マンションを売却しようかと思います⑤

2回目の内覧の日。
午前10時からの予定。
急遽、2組目が入りましたが本日の12時いかがでしょうか?と担当の不動産会社から連絡があった。
少しでもたくさんの人に内覧してもらって
早く売れたら良いなと思い、快諾した。

内覧ギリギリまで部屋の掃除を頑張ってみた。
結果、自分の顔の整理整頓をする時間が無くなった。
マスク生活は、こういう時に助かる。

10時ちょっきりに部屋のベルが鳴る。
エントランス玄関解除のボタンを押し軽く挨拶。
自室玄関のブザーが鳴り、ドアを開けて、担当不動産と内覧者様に、しっかり挨拶。

30代のご夫婦と、男女のお子さん。
不動産会社の方を中心に内覧がいつものように始まった。
ある程度、収納スペースを片付けていたので安心して私はリビングの椅子に腰掛けていた。

キッチンスペースに来た時に、奥さんがいきなり収納スペースを開けた。
キッチンの収納スペースはあまり整理整頓ができていなかった私は、咄嗟に
「あ、そこはちょっと、あまり・・・」と言ってしまった。
すると奥さんが、
「表面だけで中は見れないんですか?」
「中がどうなっているか分からないと勝手が分からないです」
「ここと同じ感じなんですか?」
と不服そうな口調で言ったので、
渋々、私は開けてみた。
「あまり片付けられていなくて、汚いのですが、このような感じです。同じで仕切りはありません」
と、言った。
旦那様の方は建築関係で、だいたいの理解はあるようだ。

内覧者の気持ちは分かるが、一言
開けても良いかくらいは確認してもらいたい。
なぜなら、まだこの部屋には住人がいて、まだ内覧者は購入者では無いのだ。
そのくらいの礼儀はマナーとして持っていてもらいたい。

売却希望者がいるというのは、購入希望者にとってもメリットがある。
なぜなら、感じの良い内覧者なら価格交渉を提案してきた場合に、少し安くしても良いかな?と思えるからだ。
売主を購入希望者が、こっちは買いに来てるんだぞ!みたいに上から目線で圧をかけたり、お高くとまってる場合、マイナスしかない。
お子さんが早くこの部屋から出たいとの事で、内覧は約15分程度で終了した。

早く終わったので、私は化粧をして2組目の内覧者を待つことにした。

2組目の内覧者は30代の前半のご夫婦。
奥様は身ごもっていた。
とても感じの良い奥様だ。
私がバルコニー用に100均スリッパを用意した。それを履き、バルコニーの広さに感動してくれていた。
我が家の猫を、どこにいるのかな?と、時折探してくれる姿に彼女の心の美しさを感じた。
旦那様も礼儀正しい方だった。

キッチンは1組目が帰った後に、出来うる限り整えた。
私は自分から、あまり片付けられてませんが、良かったらキッチンの収納スペースもご覧下さいと促した。

このご夫婦が価格交渉をしてきた場合は、出来うる限り相談に乗りたいと思えた。

結局は人と人とのやり取り。
お互い礼儀正しくが基本だ。

夕方、不動産会社から連絡がきた。
細かく1組目、2組目の内覧者の心境や状況を教えてくれた。

とりあえず今日のミッションはクリアした。
朝からバタバタ掃除、片付けに追われたからか、とても眠い。

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