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タイミングは最適の時期を選んでやってくる

イラストの仕事を始めて15年ほどになる。
と書くと、ああ、今頃大体30代後半から40歳くらいねと
年齢の見当をつける方もおられるだろうが
ところがどっこい(死語)、実際はもっとだいぶ年を食っている。

3月ごろ、コロナ禍のイタリアでは人工呼吸器が足りなくて
60歳以上の重症患者には付けられなくなったという
衝撃的なニュースが飛び込んできた。
(このニュースは実際にはフェイクだという話もあるけど
それくらい60歳とは「老人」とみなされる年齢だということ)

ああ、私がもしイタリア人だったら
10年後に感染症が流行したら見殺しにされるんだ。。。と思った。
そんな年齢だ。


世界は可能性に満ちている

50歳と20歳の違いと言えば
第一に見た目、そして体力の違いだろう。
経験値や賢さは、年齢では測れない。

そしてここが一番の違い。
この先に広がる可能性だ。

50歳には無限の夢は見られない。

20歳って、自分では気づいてないけれども
もう存在だけでキラキラして
ありとあらゆる可能性に満ち満ちている。

でもそのことに気づくのって
ずっと後になってからだったりするんだよね。

そしてここでは例えとして20歳を挙げたけれども
50歳の私からすれば
30歳だって40歳だってまだまだ可能性に満ちていると感じる。

いや、50歳だって無限ではないけれど
まだ可能性はたくさんあるのだけどね。


つぶしがきくことは大事


だからといって
私が20歳だったらもっとこうするのに、みたいなことを
言いたいわけではない
のだ。

今まで遠回りをして来て感じることは
どんなに回り道に見える道を歩いても
ちゃんと来るべき時に道は見える
いちばんちょうどいい時に
その時は来るものだ
、ということ。

たまに
10代から絵の学校に行って
絵の道一筋に来ていたら
もっともっと大成したかもしれないと
愚にもつかない夢想にふけることもないわけではない。

20歳の頃には、絵の仕事を目指すなんてとんでもなく
学校を卒業して
普通に経理や営業事務やプログラマやCADなど
およそイラストとは関係ない仕事を
ちまちまやっていた
のが私。

ああ、あの頃から絵に打ち込んでいれば。。。
そんなこと考えても仕方ない。


だって、その頃のことが今役に立っていないかと言えば
全然そんなことはない。
「つぶしがきく」って重要なことだ。

もしも自分が絵の仕事しかして来なかったら
パッタリと仕事が途絶えたらどうしよう
と想像すると絶望的な気持ちになるけれど

いざとなれば
大抵の事務仕事なら何とかやれると思えば
かなり精神的には楽だ。

皆が恐れる確定申告
データ入力が面倒なだけで
帳票の作成は、一日あれば
オットと自分の二人分できてしまう。

周りが戦々恐々としている中で
余裕をかましていられるのだ。


なかなか来ない理由は最適な時を待っているから


このnoteにも何度か書いたけれど
私にはずっと目標としてきたことがあって
それが何とか形になると決まるまでに
15年の月日
がかかった。

もうね
そんなにかかると、もはや
そんな夢を見ていたことすら忘れそうになるけれど

それでも、最後まであきらめなかったら
このタイミングで決まった


長い時間がかかったけれど
原稿を書いていると
今この瞬間の自分だから
書けているものがある

ということを感じる。

そういうことって多いように思う。

タイミングはその人にとって
最適の時期を待ってやってくる
のだ。

何が言いたいかというと

だから安心して
今目の前のことを全力で頑張ろう

ということだ。

50歳になったって
世界はまだ可能性だらけなんだよ。



本日のイラスト:
これ、2017年に描いたんだけど、今の時期にぴったり。

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陽菜ひよ子 / インタビューライター&イラストレーター

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