見出し画像

靴下の裏側の糸に足指が引っかかった経験はありますか?

みなさんは、柄物の靴下を裏返して見たことありますか?
または、裏側の糸に足の指が引っかかった経験はありますか?

実はあのもしゃもしゃの糸、切っても大丈夫なんです!

裏側に出ているもしゃもしゃの糸は、
表に使われている糸(表糸)が編まれていない状態で出ています。
靴下は、表糸と裏糸(極細の伸縮性のある糸)を一緒に編んでいて、
裏糸が必ず靴下全体に入っているので、
表糸を切ったとしても穴があく事はありません。
また、履いているうちに切った糸が表に出てきた場合も、
裏側に押し込めば大丈夫です。

裏側やら、表糸やら、裏糸やら、、、ややこしい事を書きましたが、
とにかく、カットしても問題ありません。
(注:0.5cm以下の短い糸は切らない方がいいです)

上部:カット済み  /  下部:カットしていない状態

靴下は、編むのは機械ですが、その後の工程は手作業が多いです。
❶企画
❷仕様、デザイン、サイズ、の考案
❸編機用デザインの作成
❹糸の準備
❺編み立て
⑥裏返し&裏側の糸カット
⑦つま先縫い(ロッソ、リンキング)
⑧仕上げ(足型に履かせ、スチームをかけてセット)
⑨ペア合わせ
⑩検査&パッケージ

作業工程に関しては、また改めて紹介したいと思っていますが、
簡単に説明すると上記の様な流れです。
⑥〜⑩は手作業で行うので、熟練が必要だったり、丁寧な作業が求められます。
私の職場では、裏側の糸は内職さんに一枚一枚丁寧にカットしてもらっています。

手作業が多いのは、手間も時間もかかりますが、
日本の丁寧な物作り、品質の良さだと思います。
実際に、日本の靴下は海外の物に比べ、伸縮性がよく履きやすいです。

自分の手から離れた時、
履き心地がよく、履く人の心が豊かになる靴下を作っていきたいと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?