日記を書きます

 「今日は夏至、新月、吉日のドンドンドンの三拍子の日らしいよ。新しい事を始めるのにもってこいらしいよー」
 と、職場の先輩からメッセージが送られてきた。
 ぼんやり過ごした日曜日、PM21:22。
 今から始められることってなんなんだ…?

 考えあぐねた結果、日記に手を出すことにする。

 わたしは今年、小学校の先生になったばかりのヒヨッコ社会人だ。右も左もわからぬまま、コロナ禍に揺れる教育界に身を投じた。
 正直言ってしんどい。毎日しんどい。

 子ども同士の放課後のトラブルなんて、知ったこっちゃない。指導で消える15分休みと昼休み。消毒と丸つけに追われ、研究授業の準備はてんで進まない。そして準備するのにも時間はいる。土曜日、デートにかまけて百均に寄り忘れた自分をぶん殴りたい。19時に閉店するDAISO、間に合うわけがない。定時退勤したい。詳しくいうと定時までに「仕事を終わらせて」退勤したい。明日からまたそんな日々が始まる…。子どもたちはかわいい。かわいいが恐い。なんとも恐ろしい存在…。頼むからわたしを凌駕しないでほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?