、まだ「普段ライブに来ていない人に配信を見てもらって新規のファンになってもらう」状況には遠い。

さらに。

HeatMap_ファイル名=[配信意識調査],x軸=[最近ジャズのライブ配信を見ましたか?],y軸=[配信見ないのはなぜ],形式=[件数]_202005242007

配信をよく見ている人がトップの理由に挙げているが「お気に入りのミュージシャンがいるから」でした。

示唆4:今までのミュージシャンのファンがそのまま配信を見ている可能性が高い

③投げ銭に対する行動のクロス集計(ピポットテーブル)

投げ銭

投げ銭2

こちらのような
示唆5:投げ銭はミュージシャンの応援でしているが、やり方が分からない人も多い

という結果も得られました。

では私たちはどうしたらいいのでしょう?

おそらく現状はミュージシャンの「大変な状況」を案じて応援で投げ銭をしてくださっているファンの方が多いという状況です。これから私たちがしなければいけないことはなんとなく
①既存のすでに配信に貢献してくださっているファンの方ーより質のいい配信をする
②既存のまだ配信の見方がわからないor投げ銭の仕方が分からないファンの方ー丁寧なご案内
③新規のお客様ーまずはジャズに興味を持ってもらえる入口を作らなければならない

という状況が見えてきます。

続きは今夜別業界のヒーローたちと話会う中でも見えてくるかもしれません。


次回のnoteは定性データも分析してより深くこの課題を考えていきたいと思います。

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