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”きょうりゅうさんになりたい”の真意

 生まれ変わったらきょうりゅうになる

 ここ1年で言っていたら、なかなかしっかりと浸透してくれました。みんなありがとう。恐竜グッズ情報もありがとう。

 生まれ変わった先で、時空が戻ることはない、誰がはっきりと言い切れるのでしょうか。また、恐竜が生きている世界線、もしくはパラレルワールドなんてものはない、なんて、誰が言い切れるのでしょうか。
そう思うなら、勝手に思っていてください。
僕はそうは思わないな。

 さて、「恐竜になりたい」というセリフを、今日だけは真面目に解説します。もちろんちゃんとした理由があります。

 まず一つは奇をてらいたいからです。
 当たり前です。何言ってるの?というインパクトは人に印象を与えます。印象なんて残ったもんがちで、僕が普段いろんなこと考えて、いろんなことがそれなりにできる人間だ、ということは付き合っていけばわかることなので、印象だけ残します。僕なりの防御の仕方です。変なピアスを集めるのが趣味なんですけど、それも同じ理由です。あと誰も傷つかずに話を広げることもできます。

 そしてもう一つは、本当に恐竜みたいな存在になりたいからです。
 話は遡って2年前、アメリカのフェミニズムの授業にて。
 教授は、出席の代わりに簡単な質問を学生に投げかけます。それの答えが出席となるのです。例えば、「今日から一つの食べ物しか食べられなくなります、何がいいですか?」とか(僕の回答は白米でした。あとのみんなはだいたいピザでした)、あとは忘れたけど。
 ある日の質問が「自分のジェンダーを動物で表すなら何?」でした。
ここでも僕は奇をてらいたかったので、「実在する動物でなければなきゃだめ?」と聞いたら「空想の動物とかでもいいよ」と言われたので「恐竜」と答えました。
クラスのみんなも「お〜なるほどお〜」みたいなリアクションをしてくれました。

 さてみなさん、「恐竜の性別」と言われてどちらかが思い浮かびますか?
どちらも思い浮かばないか、どちらも思い浮かぶか、ではないでしょうか。よく考えたら爬虫類全体的にそうなのかもしれませんが、なんとなく、気分によって見えてくる性別違いませんか?もしくは性別なんて存在していなさそうではありませんか?そういうことです。

 僕にとって「ジェンダー」という枠組みはどうでもいいものです。僕にとっては必要のないもので、たまに社会が作った「男」とか「女」という枠にはまってみたくなるものです。だけど「セックス」という枠組みは大切にしています。男性を好きになることだってあります。きょうりゅうみたいですね。

 僕はきょうりゅうさんになって、僕から見ても、外から見ても「ジェンダー」という枠組みから解き放たれた存在になりたいと思っています。

そのために、きょうも声高らかに、
生まれ変わったら、きょうりゅうさんになります!

・・・だから好きなきょうりゅうとかないのであんまり聞かないでください。ステゴサウルスは好き。

いただいたサポートでココアを飲みながら、また新しい文章を書きたいと思います。