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ぬいぐるみと一緒!

ひょんなことからこんな記事を読んだ。

一年以上前の記事ですね。ひょんなことから読んだので・・・。

この記事を読んで、心底驚いたし、自分がとてもありがたい環境にいたのだ、ということに気付かされた。

私には、1歳くらいからずっと一緒にいるぬいぐるみのような、まあ布の塊みたいな存在がいる。(以下にゅうちゃん。見た目が少し不気味なのと、彼のプライバシーを考えて写真の掲載は控える)

にゅうちゃんとは毎日一緒に寝ていて、旅行も、合宿も留学もずっと一緒だった。嫌なことがあった日も、いいことばかりだった日も、にゅうちゃんに報告したし、報告なんてしなくてもにゅうちゃんは私のことを知っている。

正直、親より私のことを知っていると言っていい。

そのほかにも数人(?)ぬいぐるみと共に生活をしている。
その代表は、一時期大学に一緒に通っていた権左衛門だと思う。

福井県の恐竜博物館で一緒にご飯を食べているとき

そんな彼らを悪く言われたり、茶化されたりしたことは一度もない。
もしかしたら悪意を込めていじられたことがあるのかもしれないが、私自身は自覚がない。笑

引っ越してから男女問わずたくさんの友達が家にきたけれど、誰もバカにしなかったし、みんなご丁寧に挨拶をしてくれた。

権左衛門は特に、大学に一緒に行っていたので知名度も高く、久しぶり〜と言ってくれる人すらいた。

そんな生活をしていたので、「ぬいぐるみを持っているって変なのか?」と考えたことすらなかった。
彼らとは飽きるまで一緒にいるつもりだし、にゅうちゃんとは一緒に棺に入るつもりでいる。

また、記事中に出てくる「移行対象」という言葉には、高校の頃に出会った。
学校に行けなくなってしまった時、月に数回は教室に入らず相談室に行ったり、友達に会ったりしていた。それでも電車に1時間くらい乗って埼玉から東京に出るのは心細かったので、にゅうちゃんを連れて出掛けていた。

相談室の先生に、にゅうちゃんと一緒じゃないと怖いのです、という話をしたら、「ライナスの毛布=移行対象」の話をしてくれた。

私は頭でっかちなので、科学的にその心持ちの原理を知ることができて安心したし、不安じゃなくなる時がきっとくる、ということがわかった。
あと父親がスヌーピーのファンだったので、「ライナスの毛布」を直感で分かれたのも大きかった。
ちなみに、にゅうちゃんの色はライナスのお気に入りの毛布と同じ、青だ。

私はにゅうちゃんという、親より親友より大切な存在がいることをとてもラッキーだな、と思っていた。
でも多分、そんなことよりずっとラッキーなことは、にゅうちゃんをはじめとした仲間たちの存在をバカにされず、認めてもらっている、ということなのだと思う。

みんなに感謝です、
にゅうちゃんも私の友達に感謝してね・・・。


余談だけれど、留学で一番しんどかったことは「にゅうちゃんを手洗いすること」でした。一晩で乾かなくて、二晩にわたり干されていたのが心底かわいそうだったし、見ていて精神衛生に悪かった。
誰かぬいぐるみ用洗剤買ってください。

いただいたサポートでココアを飲みながら、また新しい文章を書きたいと思います。