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書き上げるまで

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何者でもない人が35万字の物語を書き上げるためにやった全ての努力。書き上げた物語を成長させるための全ての試行錯誤。
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#物語

書き上げるまで

 2023年冬。私はある物語を書き上げるために仕事を辞めた。  健康上、仕事上の問題もあった…

ストーリーのエレベーターピッチに挑む。

 スティーブン・キングによると、一度作った物語は寝かせろという。紙が古びてクタクタにな…

「無意識に刷り込まれてる」を体感した話

 デザイン学生時代、私はジョジョラーだった。きっかけは、確かヒカルの碁かデスノートあたり…

自分の「細部」はどこにある

7月前半の活動 7月に入ってからイラストを描き始めている。なぜイラストを描いているかという…

自分の土俵はどこにあるのか

 35万文字の物語を書き始めた時から、一年が経とうとしている。書き上げてからは半年くらい経…

自分の「テーマ」を手にいれる

テーマを変えた方がいいと言われてしまった 作品を発表したところ、「文章はほとんど直すと…

モヤモヤをありがとう

小説教室で赤をいっぱいもらった 一ヶ月ほど前に仕上げて提出した物語作品に、講師からの添削がやまほどついて返ってきた。  教室に初登校するまでに、講師の小説作品は一読しており、自分が馴染みにしている題材ではないものの作品世界に没頭でき、文章もぐいっと迫りくる感覚があって尊敬していた。その先生にここまでしていただけることが驚きで嬉しかった。  先生の作品で「ここがいい」とか、作風を把握しておけたというのは教室に臨むうえでいい選択だった。先生の目指す文学と、自分の目指す物語の差

論理による自由と、物語による自由

 なぜ私たちには物語が必要なのだろうか。なぜ論理やファクトの積み重ねだけでは生きていけな…

夜泣きのエッセイ

作品を作る前の自分 現在は物語作品を「書き上げること」をテーマにマガジンを書いているが、…

ダイアローグは最後に悩む

ロバート・マッキー『DIALOGUE』で物語に磨きをかける さあいよいよ第三稿で物語に磨きをかけ…

あこがれる文体と、「好きなことを仕事にするか」という命題への一次回答

文芸誌を手に取った 遅いタイミングとは思いつつも、文学ムック「ことばと vol.7」を読んだ…

限界を知って更新する

テーマ設定の方法 第二作目を作るにあたり、一作目の方法論を踏襲している。書き上げること…

第三稿。テーマやオマージュとのすり合わせ

テーマをどう設定するか 35万文字の物語を作り終えて、2作目に取り組み始めている。次は10万…

なぜ、物語で主人公を成長させなければいけないのか

成長物語とストーリーの関係 「主人公と成長」というテーマで記事を書いてみようと思い立って、しばらく考え込んだ。  ストーリーには成長物語が多くある。子供が大人になる。未成熟が成熟する。それだけに私が結論として言いたいことは理解を得にくいかもしれない。もしくは熟練者にとっては自明なことだと思われてもしかたない。  つまり、「なぜ、物語で主人公を成長させなければいけないのか」というタイトルは、「物語で主人公は必ずしも成長する必要はない」というふうに書き換えることもできるからだ