見出し画像

#02 チョコレートに思いをはせて…

もうすぐバレンタインデー。
もう愛やら恋やらという年齢でもないのに、毎年無視できずに
いろんなフレーズに惑わされ、買ってしまう。
ムードに流されることは
あまり好きではないし
業界に踊らされていることも
よくわかっている。

でも
大好きなチョコレートを
目にすると
ついついのせられてしまう。
口に含んだ瞬間
芳香な香りと
ふくよかで奥深い甘さが
たまんない。
箱や包み紙が
なんとも愛くるしく
開けた時
宝石のような艶やかな
チョコレートをみると
心がくすぐられる。

ただし!
今年のチョコレート選びは
慎重だ。
あの甘さの裏には、
闇があったことを知ってしまった。

日本では年間28万トン、
世界3位の消費国。
‘カカオベルト‘と言われる赤道南北20度の地域が
カカオ栽培に適している。

西アフリカや東南アジアで生産され、はるばる日本にやってくる。
日本は、輸入の7割がガーナで生産されたカカオ豆だ。

今、私たちが安定して、安くで美味しいチョコレートを食べれているのは、植民地支配によるプランテーション産業が拡大され、世界的作物として広がったことからだ。
そして未だに、私たち先進国の過剰な欲望のために、カカオは、不当で低い価格のままで取引されている。
また近年では、干ばつや異常気象、森林伐採など様々な問題も助長し、十分な収入が得られず、貧困問題が生じている。
子どもたちは学校に行くことも出来ず、児童労働を余儀なく従事させられている。

大好きなチョコレートが、実は貧困や児童労働で成り立っていたのかと思うと愕然とした。
私たちが、キラキラとした夢のようなショーウィンドウから豊富な種類の中からチョコを選び、贅沢にパクパク食べていることが恥ずかしくなった。
私の選択で、子どもを犠牲にし、弱い立場の人たちにしわ寄せがいく構造が地球の裏側にまで及んでいたとは…

これをなんとかしようと、生産者の生活向上と、児童労働や強制労働を禁止し、公平で正当な取引をするフェアートレードで販売している人やメーカーだってあるのだ。

国際フェアートレード認証
ラベル


そうだ、これを買いたい!

誰も犠牲にならず、正当な収入が得れる価格のチョコレートが店頭に並び、みんながそれを買えば、必然的にカカオ生産している国や農家さんが、少しずつ貧困から脱出できるのではないのか…
それにはまず買い物する私たちが現実を知り、生産者とフェアな関係性であることが、はじめて本当に「美味しい」と思える。
特定の人への愛だけでなく、
チョコレートに関わる全ての人にも愛が伝わるバレンタインデーにあってほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?