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「八丁堀のおゆう」シリーズの話(ネタバレ無し)。

歴史物や時代小説が好きだ。特に江戸時代がとても好きだ。
なんとなく敷居が高いと思うミステリー好きにお勧めなのが、「八丁堀のおゆう」シリーズだ。

普通のOLだった主人公が、亡くなった祖母から受け継いだ家に江戸時代に繋がる通路があると知り、現代と江戸を行き来する話だ。


最初はのんびり江戸観光をするかと思いきや、事件を解決した手腕を認められて十手を預かり女親分として活躍していく。


ここからがこのシリーズの面白いところで、江戸時代の事件を現代の知識で解決していくのだ。


殺人事件では指紋を取り、お家騒動ではDNA鑑定もし、江戸時代が暗いのをいいことに夜中にドローンを飛ばし暗視スコープで見張りをする自由っぷり。


それであっさり解決するかと思いきや、江戸時代の人にも納得出来るような裏付けや理由を探さないとならず、真相が分かってもさぁここからどうしよう!?となるのが面白い。


証拠品を分析するのは現代の知り合いなのだが、それを収集するのも一苦労。
江戸時代で殺人現場の遺留品を調べるにも、またうまく誤魔化さないといけないので大変だ。


現代の謎を江戸で解いたり、逆に江戸の謎を現代で解いたり、毎回発想がとても面白いシリーズだ。
普通のミステリーに飽きた人や、さらっと謎解きが読みたい人にお勧め。是非。

#読書の秋2022

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