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【無名人インタビュー】26年かけて「やりたい仕事」を見つけた人

「無名人インタビュー」マガジンで過去インタビューも読めますよ!

今回ご参加いただいたのは なかがわ さんです!
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▷イントロ

社会人5年目である なかがわさん のターニングポイントと、ご自身の体験から伝えたいこととは。
それでは、インタビューをお楽しみください。

1、営業で挫折。マーケティング業務に出会って転職

有島:みなさまに最初に伺っている質問ですけれども、どんなインタビューにしていきましょうか。

なかがわ:これといって特徴がある人間ではないのですが。強いて言うのであれば、今、社会人5年目で、新卒から5年間ぐらい働いてきたので、そのキャリアでしょうか。失敗経験といったところが一番話しやすいのではないかと思います

有島:なかがわさんは、今、何をしていらっしゃる方でしょうか。

なかがわ:IT業界の企画・マーケティング職で働いています。主な仕事内容ですと、商品の企画、ラインナップですとか、その商品を買ってもらうためにどうするか考えるプロモーション、販売促進のような面が1つあります。また、社内にある様々なデータを分析して今後のマーケティング活動に活かしたり、既存のお客様に対してもっと弊社のサービスを使ってもらえるような仕組みづくりを進めていくといった、色々な業務・プロジェクトに携わっています

有島:なるほど。

なかがわ:現職はそんな感じです。転職して2020年12月からその会社で働いています。

有島:転職する前は?

なかがわ:前職が1社目で、簡単に言うと人材系の会社にいました。最初は、求人広告の営業で配属されていました。マイナビといった求人広告の代理店で、人材を採用したいというニーズのあるお客様に、新規営業を行う営業会社でした。私の部署以外に、保育や介護業界特化の部署などもありました。

有島:最初は営業職だったのですね。

なかがわ:そうですね。ただ、驚くほど成果が出ず、1年足らずで営業サポートに配置転換となったのが2年目です。そこから転職しようかどうかということを悩みながら、残っていろいろな仕事をやっていくうちに、現職につながるマーケティングという仕事に出会いました。その会社で、新規事業のマーケティングを担当したところ、楽しかったですし、これ一本でやっていこうと思いまして、マーケティングの道に進むことを決めました

有島:なるほど。

なかがわ:たかだか1~2年やった程度なのですが。マーケティングだけではなく、いろいろな仕事をやる上でも、別にその会社でなくても良いのではないのかという疑問などの考えが途中で出てきたので転職活動し、いろいろあった中で今の会社に入りました。

有島:転職でキーになったのは、どういうことでしたか。

なかがわ:先にお話しておくと、正直なところネガティブな面はあります。例えば金銭面ですね。昨年の3月から一人暮らしを始めたのですが、金銭面でいうと今後の生活を考えたら…と思っていたのは事実です。

有島:はいはい。

なかがわ:ポジティブな面を挙げるとすると、2つありまして。1つはマーケティング職としてのスキルをもっとレベルアップさせたかったというのがあります。前職でも1人で担当していたので、いろいろなことに手を出してはいたのですけれども。けっこう1人でやるということになると、リソースが足りなかったですね。1人でやっていますと、チームとしてやっていたわけではなかったので、正直なところ目の前の仕事で手いっぱいになるということがありました。

有島:1人でというのは大変ですよね。

なかがわ:あとは、マーケティングという仕事に出会ってから、いろいろな企業ですとか、人と交流させていただいたことも理由としてあります。その会社にこだわる理由は、別にないよねと思っていました。今より面白い仕事や挑戦できる環境があれば、別にそちらで良いかなと思っていたので、それが転職の決め手の1つという感じですね。

有島:興味を持ったマーケティングを、もっとレベルアップしたり広げていきたいということが大きかったというところでしょうか。

なかがわ:もう辛いから辞めたいというわけではなかったですね。良いところがみつからなければ、残るという程度の意思でした。。

有島:今のご勤務先がみつかったので転職なさったと。

なかがわ:そうですね。転職活動のきっかけとしては、自分のレベルが正直どこなのだろうというのを知りたかったということもあります。どれだけ社内の人に褒められようが、真に評価されるのは市場なのではないかと思っています。社内の評価ももちろん大事ですけど。そのようなことも踏まえて、自分が今、どのぐらいの立ち位置なのだろうというところも、職務経歴書を書きながら可視化して。面接に落ちる、受かるという事実を捉えて、今はどのレベルなのかというところなどを知るために、あたっていたのがきっかけの1つです。

有島:転職活動はどれくらい?

なかがわ:実際の動きは2ヶ月ぐらいだと思いますね。

2、学生時代は帰宅部からアメフトへ。コロナ禍での一人暮らし

有島:お休みの日は、どんなことをなさってるいるのですか。

なかがわ:プライベートなところですと、今、いくつかハマっていることがありまして。1つめが、ダイエット兼筋トレのためにジムへ通っています。

有島:目標とか具体的に設定して通ってらっしゃる?

なかがわ:定量的な目標は、これからですね。
昨年3月のタイミングで、ダイエットを1回やりました。パーソナルトレーニングで20万円ぐらい払ったのですけど。そこで、もともと85キロぐらいだったのが68キロになりました2ヶ月と少しぐらいで17キロ減。昨年3月から5月ぐらいまでの間にやっていて、1回成功しました。

有島:そうなのですね。

なかがわ:今も引き続きパーソナルトレーニングで。大学時代に部活をやっていたのですが、そこでお世話になったトレーナーの方にお願いしてやっています。

有島:大学時代の部活は何をされていたのですか。

なかがわ:アメフトをやっていました。激しいスポーツですね。今考えても、けっこうしんどい。(笑)

有島:身体のメンテナンス、やはり大変なのですか。

なかがわ:そうですね、心身共に大変でした。真夏は灼熱の人工芝の上でヘルメットを被って練習したりするので。ちなみに高校は帰宅部でした。

有島:大学のアメフトをやったきっかけは、どういうことだったのですか。

なかがわ:シンプルに、サークルが合わなかったという。

有島:なるほど。

なかがわ:サークルの雰囲気が合わず。(笑)放浪としていたらアメフトに誘われて。アメフトの勧誘のために試合のデモンストレーションのようなものが行われるのですけど。うわカッコ良いな、と感じて入ったらいろいろと大変でした。(笑)

有島:高校は帰宅部ということだったのですが、その前にスポーツをされていたのですか。

なかがわ:幼稚園から中学校まで、サッカーをやっていました。全然うまくなかったのですが。

有島:そんなに長く続けていらっしゃった。

なかがわ:明確な意思というよりは惰性的な気持ちでした。サッカーをやっていたから、小学校でもサッカーをやって。中学でも、何か部活に入れとなるのでサッカーを選びましたという、自動的にレールに乗ってという感じです。明確に日本代表やユースを目指したい! といったことは、あまり考えていなかったですね。。

有島:最初、幼稚園からということは、習い事のような感覚ですか。

なかがわ:そうですね。小学生のころは、サッカーや水泳、書道など、いろいろやっていました。

有島:そうなのですね。

なかがわ:一人っ子だったので、親がけっこう投資してくれたのかなと思います。花開かなかったのですが。

有島:ご出身はどちらですか。

なかがわ:出身は埼玉で、ずっと暮らしていました。昨年3月に一人暮らしをしようと引っ越ししまして

有島:初めての一人暮らし?

なかがわ:一人暮らし、とても楽しいのですよね。料理も実家にいたときからしていたので、生活面で困ることはあんまりなかったし。母親がスーパーで働いているので、土日なども仕事というパターンがすごく多くて、家事をするタイミングは頻繁にありましたし。

有島:そうだったのですか。

なかがわ:正直なところ、コロナということもあったのかもしれないです。引っ越したのが3月中旬ごろでしたから、そもそも外へは出られませんという状況だったので。必然的にやらざるを得ない事態になったというのがあるかもしれないですね。

有島:昨年3月というと、本当にコロナのタイミングですよね。

なかがわ:そうですね。コロナだったから一人暮らししようという決断ではなかったのですが、タイミングとしては良かったのではないかと思います。ただ、友だちを呼ぼうと思っていたのですけど、呼べないという。(笑)

有島:早く収束して、お友だちと楽しく過ごせると良いですね。

なかがわ:本当に、そう思います。

有島:周りからどんな人だと言われます?

なかがわ:転職活動のときにまとめました。
仕事とプライベートで、キャラクターが違うと言われます仕事に関しては真面目というか合理的というか、ドライ。マーケティングという職種上、数字に細かくあるべきだと思って動いています。信頼を獲得するためには納期やスケジュールが大事だと思っているので、そういうことに細かくない人は苦手でした。ですので、そのような印象を持たれたのかもしれません。

有島:なるほど。

なかがわ:プライベートでは寂しがり屋だと言われます。言われてみれば確かにそうだなと。(笑)
今は、仕事とプライベートの顔を分けるように意識しています。仕事では、やることとやらないことを明確にするということや、やると決めたことに対してのアクションが早いと言われます。

有島:そうですか。

なかがわ:前職の後輩と食事に行ったときに、(仕事のときとは)全然違いますよねと言われました。(笑)
仕事のときはドライになろうと意識していたので、やはりそうかと。
実は、社会人2年目で営業のサポートをやっていたときに、要望をなんでも聞いていたのです。そのとき、同じサポートだった方々に、どうしてその要望を引き受けたのかという指摘を何回も受けたので、その賜物かもしれません。(笑)やっておいて良かったなと思います。

3、大手の内定を辞退。採用の「ブラックボックス」を知るためにベンチャー企業へ

有島:社会人になったときの最初の会社は、人材会社だったというお話を伺っいました。その会社にお入りになろうと思った理由は、どういうことだったのですか?

なかがわ:いちおう、ポジティブな理由としては、採用のブラックボックスを知りたかったというのが、動機の1つとしてありますね。僕は社会をどうしたいとか大層な動機を持っている就活生(就職活動する学生)ではなかったのですが、強いていうならそういう動機、興味がありました。

有島:そうだったのですか。

なかがわ:アルバイトにしても何にしても、採用基準は何だろうという疑問はないですか? なぜ採用されたのだろう、なぜ不合格になったのだろうという疑問があると個人的には思っていて。実際に(就活を)やっていたときも、落とされたときはお礼メールだけが届いて。なぜ落とされたのかといったことが、すごく気になるなと思ったのです。その不明確、ブラックボックスのところが社会人、プロの目線でどうなのかということを知りたくて

有島:なるほど。

なかがわ:それ以外のほうが実は大きいですけど。内定を得たのは入社2ヶ月前ぐらいなのですよね。2月19日とかで、まさに5年前の今ごろですね。

有島:かなり直前ですね。

なかがわ:早い時期に一度就活をやりまして、別の会社から内定を得て内定式も出席したのですが、辞退しました。その理由が今でも申し訳ないなと思っているのですけれど、全国転勤というのが嫌だと思いまして

有島:転勤が?

なかがわ:転勤が嫌だというところが1つと、本当にあの会社でいいのかという気持ちになったことが理由です。引退するのが大学4年生の冬、12月ですよ。一般的な就活期間も部活をやっていて。とりあえず内定を得て安心したいといった、内定のための就活をやっていました。それで、冬に部活を引退したあと、本当にあの会社に就職するという意思決定でよかったのか? と自問自答した結果、「就職活動」をやり直そうと決心しました

有島:そうだったのですね。

なかがわ:どうしようかと思っていたときに、先ほどお話した採用のブラックボックスが気になるなという動機が生まれて。前職を含めると2、3社受けて、前職の会社から内定を得たので入社しました。

有島:勇気が必要だったのではないですか? 内定が出ていた会社を辞退するというのは。

なかがわ:電話するとき、びびっていましたね。(笑)電話したら「なんで?」「内定式出て嫌だった?」と質問攻めに合いました。

有島:会社側は、ちょっとびっくりしますね。

なかがわ:実際に社会人になってから採用のことを勉強して、本当に申し訳ないことをしたと反省しています。

有島:そうやって前職の会社に入られたけれども、思っていたのとは違う感じだったのですか。

なかがわ:思っていたのと違うというよりも、シンプルに、自分のせいで営業職として成果が出なかったということです

有島:お仕事というのは、やってみないとわかりませんしね。やってみて、次の年は配置転換になり、いろいろ動いている中でマーケティングに出会ってという状況になられた。

なかがわ:配置転換になったあとは、いわゆる雑務的なところからはじまりました

有島:配置転換からマーケティングに出会うまでは、どれぐらい時間があったのですか。

なかがわ:1年間ぐらいですかね。それまではもう、いろいろな仕事をしていました。バックオフィス業務をひたすらやっていて。最初は、もう辞めようと思って、転職活動をしていました。もともと退職していた同期が転職した会社から、内定を得たのですけど。このまま辞めるのは悔しいな、といった新卒らしい考えを抱いて残りました。そこから前向きにいろいろな仕事を拾いはじめたというところが、まず仕事に向き合うスタンスが変わったきっかけでしたね。

有島:そこで1つターニングポイントみたいなのがあって、そのあとにマーケティングに出会ったということですか。

なかがわ:はい。バックオフィス業務などをいろいろとやっていく中で、1業務としてやりはじめたのがマーケティングの仕事でした。基本的な営業スタイルは、われわれから採用担当に電話をして、採用困ってませんか? という話をしてアポイントをいただく電話営業から始まります。

有島:はいはい。

なかがわ:マーケティングで、当時やっていたのがセミナーの開催。先ほどの電話営業のようなアウトバウンドではなく、インバウンドの手法です。
まず、採用の最先端の情報を知るセミナーがあるので、来てくださいという告知をします。来てくださった採用担当の方に、そこから営業を仕掛けるということをやっていました。

有島:なるほど。

なかがわ:それがきっかけで、マーケティングが面白いと思いました。当時社内にいたマーケティング担当者に相談したら、マーケティングに興味があるなら手伝うからと。キャリアの相談や、こういうことやろうという話をしてもらったのです

有島:そういう意味では、時間はかかっていますけれど、マーケティングを教えてもらえる立場になれたということですか。

なかがわ:そうです。前職は、自分のやりたいことがちゃんと見つけられたなという、僕の中ではモラトリアムの延長線上のようなイメージでした。本当に前職のあらゆる出会いに感謝しています

有島:みつかって、本当に良かったですね。

なかがわ:僕の中では結果論ですけど、そこは辞めずに残って良かったなと思います。

有島:そうですね。

なかがわ:もともと内定を得ていた会社は大手の冠を持っていたので、たぶんお金も良かったでしょうし、それなりに楽しかったのかもしれないですけど。

有島:他の業務を、入って1、2年で担当できたのですね。

なかがわ:そうですね、いわゆるベンチャー企業だったので。僕が入社した当時でも1,600人ぐらいの会社だったので、メガベンチャーという感じでした。全体の研修が1ヵ月間で、そのあとは現場の部署に配属、部署ごとに研修という感じですね。半年、1年といった研修はやっていないです。

有島:逆に、ガッチリした研修が整えられていなかったことで、1年で別の職種に変わることができたというのもありますか。

なかがわ:そこはベンチャー気質のある会社で、手を挙げれば仕事を取れたというところが、組織文化として大きいと思います。いろいろな仕事が転がっているので、そのようなところが合っていたのかもしれないです。

有島:それを拾いに行くという?

なかがわ:そうですね。僕はそれを2年目のタイミングで、そのような文化とマッチしたのがあったのですけど。いろいろな仕事を拾っているうちに、やりたいことに出会えたという感じです。やりたいことがなかなか見つけられない経験を経て、自分の中の答えの1つとして、やりたいことがないって言う人は「挑戦の数が足りない」と思っているのですよね。あくまで僕の中の答えで、いろいろやっていて見つからないという人もいるのかもしれないですけど。僕自身が、少なからずやりたいことのない人生だったので。

有島:そうなのですか。

なかがわ:アメフトも、やりたいというよりはサークルが嫌で。なあなあでレールに乗って、結局アメフトをやることになったという感じでしたので。自分から完璧に100%やりたくて入ったかどうかというと、わからないですね。やっていて良かったとは、本当に思っていますけど。逆に、これがやりたいという感じになったことは、本当に数えるほどしかないのかな

有島:どんなことは自分からやろうと思ってはじめたのでしょう。数えるほどと仰いましたが。

なかがわ:数えるほどとは言いましたけど、マーケティングをやりたいということ以外、本当にないかもしれないですね

4、AKB48に出会い、熱中した高校時代

有島:お子さんのころから、あまり自己主張をなさらない感じでしたか。

なかがわ:小さいころは特撮などに憧れていて。赤色が好きな目立ちたい感じの人間ではありました。ただ、そこから青色が好きな、謙虚で控えめな感じになり

有島:それは何歳ぐらいのころですか。

なかがわ:中学生になるぐらいのタイミングで切り替わったと思います。あまり覚えていないのですが。

有島:きっかけのようなものは、覚えてらっしゃいますか。

なかがわ:たぶん、さきほどお話したいろいろな習い事があったときに、何もうまくいかず。「あ、自分には才能がないのだ」と小さいときに思ったのかもしれないですね。要は現実を見たという。一人っ子でしたので、いろいろ特撮のフィギュアなど男の子が買うおもちゃは、だいたい揃っているのですよ。(笑)なんでも買ってもらえました。

有島:なるほど。

なかがわ:小学生のころが、アクティブだったかどうかわからないですけど。現実的なところを見てからは、アクティブさはなくなったと思いますね。強いていうなら、(自分から)アクティブになったのは、高校時代にAKB48がちょうど流行って時期で、その握手会へ行こうと思ったぐらいですかね

有島:そうなのですね。

なかがわ:思えば、高校時代はサッカーをやろうとは、もう思わなかったですね。いちおう、やるという選択肢があるにはあったのですが。たぶん自分の中で、そういう自信みたいなのもなかったので、特にうまいわけでもないし、続けても何もないよなと悲観的でいたとき、ちょうどAKB48が人気出てきて、その世界へ思い切って飛び込みました。アルバイトも、もともと母親が働いていたところに入りました。結局、どこの部活に入るという意志もなかったので、帰宅部になりました。

有島:帰宅部でアルバイトだったのですか。

なかがわ:全然勉強しなかったですね、高3手前くらいまでは。

有島:シングルが出るたびに買って、握手会にいく?

なかがわ:おっしゃる通りです。よくテレビとかラジオとかに出てくるような、絵に描いたようなヲタクでしたね

有島:誰を推していらっしゃったのですか。

なかがわ:柏木由紀さんはわかりますかね。今もまだアイドルでいらっしゃるので、本当に僕、すごいなと尊敬しています

有島:最初にお名前を聞いたのは、ずいぶん前のような気がします。

なかがわ:柏木由紀さんを推していて、大半のお金は柏木由紀さん。そこで同年代の子と出会ったりもしました。モバゲーやmixiなど、SNSでコミュニティができたりしていて。今でも付き合いある人がいたりしますので、そこはすごい財産です

有島:AKB48の握手会から、お友だちや仲間といった感じのつながりができたのですか。

なかがわ:そうですね。今思えば、アイドルに払ったお金はなんだったのだろうと思います。(笑)

有島:いろいろな人の広がりにいったのですよね。

なかがわ:はい、そこはとても良い思い出ですね
そんな生活をしていたら、あっという間に高3になって、全然勉強してなかったので成績が悪すぎて。危機感を持ちはじめて代々木ゼミナール(略称:代ゼミ)という塾に通いました。

有島:高3から受験勉強をはじめて。

なかがわ:はい。いちおう進学校だったので、模試が定期的にあるのですよね。高1高2の模試は全然気にしなかったのですけど、高2の冬の模試で全然成績が出なくて。担任の先生から、本当にどの大学にも受からないと遠まわしに言われました。いったんヲタクを止めて受験勉強しようと思いましたね

有島:そうなのですか。

なかがわ:進学校の授業に加えて代ゼミに通ったりもして、授業がないときは自習室でとにかく猛勉強していました。有名な大学には合格しませんでしたが、勉強していなかったときには、絶対に受からないと思っていたレベルの大学には合格したので、本当に良かったです。

有島:大学に入られてからはアメフトをなさったということなのですけれど、受験勉強を脱出されて、AKB48には?

なかがわ:戻らなかったですね。お金の部分もありますし。あとは同年代のヲタクをやっていた子たちも離れていったので、その流れで僕も離れていきました。大学の部活も週5日でしたので、物理的な問題もあると思いますし。

有島:AKB48をもういいかと思った、ご自身の中の一番大きな理由というのは? アメフトをはじめたからなのか、それとも経済的なことなのか、飽きてしまったということなのか、どういうふうに分析なさってますか。

なかがわ:経済的な理由が大きいと思いますね。アメフトはお金がかかるので。道具やヘルメットなど。上半身にしてもショルダーという防具があるのですが、あれもミニマムで揃えようとすると5万円ぐらいかかるのですよね。イニシャルでそのぐらい。スパイクやグローブも必要ですし。部費やグラウンドまでの移動費など、いろいろ考えると大変だったので。高校のときは、アルバイトをやっていたから(AKB48に)払えていたのですけど、そういうわけにはいかず。

有島:週5日で部活ですと、なかなかアルバイトもできませんね。

なかがわ:そうですね。経済的な理由が根幹にあって、みんな離れているし、もういいかなと思いました

有島:大学4年間はアメフトで?

なかがわ:アメフト漬けでした。

5、やりたいことを見つけた現在。これからのキャリアと目標

有島:今の会社は、最初からマーケティングを担当するということで転職された?

なかがわ:はい。マーケティング職で採用されて、かつ、面白そうなところだったので

有島:今はけっこう充実していらっしゃるのですか。

なかがわ:そうですね。初めての転職で不安などもありまして、正直なところ大変です。3ヶ月目なのですが、徐々に今の職場での業務を覚えて、いろいろ仕事も取れるようになってきましたから、今は楽しくやっています

有島:直近の目標は?

なかがわ:目標は、まだふわっとしていますが。転職のきっかけのところにつながりますけど、まずマーケティングスキルを高めたいというのが1つありますね。前職でできていなかったことがいっぱいあるので、それにチャレンジしていくと共に、スキルを付けていきたいなというのはあります。

有島:はい。

なかがわ:2つめが、全体的なビジネススキルの話です。今は、販売促進やマーケティングの中の一部分しかできていないですけど、ビジネスというのはそれだけではないので。経営的な視点などを身につけた上でマーケティングをやると、さらに見え方ややり方も変わってくるのかなと。自分自身のスキルをいろいろなところから勉強していくということを、事業部長と一緒に仕事をしたりする機会もあるので、そういうところで身につけられたらと。

有島:マーケティングだけではなくて、広い範囲を勉強したいと考えていらっしゃる?

なかがわ:そうですね。ただ、そこは正直なところ、まだ迷っています。仕事というものはマーケティングだけではないですし、マーケティングを一生やり続けるのかというと、まだ完全にイメージできていない自分がいるのは確かです。ただ目の前の仕事をするだけでは前職と同じ状態になるし、あくまで僕が今やっていることは、マーケティングの一部分でしかないので。事業や経営に、より結びつけられるような考えもいいのかなと思っている段階ですね

有島:なるほど。

なかがわ:今はまだ迷いつつ、ふわっとしているのですが、視野を広げることで、その先を見出していきたいですね

有島:5年後とか10年後にこんなふうになっていたいっというところは?

なかがわ:やっとやりたいことをみつけて、まだ3年ぐらいなので、そのあたりは他の人より遅れていると感じているところです。
他にも、僕みたいにやりたいことがないと思っている人が多いと思うので、そういうところを文章にして誰かに伝えられればうれしいです

有島:プライベートでは、将来、こういうことをやりたいといったことはありますか。たとえば起業してみたいとか、ライフワークとして何かやってみたいとか。

なかがわ:プライベート的なところでいくと、やったことがないところはやっていきたいなと思います。今回のようなインタビューというものも、一般の人は普通、受けられないじゃないですか。平社員でしっかりインタビューを受けるというのは、人生で経験しないと思っていて。

有島:なるほど。

なかがわ:インタビューを探して、このような機会を設けていただくといったことを、チャンスがあればどんどんやっていきたいです
ジムもきちんと通うというのは初めてですし。あとは1月にキャンプ用品を買ってみました。

有島:キャンプですか。

なかがわ:もともと、友だちの料理要員で行っていたのですが、僕も欲しいなと思いまして。2万円ぐらい投資して、いろいろと買いました。

有島:1人キャンプというのが流行っていると聞いたのですが。

なかがわ:1人では行ったことがないです。買ったのが1月で、すぐに緊急事態宣言でしたから。(笑)一度、ベランダでやってみました。メスティンでガスバーナーでやってみたりだとか。シンプルに楽しいですね。前職の同期と仲が良いのですが、何人かでキャンプに行って楽しいと思ったりしています。

有島:そうなのですね。

なかがわ:あと、会社で社内ラジオをやっています

有島:社内ラジオ?

なかがわ:いわゆるインナーブランディングの一環ですね。在宅勤務が多いと、直接コミュニケーションを取る機会が減るじゃないですか。直近は一緒に働いているメンバーのことを知ろうという企画で、社内ラジオの運営をしています。ゲストを1人呼んで、前職のことや趣味を質問して、その人のことだけを話す内容です。お昼に30分ぐらいですかね。その1回目のゲストに呼ばれました明後日、今度は司会の代打をやることになっています

有島:すごいですね。

なかがわ:前職でも、マーケティングの一端でWEBセミナーをやりました。昨年は会場を借りて来てもらうということができなかったので、zoomのウェビナー機能を使ってやるのが流行っていたのですが、そこでファシリテーターをやっていました。たいしたことはしていないですけど。まだまだ、自分のスキルとしては「話す」というのが苦手なので、高めていきたいと思っています。マーケティングの活動や、今回のような話す場を設けることでアウトプットしたいと。インタビューというのは、受けて文字起こしをしてもらうというのがやってみたかったのです。

有島:選んでいただいて光栄です。
今、音声配信がたくさんありますけど。

なかがわ:今のところ、Clubhouseで聞き専(聞くのが専門)です。

有島:どんなお話を聞いていますか。

なかがわ:仕事関係が多いです。Twitterで、ビジネスマンの方が何時からClubhouseで話すので来てくださいという告知をしておられるので、それに参加しています。仕事が終わってから聞いたりして。

有島:ご自身でしゃべるというのは?

なかがわ:今のところ、SNS系ではないですね。徐々にやっていきたいという気持ちはあります。今のところは狭いコミュニティでがんばろうという。(笑)

有島:音声メディアで、ご自身で発信されるというのはどうですか。

なかがわ:僕はアドリブがとても苦手なので、事前準備すれば、ある程度できるかもしれません。(笑)
ボイスメディアが伸びている理由はわかりますね。stand.fmやVoicyなど。

有島:これから、しゃべるほうも磨いていくことを考えていらっしゃる?

なかがわ:新しいことをやっていきたいというところに、先ほどお話した「話す」スキルを高めることも入っています。仕事とリンクする部分ではあると思っていて。確実に、ビジネスマンとしてあったほうがいいスキルですよね。ライティングも重要だと思うのですが。今、模索中です。

有島:そうなのですね。

なかがわ:新しいことにチャレンジしたいと思ったのも、いろいろと仕事を拾っていくというところにリンクしていると思うので、そこが今の僕をつくったターニングポイントという感じはしますね

6、やりたいことを見つけるために「挑戦の数」を増やした

有島:最後に、言い残したことはありますか。

なかがわ:僕の中でターニングポイントだったのは、挫折したあとにいろいろなことを経験したおかげで、やりたいことがみつかったということでした。だから、やりたいことがないというのは、挑戦の数が足りないということだと思います

有島:数なのですね。

なかがわ:やりたいことが明確に決まっている人なら良いですが、やりたいことがありませんと言っている人で何も動いてない場合は、何かやってみたほうが良いということです。僕のように、やりたいことがなくて、とりあえず4年制の大学へ行きましたという人に、伝えられれば良いなと思いますnoteを書いてみるということでも、全然違いますよね

有島:なるほど。今日は、ありがとうございました。

▷アウトロ

ようやく、やりたい仕事がみつかったという なかがわさん のインタビュー、いかがでしたか。
ご自身の経験から、やりたいことがみつからない、やりたいことがないと思っている方々へ伝えたい言葉は「とにかく何かやってみてほしい」。

私も「絶対無理だと思うよね。でもやってみて、お願い!」と若かったころの自分に言いたくなりました。
ずっと「0」だったことを、いつか来る人生の終わりで「1」にするために、私も今、試していますよ。

さて、次はどんな方のお話を伺うことができるでしょうか。
みなさま、是非お申し込みくださいませ。

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