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「ハーフ」に対して「フル」

とても平たい言葉で、平たい言葉を説明するが、父親か母親が外国人の子のことを「ハーフ」と呼ぶ。

かなり居心地が悪い言葉だと、個人的には思っている。
「ミックス」とか別の言葉もあるけれど、もうそもそも「混血」であることを区別する必要はないだろう。だからなんですか、、、?という話だから。

でも、いまだに「ハーフがどうたら」という話はよく聞くし、やはり"当事者"からしたらずっとずっとマターなのである。

私は両親共にいわゆる日本人で(ちょっとどこぞの血が入ってるらしいんだけど)、ハーフではないので、ポジティブな意味で「どうでもいいなぁ」と思っていた。

それがどうでもよくなくなったのは、アメリカ留学中だった。

留学に行っていた9ヶ月の中で、言われて一番衝撃的だったのは

"You're the first "full Japanese" in my life!"

full Japanese とな、、、、、

それを言った子はたしかベトナムとアメリカの"ハーフ"だったわけだし、カリフォルニアは人種の坩堝オブザUS(?)なので、パスポートを一つしか持っていない、という子の方が珍しいのではないか?と思うほどだ。

私がよく遊んだ子たちは、だいたいバイリンガルだった。

はてさて、「フル」とは、、、、?
どこがどうなら「フルジャパニーズ」なのか。
何をもって「フル」なのか。

大学に進学したばかりで、大好きな漫画の祖国からやってきた留学生。そりゃ珍しいだろうけど、なんだかとてつもなく居心地が悪かった。

フルってなんだ、、、、、

あの国は色々な人がいるから、多様性に寛容だとか思われているけれどそれは結構嘘で、言葉遣いも荒いし、他人に全然興味ないし、理解しようとしないことだってあるし、すぐとんでもない偏見に食らいつく。もちろん大学生という未熟さもあると思うけど。

「日本人は全員アニメが好きだ」と思われていたこともある。(私がアニメの知識なさすぎてめちゃくちゃ驚かれた)

別にそういう言葉遣いをしたからといってその子を嫌いになったりはしなかった。
「はぁ〜これがアメリカかぁ」と、学校の中のパンダエクスプレスで思ったのをふと思い出したのだった。

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