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愛するという才能

夫、そして親としての妻から託された最重要ミッションは子供の寝かしつけである。

妻は、掃除が趣味であり家事をする事に対してあまりストレスを感じ無いタイプだし、時折親バカを心配してしまうほどの子供好き。
しかし、寝かしつけだけは得意では無くストレスになっているらしい。

そこで毎日の寝かしつけは、自分が担当しているのだが自分からしたら最高の時間。
日中仕事で子供に会えないせめてもの穴埋めを出来る時間と考えている。

子供を抱っこして寝かしつけていると、子供は体を完全に脱力して自分に身を預けてくれるのだけれど、本当に愛おしく、涙が出そうになる。
人を愛するってこう言う事なんだなとつくづく思った。
自分は小さい事、シングルマザーの母に殴られていたし寂しくて泣いていたりした。
そんな体験から自分に子供ができたときに本当に愛せるのか、暴力を振るわないか、などを心のどこかで心配していた。

でも、今は心から言える。
俺は、この子を愛している。
この子のためなら、死んでも良い。

不思議だよな。まさか、自分がこんなに人を愛せるなんて。
母もきっと自分に対してこの気持ちをきっとどこかに持ってくれてたはず。

人って素晴らしいね。
人を愛する才能をみんなきっと持ってるんだね。
それがいつ開花するかはわからないけど。

自分が死ぬ時、この子が生きているというその事実だけで安らかに眠れそう。
この子がいる事が自分が生きていた意味だったんだなと。
我が子よ、愛を教えてくれてありがとう。

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