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昔の名前で出ています・ネコ編。

この殺伐とした日々の中で、ちょっとだけでも癒しを感じていただけたらと
描き始めたネコさまシリーズ第2弾

第1弾はこちらでございます。イエネコの原種のヤマネコシリーズの1。

昔わたしは完全な犬派(今はどっちも好き)で、犬を飼おうと犬種図鑑を毎日眺めていたので犬種は割と詳しいのです。

しかしネコは当時あまり好きではなくというか興味がなく、毛の長いのと短いのと柄くらいしか区別がつかん!というていたらくでした。
最近やっと耳の垂れたスコやヒョウ柄のベンガルなどなど、わかるようになってきたけど。

普段の私は和ネコがすきで、特に茶トララブなため、茶トラばかり描いておるのですが、今回あえて普段描かないようなのから、どんどこ描いて行こうと思います。

ズバリ今回のテーマは「昔の名前で出ています」。どういう意味かは読んでいただければわかります(ふふふ)。


ペルシャ


そんなわけで、長毛種の代表選手のペルシャ。見るからに高そうな貴族のおネコ様です。

昔はわからなかった長毛種の魅力もわかってきて、今ならかわいく描けるかな?と思い、普段は描かないペルシャなど。この不愛想な顔がたまらん。
めっちゃヨーロッパ風のネコ様ですが、中東のイラン原産。ペルシャってのはイランの昔の名前。

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・英語表記・・・Persian
・原産国・・・イラン(自然発生種)
・特徴・・・ずんぐりした体つきに大きな顔。短い足。離れた両目と低い鼻。横顔の額と鼻・あごが一直線に並ぶ
・体格・・・短い胴にがっしりとした肩や腰を持つコビーの代表
・体重・・・3.5~7kg
・毛色・・・ブラック、ブルー、ホワイトなどポイントを除くすべて
・毛種・・・長毛種の代表・猫界最高の優美さ(お手入れ必須)
・しっぽ・・・やや短め
・目・・・アーモンド型。ややつり上がる。色に決まりはない。
・性格・・・とても温和でおとなしい。わがまま・神経質な子はほとんどおらず、大声で鳴くこともない。かまわれ過ぎることを嫌う気分屋な性格
・寿命・・・14歳前後


ターキッシュアンゴラ


ペルシャと同じ頃に現れた長毛種。今は長毛種の代表=ペルシャだそうですが、ある時期は長毛種といえばこのアンゴラのことを指したそうで、毛並みの美しさから「トルコの生きる国宝」とも呼ばれます。

そういえば、ウサギの長毛種もアンゴラだったなぁ。ウールもアンゴラって柔らかくてあったかいよね。
アンゴラってネコもウサギもヒツジもみんな、長毛種って意味なのかと思ったら、トルコの首都アンカラの古名なのだそうで。

ターキッシュアンゴラってまんま「トルコのアンカラ」って意味なんやね。「ニッポントーキョー」みたいなもん?(ダサッ)
古名ってだけで何だかカッコ良くなるマジックだわ。となると日本の場合「ヤマトエド」?イマイチ・・・・

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・英語表記・・・Turkish Angora
・原産国・・・トルコ(自然発生種)
・特徴・・・V字型の顔。絹のような光沢で柔らかい被毛。耳は大きく間隔が狭く、先に飾り毛がある
・体格・・・首も胴も長い。無駄がなく繊細でバランスの良いフォーリン型。細い胸元に飾り毛
・体重・・・2.5~5kg(中型)
・毛色・・・ホワイトに代表されるソリッドやバイカラー、スモークなどあらゆる色
・毛種・・・長毛種(シングルコート)。アンダーコートがほとんどない
・しっぽ・・・長くふさふさ
・目・・・アーモンド型の丸いつり目。色は、ブルー、アンバー、グリーンゴールド、グリーンなど様々。白猫はオッドアイ(目の色が青と黄色)も多い
・性格・・・自由を好み気まま。お気に入りの飼い主だけとの交流を好む。

マヌルネコから進化した小型の猫がタタール人により飼いならされた」
との記述がある通り、かなり原種に近いネコマヌルネコとは似ても似つかないことに驚き。(マヌルネコは次回のシリーズでご紹介します)
優美な体型から「歌いながら歩く猫」「バレリーナのような猫」と称される


シャム(別名:サイアミーズ)


シャム昔のタイですね。どの国もなぜか昔の名前の方がロマンがある。

昔々のタイでは高貴なネコで、王様や貴族や偉いお坊さんしか飼うことを許されなかったそう。公園で見かけた野良のシャムもさすがの威厳とオーラ。

高貴なネコの割に繁殖力が強くて、他の血が混じっても毛色はこの色合いになりやすいそうです。でもシャムと呼べるのはサファイアブルーと呼ばれるキレイな青い目をしてる子だけなんだって。

東洋人のタイの人にとって、青い目はさぞかし神秘的だったんだろうなぁ。

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・英語表記・・・Siamese
・原産国・・・タイ(自然発生種)
・特徴・・・V字型の顔にすらりと伸びた細く長い足と長い尾。特徴的なポイントカラー
・体格・・・スレンダーですらりと長い脚を持ち筋肉質なオリエンタル型の代表種
・毛色・・・白が基調の淡いカラーに、顔と耳、しっぽ、脚先が濃い色のポイント
・毛種・・・短毛種
・しっぽ・・・細長く美しい
・目・・・サファイアブルーの瞳が必須条件(角度により赤く見える)
・性格・・・賢く感受性が強く気難しい。心を許すと忠誠心が強い
・寿命・・・15~20歳

古来よりタイに存在していた3種のネコの1種。残り2種は以下の通り
・シィ・サワット(コラットの原型)
・スパラック(バーミーズの原型)


アビシニアン


アビシニアはエチオピアの古名なんだけど、このネコはエジプト原産(もしくは英国原産)と言われている。

1868年にエジプトのアレキサンドリアにいた猫をイギリス兵が母国に持ち帰り、英国在来の縞ネコと掛け合わせて生まれたのがこのアビシニアン。なぜこの名がついたかと言えば、当時イギリスはアビシニア(エチオピア)と戦争中だったから。たぶん。(エチオピア原産という説もあり)

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・英語表記・・・Abyssinian
・原産国・・・エジプトが有力(エチオピア、またはイギリスとされる場合もある)(自然発生種、もしくは交配種)
・特徴・・・くさび形の小さな顔。大きな耳に大きな目。目尻に「クレオパトラライン」と呼ばれるアイライン
・体格・・・筋肉質で足も尻尾も長いフォーリンタイプ
・体重・・・3~5kg(小さ目の中型)
・毛色・・・ルディ(Ruddy) ・ レッド/ソレル(Red/Sorrel) ・ ブルー(Blue) ・ フォーン(Fawn)。ティックドタビーと呼ばれる特徴ある模様
・毛種・・・短毛種
・しっぽ・・・長い
・目・・・アーモンド型。ゴールド・グリーン・ヘーゼル・カッパー
・性格・・・好奇心が強くて活発で甘えん坊。ネコ以外の動物ともすぐに友達になってしまうフレンドリーな性格で、悪いとこないやん!
・寿命・・・12~15歳

イエネコの原種とされるリビアヤマネコと共通点が多く、かなり野性味のあるネコ。エジプトの壁画に描かれた猫に似てるってことで、不思議な気品もある。


今回のご紹介はここまで。

さてここまで読み進めて「昔の名前で出ています」の意味はおわかりいただけたでしょうか。

ペルシャイランの昔の名前であるのを筆頭に
アンゴラ=アンカラ(トルコの首都)の古名
シャム=タイ王国の旧名
アビシニアン=エチオピアの古名

ということでした!

↑ 「昔の名前で出ています」の元ネタがわかる世代は、どれくらいいるのだろう)


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陽菜ひよ子 / イラストレーター&文筆家&漫画家

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