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ごめんね。


先日娘とお昼ご飯を食べていた時、こう言われた。

『ごはんをたべるときは、おはなししちゃいけないんだよ』

私は思わずこう返した。

『えー?!なんで!?』

すると娘は、

『だって、おはなししてたべたらいやなきもちになるでしょ?』

幼稚園では、先生からこう教わっているようだ。



私はどう答えようか少し悩んだ。
が、こう答えた。


『まぁ確かにおしゃべりしながら食べたらごはん飛んじゃったりして嫌なきもちになっちゃう子もいるかもしれないよね〜。
でも、みんなでお話しながらご飯食べるのもすごく楽しいことだし、悪いことじゃないんだよ。

と話したあと、コロナのことを話した。


どこまで伝わっているかはわからないが

・ママやパパも初めて聞いたバイキンが、たくさんとんでいて、そのバイキンがヒトの体に入ると悪いことをするということ

・だからみんなそのバイキンが体の中に入らないようにマスクをするようになったということ


コロナに関しては、正直私は懐疑的だがこどもに色んなことを言ってもわからないからざっとこんなことだけをおおまかに伝えた。



こどもは、実に素直で純粋だ。

正しいこと、正しくないことの分別もまだつかないことが多い。

ただ言われたことを受け止め、信じ、守る。

だから、幼稚園の先生が言ったことだって、先生が言ったんだからそれを素直に守る。


本当は、全否定したかった。

先生の言っていることは、間違ってるよ!
と言いたかった。

でも、そこで先生のことを否定してしまったら、こどもの先生に対する気持ちはどうなってしまうだろうか。

先生だって、もしかしたら『言わされているだけ』なのかもしれない。
それを守っているだけなのかもしれない。



新型ウイルスというものがこの世に現れてから、たくさんの『ルール』ができた。 

マスク
消毒
検温
黙食
ワクチン接種
不要不急の外出


幼い子供はみな、親や幼稚園、保育園、社会に言われた通りに純粋に、素直に、忠実に守る。

それが、正しいか正しくないかなんてわからないまま、ただそう言われたから。

大人は自分の意思でルールを『守る』こともできるが、『破る』ことだって出来る。


だが幼い子供は、どうだろうか。

破ろうとしたら怒られる。

怒られたら、破るのをやめる。
本当は破りたいけど、破ったらまた怒られるから。

自分の意思なんて関係ない。

だから、自分の中の『絶対』である親や、その他の大人が言うことを守りながら生活している。



そんなこどもたちに対して、我々大人はどれだけ生きづらい世界にしてしまっているのだろうか。

将来を担うこどもたちのために、明るい未来を築いてあげられているのだろうか。



ごめんね。

こんな世の中にしてしまってごめんねと、私たち大人は子どもに謝らなければいけないと、強く感じる。


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