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絵が好きだ

なぜ絵を描くようになったの?

最近聞かれた言葉だ。

私は何故絵を描くようになったのだろう?
そう考えて1度自分の人生を振り返ってみた。

元々絵は好きだった。
図画工作の時間は下手でも沢山描いてたし、美術館や美術に関する本を読むのも好きだった。
でも[絵を描く]という私の人生のポイント地点を考えてみる。

ピカソのゲルニカ。
これを見た時だと思う。

とは言っても本物では無い。
私の通っていた中学校の体育館に歴代の美術部が模写(?)したものが飾られていたのだ。
それは本物に比べたらかなり小さく作られていた。
私は当時剣道部で体育館での練習がほとんどだったからその絵をほぼ毎日見ていた。

教科書に乗っているゲルニカを見てかなりの衝撃を受けたことを覚えている。
体育館にあるものは完成度が高いんだと認識出来た。絵の背景やどのような場面を描かれたと知ってもっと好きになった。
それからはキュビスムの世界に心を奪われ、母のスマートフォンやパソコン室のパソコンで調べてはただ眺める行為を繰り返した。

今でももっとも影響された絵を1つあげるとしたら間違いなくゲルニカと言うだろう。

だがそれを見て絵を描こうとは思わなかった。
否描けなかった。

昔から思っていたのだが、輪郭線というものはこの世に存在しないのに何故描くのかが分からなかった。
そんな事を考えていたら単純だった私はどんどん考え込んでしまい、ついには放棄した。

それからだいぶの月日がたち高校の授業で絵を描いた。鉛筆画だったのだが、絵の描き方が相変わらず分からず唸っている所を先生が助けてくれた。
「花を描くならあたりを描けばいい」
「ここに影をいれよう」
「背景を薄く黒く塗ろう」
先生のアドバイス通り描いていくと不思議なことにどんどん絵が出来上がっていく。
面白いと心から感じ、[絵]というものの虜になった。

今は体調を崩してしまい絵を描くどころか水さえも1人では飲み難い状況になってしまっているが、早く治して大好きな絵をもっと描きたい。

私の生きているモチベーションは絵が好きだから。

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