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完全メシ、VCT、待ち牌表示、歯磨き粉味のおにぎりとぬいぐるみ

冬に負けた。
ゆるやかに、本当にゆるやかに冬に自分のエリアを譲っていったら、いつのまにかリテイク不可能になっていた。(Valorantの国際大会予選を見ています)

冬にだけうつっぽくなってしまう人々はこの世に存在していて、それは日照時間が少ないことに起因している。太陽の光を浴びることによって出る「セロトニン」という物質が上手に出せないようで、季節を理由にうつ(病)になってしまう。ストレスとかではなくガチで「季節に負けている」だけなのだ。もうどうしたらいいんだろうね?太陽浴びるしかないって医者には言われた。

毎日会社に遅刻するようになって、
帰宅してもすぐ横になってしまい、気づいたら午前0時になって、必死に口に何か入れて風呂に入ろうと思ったらまた2時間経って、布団に入る頃には時計は午前3時を指している。
頭がぼんやりして、何も決められなくて、人が何を言っているのかわからなくなって、今が何時で、ここがどこで、どのくらいの時間が経過していて、自分はどこに向かっていて、どうしたいのか。
何が美味しくて、何が楽しくて、何が好きで、誰に会いたいのか、そういうことが全くわからなくなった。

朝何かを食べる余裕がないから、歯を磨いてから家を出る。解凍したおにぎりをかじりながら、小走りで駅に向かうと涙が出てくる。おにぎりは、歯磨き粉の味がする。
歯磨き粉味のおにぎりは、本当に美味しくない。
もう、終わりにしたい。

そう思いながら、体はなんだか命を繋いでいるのでその辺に捨て去ることもできず、ほとんど自動的に動いていたら、2月も後半になった。

そんな生活に少しだけ彩りをくれたのはMリーグとValorantの国際大会で、命をつなげてくれたのは完全メシで、家から出るのを手伝ってくれたのは大切なぬいぐるみたちだった。

Mリーグはたしか昨シーズンから、聴牌すると待ち牌が表示される。頭がぼーっとして、何かを理解するのが大変なときに表示される待ち牌がありがたかった。あれは酔っ払いながら見てる時に大変助かるなと思っていたけれど、こういう時にも麻雀のおもしろさを忘れないでいられていいな、と思った。

去年沼に落ちたVtuberのおかげで、Valorantの競技シーンを見るようになった。VCJからVCTパシフィックも見ている。ValorantはFPSゲームの中では比較的ルールが複雑(全員死んだけど"勝ち"とかがあるので)だけど、右上のキルログがいっぱい出るだけで「ワ!」となって面白い。
この時期、このまま死んじゃうんじゃないかと思うくらい寝ているので、何度かValorantの夢を見た。
ウィングマン飼いたい。

完全メシは、日清が出している完全食シリーズ。ご飯を作る気力というか「何かを食べたい」という気持ちがないのに腹が減っているので、頭を使わずに作れるし選べるご飯として、何度も完全メシを食べた。辛いのが苦手だから完全メシのハヤシメシ。春になったら日清さんにお手紙でも書こう。これがなかったら、多分まず体をぶち壊していたと思う。

なんやかんや、かなり時間をかければお外に出ることはできるのだが、ぬいぐるみを手放せなくなった。いつも荷物は多めで、不安になったらぎゅっとしてなでなでしている。それで、なんとか、本当になんとか、普通の生活っぽいものを送っている。

ここ2日、とても気分が良かった。
久しぶりに「おいしい」と思ったし、
「欲しい」と思ったし、「面白い」とおもった。
「行きたい」とか「見たい」みたいな感情がむくむくと芽生えてきた。こうやって、長い文章を自分で書くこともできた。

だからといってこのままげんきになるとは限らないからあまり調子には乗らないようにするけれど、感情ってまだあったんだ、と少し安心した。

春が来ることなんて、頭ではわかっている。
でも先の見えない時期に来るはずの春にベットするのは難しいよ。

いただいたサポートでココアを飲みながら、また新しい文章を書きたいと思います。