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きょうの日記:ありがとうAmazon

前回のnoteで書いたように、ぼくは物を手放すのが苦手だ。
それと同時に、物持ちがすごくいい。
この前も、8年くらい使ったリュックサックをようやく新調した。
安い服もなんだかんだ5年くらいは着る。
ということはつまり、一つ一つのモノに対する愛着がすごい。

一人暮らしをする前からずっと大切にしていた、恐竜柄のお皿を落として割ってしまった。
横着して皿を重ねてしまった自分が完全に悪い。
形があるものはいつか壊れるし、自分の身代わりになって何かの災難を受けてくれたのかもしれない。

でも、あまりにも悲しかった。

うつ状態やうつ病のことを「心の風邪」というのは、病気を矮小化しているという意見を見てから確かにそうだなと思う。脳の極端な疲れからくる脳の病気だ。この脳のお疲れは恐ろしいもので、悲しいことはより悲しく、嬉しいことはあんまり嬉しくなく感じるのだ。

ようやく春になって、おいしいご飯も作れた矢先に割ってしまった大切なお皿。
とても悲しくて、ポロポロと涙が出てくる。
花粉症で荒れた肌に、塩分を含んだ涙がピリピリ染みる。

いや…
Amazonにあるか…?

基本的にネットショッピングが苦手で、宅配サービスは利用しない。
ポストに入るようなものしかAmazonで購入しないが、背に腹は変えられない。

「恐竜 皿 陶器」

買うしかないじゃん…別にお金はないけど…

良かった…
Amazonありがとう…
本当にありがとう…

でもあのお皿と過ごしてきた日々はもう不燃ゴミとして出されてしまう。
そしてじぶんの横着と不注意でお皿が割れてしまったことがとにかく悲しい、今も尾を引いて悲しい。

落とした衝撃で表面がえぐれたコンロをなんかなでなでしてしまう夜。

いただいたサポートでココアを飲みながら、また新しい文章を書きたいと思います。